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平成26年10月発行

第43号

 

四万十の風音森&川だより

 

 43印刷用レイアウト(PDF:1,160KB)

四国カルスト(日本三大カルスト) 

四国カルスト(日本三大カルスト)

 

 森川43森林環境教育

  当センターでは、平成19年度から高知県と愛媛県で教職員の方々を対象にした研修会「森林環境教育サポート講座」を開催し、受講者は7年間で約160名に上りました。

  今年度は、愛媛県の北宇和郡環境教育主任委員長から森林環境教育の実施要請があり、今までの「サポート講座」に替え、7月29日、愛媛県鬼北町の総合福祉センターにおいて「森林環境教育研修会」として実施しました。

森川43飛ぶラワン模型

森川43ラワン模型

  北宇和郡内の小学校9校のうち8校から環境教育主任等の先生方にご参加いただき、「当センターの主な活動、森林環境教育の重要性と森林の機能」の講義と、当センターが教科書補完プログラムとして作成した「空飛ぶ種子」「木工クラフト」の2つのプログラムを体験していただきました。

  「空飛ぶ種子」では、植物が風や動物を利用するなど様々な方法で種子を散布することを紹介し、各々でアルソミトラやマツ、ニワウルシなどの模型を作成し飛行実験をしてもらいました。

  ラワンの模型は屋外では建物よりも高く飛び、皆さん実習を楽しまれているようでした。

  「木工クラフト」では、次々にユニークな作品が完成していました。

森川43無言で制作

先生も無言で制作

  実施後のアンケートでは、「『空飛ぶ種子』は、子供たちとやってみたい」「『木工クラフト』で手作りした木の作品には暖かみがあって、とても気に入りました」「『木工クラフト』を2学期に手作りクラブで是非実践したい」などの感想をいただきました。

  今後は内容等に検討を加え、今回のような形で継続的に実施していきたいと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森川43木工クラフト教室

  7月7日、土佐清水市立中浜小学校で全校児童25名を対象に本年度2回目の木工クラフト教室を行いました。

  制作に入る前に、「木材の特徴」と題して、「大昔から木は生活の道具として使われてきたこと」「木は方向によって強さに違いがあること」「木はその特徴を生かしいろいろな物に使われていること」などをパワーポイント使って講義しました。

  その後、1~3年生は、事前に各パーツに加工したヤマザクラやミズメの小枝などを使って『コロコロゲーム』や『チョウとテントウムシの標本』を制作しました。

森川43低学年はお手本を見て

低学年はお手本を見て

  4~6年生は、各自の想像力を活かし、鋸やナイフを使って小枝等を加工し、世界で1つだけの作品を制作しました。

  大半の子どもたちは鋸をあまり使用した事がないらしく最初は緊張していましたが、鋸を引く時の力加減などを教えるとすぐに覚え、次々と太さが違う小枝を一定の幅に切り揃えていました。

森川43高学年は独創的に

高学年は独創的に

  どの子も真剣な表情で取り組んでおり、完成した作品を見せ合って満足そうな表情を浮かべていたのが印象的でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森川43森林の大切な働き

 

  7月8日、愛媛県松野町立松野東小学校の5・6年生12名を対象に、森林教室を行いました。

  まず、「森林の大切な働き」についてパワーポイントを使って講義し、森林の持つ「水を蓄える」、「山崩れを防ぐ」、「快適な環境を作る」、「地球の環境を守る」など7つの働きを学習してもらいました。また、普段からこの働きを気にかけてもらおうと、技術普及課作成の下敷「森林の大切な働き」も児童に配布しました。

  次に、予め児童がこれまで学んだことや興味を持っていることの中から考えていた質問、「森林資源の有効活用」「人工林と天然林の違い」など15問について回答し、森林の木材としての利用価値等について知ってもらいました。

 

森川43森林の大切な働き

皆、熱心に講義を聴いています

 

 森川43土壌浸透実験森川43土壌イラスト

森川43土壌浸透実験 

森林のある山の水はきれい

  9月26日、松野町立松野西小学校4年生21名を対象に「森林の働き」の講義と「水の土壌浸透実験」を行いました。

  最初に森林の大切な働きである「水を蓄える働き」と「山崩れを防ぐ働き」等について説明し、その後「森林のある山」と「森林のない山」の治山模型を作り、ジョウロで雨を降らせて森林の働きを実証しました。

  「森林のある山」では、樹木や枯葉を通って出てくる水は透明になってビーカーに溜まっていくのに対し、木も枯葉もない土がむき出しの「森林のない山」からは濁った水がいつまでも溢れるように流れ続けます。この違いを目の当たりにした子どもたちは、「すごい!」と目を丸くして、2つのビーカーを見比べていました。

  また、「森林のある山」は、木や落ち葉のおかげで地面が直接雨で叩かれることはなく、森林土壌はスポンジのように雨を吸い込むのでなかなか土砂は崩れませんが、「森林のない山」では、雨が地面を叩いて地表を流れ、流出した土壌が斜面や山裾に置いた家の模型を倒していきます。

  この実験結果を見た子どもたちからは「はげ山には、家は建てられん」などの声が上がり、森林の持つ「土砂流出を防止する働き」を十分理解してくれたようでした。

 

森川43三本杭へ登山

森川43三本杭へ登山

私は愛媛県側?高知県側?

