早池峰登山～紅葉狩り＆クリーン活動～

当署では、一般の方を対象に森林散策等を通じて自然に親しむ機会を提供することにより、国有林をより身近に感じていただくとともに、森林の役割やその重要性について理解を深めていただくことを目的として、毎年、自然観察や登山、林業体験等のイベントを開催しています。今年は、第2回目として9月27日（金曜日）に公募により集まった20名の方を対象に「早池峰登山～紅葉狩り＆クリーン活動～」を開催しました。

当日は今年一番の冷え込みとなりましたが、気持ちの良い秋晴れとなり、絶好の登山日和の中での開催となりました。

小田越登山口で開会式を行い、ストレッチ体操の後、 参加者は3班に分かれ各班の案内人から小田越コースの名所や動植物の解説を聞きながら、ゆっくりと2時間半をかけて山頂を目指しました。

岩手県北上高地の最高峰の早池峰山は高山植物の宝庫ですが、登山道は、ほとんどが岩場で足を捻挫したり転倒など危険な箇所が多く、また、ハシゴを使う場所もあり登山には十分に注意が必要な所で、最高齢74歳を筆頭にところどころで休憩をとりながら山頂へ全員無事に着くことができました。

山頂では時間の関係から15分程度でしたが、クリーン活動を行い土に埋もれたビンの欠片や岩の割れ目に捨てられた空き缶など20ℓゴミ袋2袋を回収し、全員で記念撮影の後、各自思い思いにお気に入りの場所で昼食を取り、その後下山しました。

全員ケガもなく無事に出発地点である小田越登山口に到着し、署長より「この美しい自然環境を守り後世に大切に伝えて行かなければならない、全員無事に下山することができ感謝します」とお礼の挨拶があり、参加者からは「まだゴミが残っているので来年も開催して」、「天候が良くて気持ちが良かった」などの声が聞かれました。

今年は9月の気温が高いせいもあって、秋の訪れも遅く、登山口で見る早池峰山や対峙する薬師岳の紅葉は色づき始めた程度でしたが、標高が高くなるにつれナナカマドやミヤマヤマブキショウマなどが見頃を迎えるなど、初秋の雄大な景色を観賞することができ参加者にとって思い出に残る登山になったと思います。

三陸北部森林管理署では、これからも地域のニーズに応えながら、森林・林業に関する知識や理解を深める取組を推進し、地域住民の方々への福祉の増進に寄与して行きます。