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ニホンジカ囲いわなに関する研究
平成23(平成22~23)(平成23年で終了)
従来の「くくりわな」では、希少動物(ツキノワグマ、ニホンカモシカ等)の誤捕獲のおそれがあるため「くくりわな」等が設置できなかった地域においても簡易に設置できる「ニホンジカ囲いわな」の研究を実施し、ニホンジカの個体数管理に資することを目的として実施したものです。
(ア)エサの嗜好試験では、比較的安価で入手も容易なヘイキューブが最も誘引効果が高かった。
(イ)捕獲試験では、「足場用パイプを用いたわな」と「立木とネットを用いたわな」により実施。
「足場用パイプを用いたわな」は、ニホンジカの入り込みが多く、捕獲の可能性は高いが、個別の部材が大きく重量も重く移動に難があった。
「立木とネットを用いたわな」は、重量も軽く持ち運びも容易であるが、設置後、ニホンジカの入り込みは殆ど無く捕獲の可能性は低かった。
ニホンジカの入り込み状況については、日没後から日の出前までの時間帯の頻度が高く、春から夏前の時期に多く確認された。
(ウ)今後、ニホンジカ囲いわなを普及する観点からも、より小型(1m×2m程度)で設置や移動が容易な囲いわなの研究、また、エサの誘引効果の季節変動等について24年度以降に新規課題と して取り組むことと している。
足場用パイプ囲いわな 左の囲いわなに3頭入った様子 立木とネットを用いた囲いわな
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