  9月30日、松野町立松野東小学校全校児童35名が滑床山(三本杭)登山をしました。

  同校は、平成23、24年度、愛媛県教育委員会の「森はともだち推進事業」の指定校として森林環境学習に力を注ぎましたが、事業終了後も森林環境学習を続けています。昨年度は全校児童で滑床渓谷を散策、今年度は三本杭に登りました。

  子どもたちは登山道沿いの樹木の名前や特徴を勉強したり、シカ害防止ネットの説明を聞きながら約2時間かけて三本杭の頂上まで登りました。途中にある八面山山頂で休憩し、ここが愛媛県と高知県の県境であることを説明すると、皆、びっくりしていました。三本杭山頂では、先に到着した高学年の児童が低学年の児童が到着するの待ち、皆で楽しくお弁当を食べました。

  昼食後は、三本杭の名前の由来や山頂周辺のシカの食害についてのお話をしました。

  シカの食害により裸山となってしまった平成18年頃の山頂の写真を見せた後、自然再生のために平成19年からミヤコササを移植したり、周囲へシカ害防止ネットを設置してきたこと、その結果ミヤコザサ等の植生が現在の状況まで回復してきていることを説明すると、その違いを目の当たりにした子どもたちは非常に驚いていました。

  今回の登山で、森林などの自然の良さや大切さを感じてもらえたのではないでしょうか。 

 

森川43ニホンジカ食害対策

  依然として深刻な被害がある滑床山及び黒尊山周辺におけるニホンジカ対策として、今年も地元の猟友会に委託し、目黒山、黒尊山国有林で囲いワナによるシカの捕獲を実施しています。

  平成26年度前半の結果は、7月から9月までの3ヶ月間で黒尊山3頭(全て雄)でした。

  今のところ低調ですが、後半戦に乞うご期待!

森川43織の中を駆け回るシカ

檻の中を駆け回るシカ

 

 


 

森川43イベントの秋

 


 

森川43事務所移転のお知らせ

 

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森川43新事務所

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  四万十川森林ふれあい推進センターは、高知県四万十市西土佐江川崎(「暑さ日本一!」記録保持中)にある四万十市の西土佐総合庁舎内にありましたが、平成27年度にこの庁舎を取り壊し、跡地に仮称「道の駅(西土佐)」を建築することが決定しました。

  これに伴い、当センターも江川崎から愛媛県側に約4km離れた旧西ヶ方(にしがほう)小学校の建物内に移転し、9月からは新しい事務所で業務を行っています。

  新住所は次の通りです。なお、電話・FAX番号には変更ありません。

【住所】〒787-1602 高知県四万十市西土佐西ヶ方(にしがほう)586番地2

【電話】0880―31―6030 【FAX】0880―31―6031(※ 変更なし)

 

四万十市西ヶ方(にしがほう)って…

 

森川43列車  伊予(愛媛県)と土佐(高知)を結ぶJR予土線の高知県最西端の駅があります。

  JR予土線は今年開業40周年。「しまんとグイーンライン」の愛称を持ち、清流四万十川とその支流広見川を眼下に壮大な自然の中を走る昔ながらの機関車路線です。

 

森川43ホビートレイン

森川43五鹿踊り

「五鹿踊り」奉納の様子

  のんびり、ゆったり各駅停車路線のため特急列車や急行列車は走っていませんが、期間限定で懐かしの0系新幹線が走っています。手つかずの自然が残っているせいか、時々恐竜も見かけます。

  また、幡多十景に登録されている金毘羅山にある金毘羅宮では、春と秋にお祭りが開催され、伝統芸能「五鹿踊り」が奉納されます。この「五鹿踊り」は、江戸時代、愛媛県南予にある宇和島藩の初代藩主伊達秀宗が仙台から入城した際にもたらされ、西ヶ方の「五鹿踊り」は愛媛県南予地方との交流の中で伝わったとされています。

  今も昔もボーダーレス、魅力的な地域です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森川だより

お問い合わせ先

四万十川森林ふれあい推進センター 
ダイヤルイン:0880-31-6030
FAX:0880-31-6031

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