徳島県と四国森林管理局合同のドローンを活用した林野災害時情報収集訓練を実施しました
令和元年6月5日
徳島森林管理署
- 平成31年3月18日、徳島県と四国森林管理局は「林野災害時等におけるドローンの利活用に関する協定」を締結しました。この協定に基づき、梅雨期や台風シーズンを迎える前の6月5日、林野災害対応の「迅速化」と「円滑化」に向け、徳島県、四国森林管理局、徳島森林管理署は合同で、徳島県勝浦郡上勝町の民有林で発生した山地災害箇所において林野災害を想定した「ドローンを活用した林野災害時情報収集訓練」を実施しました。徳島県、四国森林管理局、徳島森林管理署、上勝町、山地防災ヘルパーの約20名のほか、徳島県庁の災害対策本部に待機した数名の職員が参加しました。
- 昨年7月の豪雨災害では、徳島森林管理署は、県の要請を受け、災害発生直後にドローンで県内4地区（三好市山城町白川地区・根津木地区、つるぎ町桑平地区、上勝町蔭行地区）の林地崩壊箇所の被害状況を調査するとともに、画像処理ソフトを使ってオルソ画像化、GIS による等高線の付与、CADソフトによる平面図・縦断図の作成を行い、そのデータを県に提供し、迅速な災害復旧計画の作成に役立てることができました。
- このため、今回の合同訓練では、上勝町の山地災害発生箇所で、以下の手順で、ドローンによる空撮から空撮映像のライブ配信、空撮画像の解析、オルソ画像化、等高線付与、平面図・縦断図の作成までの訓練を実施しました。
1) 上勝町内で山地災害が発生（想定）
2) 徳島県の山地防災ヘルパーから上勝町役場へ山地災害発生の連絡
3) 上勝町役場から徳島県森林整備課へ山地災害発生の連絡
4) 徳島県森林整備課から徳島森林管理署へ災害調査依頼の連絡
5) 徳島森林管理署によるドローンの飛行
6) ドローン手動飛行（ライブ配信）、自動飛行
7) 現地では、ドローン飛行中の撮影画像をモニターにミラーリングさせ、参加者が視聴
8) 徳島県庁（災害対策本部）では、ライブ配信によりドローン飛行中の撮影画像を視聴
9) 徳島森林管理署担当者は、現地調査後徳島署へ帰署し、画像処理ソフトを使ってドローン飛行データの解析、オルソ画像化、等高線付与、平面図・縦断図の作成を行い、それらのデータを徳島県森林整備課へ提供 - 徳島森林管理署は、これまでも職員によるドローンの飛行訓練は実施してきましたが、現地と県庁災害対策本部の遠隔地での災害現場のドローン撮影映像のライブ配信、自動飛行、林地崩壊箇所のオルソ画像化から平面図・縦断図の作成までを行う訓練は初めての試みでした。梅雨・出水期を控え、報道関係者の皆様の関心も高く、地元のテレビや新聞で訓練の様子が報道されました。
- 訓練の参加者からは、ドローンが撮影したライブ配信映像を見て、『画像のぶれもなく、鮮明に見ることが出来た』、『ライブ配信映像は、多少のタイムラグはあるが、現地がよく分かる映像であった』、『自動飛行など、ドローンについて県の職員等とこれからも勉強会を実施していきたい』などの感想やご意見をいただき、高い評価を得ることができました。
- 四国森林管理局と徳島森林管理署は、今回の徳島県との合同訓練の成果を活かし、地元自治体の皆様と連携し、ドローンの利活用による安全かつ迅速で効率的な山地災害対策に取り組んでまいります。
ドローンを活用した林野災害時情報収集訓練の様子
訓練開始の挨拶（徳島県森林整備課） 訓練の様子（手動飛行開始、地元テレビ局の取材の様子）
ドローンの飛行映像をモニターで確認 ライブ配信映像の確認
自動飛行の操作方法説明 マスコミの取材の様子
林地崩壊箇所のドローン撮影画像からオルソ画像化、平面図・縦断図作成までの流れ
ドローン撮影画像 オルソ画像化処理
等高線データを付加
CADソフトにより平面図を作成 CADソフトにより縦断図を作成
（参考）
1 「徳島県と四国森林管理局合同の山地災害時情報収集訓練の実施について」（令和元年6月3日プレスリリース）
掲載先：https://www.rinya.maff.go.jp/shikoku/press/soumu/190603.html
2 「徳島県と四国森林管理局が「林野災害時等におけるドローン利活用協定」を締結しました」（平成31年3月18日プレスリリース）
掲載先：https://www.rinya.maff.go.jp/shikoku/press/soumu/190318.html
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徳島森林管理署ダイヤルイン：088-637-1230
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