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三陸北部森林管理署

25年11月6日

三陸北部森林管理署

海と森林と未来を育む植樹体験及び国有林野事業現地視察会

東日本大震災で被災した宮古市重茂与奈地区の漁港上流に位置する国有林内で、将来を担う重茂の子どもたちが植樹し、森林に親しみを持ち整備することで、海と森林との繋がりを学ぶとともに、みんなで力を合わせて植樹したことを大人になっても忘れず集える場所を造るため、10月30日(水曜日)重茂小学校、重茂漁協女性部と協働で植樹体験を開催しました。また、マスコミ及び下流の域住民の方に対して、東日本大震災の影響による山火事跡地等の復旧状況など国有林が実施している森林施業についても紹介を行いました。

当日は天候にも恵まれ、重茂小学校全児童66名と教職員15名、重茂漁協女性部100名、さくらプロジェクト3.11(オオヤマザクラ提供)や沿岸広域振興農林部宮古農林振興センター林務室など約200名が参加しました。

主催者である重茂漁協女性部盛合部長より、子どもたちに向け「東日本大震災による津波で海が怖いと思った子もいると思うが、重茂は海とともにこれからも暮らして行かなければならない、その海を豊かにしてくれるのが森林であり、先人たちが代々に渡って重茂の森林を大切に守ってきました。みなさんが植樹した木も大きくなり重茂の海を豊かにしてくれますので、しっかり植樹してください。」と挨拶がありました。

当地区は津波の影響により河口から約500m津波が押し寄せ森林面積約3haが被害を受けた箇所で、津波で被災した海岸林の再生への技術開発の一環として、コンテナ苗の試験地の設置や平成24年度に行われた宮古市立花輪中学校の植樹体験の場として活用しています。今回は約0.2haにオオヤマザクラ280本、ヤマモミジ120本を小学生が中心に大人がサポートする形で植樹を行いました。

参加した小学生は、初めて植樹を経験する子どもが多く「石が多くて穴を掘るのが大変だった」「根っこがあって大変だった」などの感想が聞かれ、職員の指導を受けながら1本、1本丁寧に植えていました。みんなで植えたサクラやモミジが10年後、20年後には立派に育ち春にはさくらの花を咲かせ、秋にはモミジが鮮やかに色づくことと思います。これからも地域の方々が大切に見守り育てて行くことをお願いして植樹体験を終了しました。

午後からは、下流域の住民の方10名及び報道機関各社と同地区において、津波により与奈沢に土砂が堆積するなどの被害を受けて施工した復旧工事箇所を視察した後、約75haの被害のあった半崎国有林に移動し、国有林側では平成23年度から地拵・植付を実施しているが、民有林側は進んでいないなど説明を受けながら、山火事跡地などの復旧状況や木製校倉式谷止工の現地視察を行いました。参加者からは、「山奥にあるので普段は気にしなかったが、森林を再生したり、台風や大雨から守ってくれるダムを造ったりしていることが見学できて良かった」「木材を使用することが多いのか」などの質問がありました。

これからも三陸北部森林管理署では、地域の方々のニーズに応えながら、国有林が実施している森林施業や各事業の取組について紹介をして行きます。

重茂漁協女性部長盛合挨拶 堀内署長挨拶 植樹開始
植え穴掘り 植付 踏み固め
しっかりと 植付完了ピース 感想話す児童
記念撮影 山火事跡地の復旧状況を視察 校倉造式谷止工を視察

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