このページの本文へ移動

四国森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    「祖谷のかずら橋保存のためのシラクチカズラの苗木作り」を行いました

    令和元年7月30日
    徳島森林管理署

       「祖谷のかずら橋」(国指定重要有形民俗文化財)と「奥祖谷二重かずら橋」は、四国の秘境と言われる徳島県三好市西祖谷山村 (にしいややまそん)の「木の文化」の象徴であり、年間約30万人を超える観光客が訪れる重要な観光資源です。

       祖谷のかずら橋は3年に1度架け替えが行われ、架け替え資材として、丈夫で腐りにくいシラクチカズラの蔓が使用されますが、山間部に自生するシラクチカズラの資源量が年々減少しその確保が課題になっています。

       このため、徳島森林管理署では、平成30年2月につる性植物の専門的な知見を有する香川大学農学部及び徳島県三好市と「祖谷のかずら橋シラクチカズラ資源確保協定」を締結し、香川大学片岡教授(当時農学部長)の指導を得ながら、関係者が連携して取組を行っています。

      今回、令和元年7月18日に「祖谷のかずら橋架け替え資材確保実行委員会」の主催により地元檪生(いちう)小学生と吾(あ)橋(わし)小学生の4名と、西祖谷中学生の11人による挿し穂の苗木作りを行いました。

      まず、西祖谷中学校において、香川大学片岡副学長より「シラクチカズラのはなし」の講義を受け、シラクチカズラの正式名はマタタビ属サルナシ種でありキウイフルーツも仲間の一種である。東アジアを中心に約60種類の仲間があり、昔より強度のあるカズラが「つる」や果実として身近に利用され、今後、祖谷地区においても大きく美味になるよう交配を進め、果実を活用し土産物などとしても期待されるなど、貴重な講義となりました。

       中学生からは交配により大きな果実になると味は薄くならないのか?などの質問があり、片岡副学長も良い質問に目を細め丁寧に回答されていました。

     香川大学片岡副学長のシラクチカズラについての講義の様子

     水挿しされた挿し穂を植付けます

       次に、祖谷ふれあい公園に場所を移動し、小中学生が合流した後、「祖谷のかずら橋架け替え資材確保実行委員会」の谷口会長より「西祖谷で育った皆さんはカズラ橋について携わり、今後も若い世代に途切れることなく文化を引き継いでいってほしい」との挨拶の後、苗木作りが始められました。

       あらかじめ実行委員会が国有林から採取したシラクチカズラの蔓を、二枝ごとに切り分けし挿し穂を作り、乾燥しないよう植え付けされるまで水差ししておきます。差し穂の根元に発根促進の薬剤処理を行い用意されたプランターに順次植え付けていきます。
      
       毎年、差し穂作業を行っている中学生は小学生に植え付け方を教え、準備された約350本の挿し穂は30分程ですべて植え付けられました。

       植え付けされた差し穂は3~5年後に50cm程に育った後、小島国有林内の苗畑地に植え換えられます。

       その後、利用できるかずらに成長するまでには約30~50年程度かかりますが、貴重な文化財を後世に伝えられるよう、徳島森林管理署は香川大学、三好市、そして祖谷のかずら橋架け替え資材確保実行委員会と連携し、シラクチカズラの資源確保と地域の振興に向けた取組を進めてまいります。

     中学生から小学生へ苗木の植え方を教える様子
     

    お問合せ先

    四国森林管理局 徳島森林管理署 担当:丸田
    ダイヤルイン:088-637-1230
    FAX番号:088-637-1818