3 合板用材における国産材利用の増加
 
 合板用材における国産材供給量は、平成13年から4年連続で伸び続けています。この要因の一つとして、小径材も利用可能となった国産材針葉樹の合板への加工技術の向上があげられます。
 国産材の合板用丸太については、平成16年ではスギが5割を占めるなど9割以上が針葉樹となっています。国産材の針葉樹合板を製造する施設も全国各地で整備されてきており、かつては北海道など一部に偏っていた合板用丸太の供給元も全国に拡大し、平成16年の合板用の国産材供給量も、前年比52%増、5年前に比べ約4倍となるなど大幅な増加となりました。 
 我が国ではこれまで製材品を重視した生産が主流とされてきていることから、柱材には適さない小径材等の利用が低い水準にあります。地域材利用を進めるためには、このような材を合板用材等として供給する体制整備を一層推進していくことが重要です。 製造ラインに送られる小径材
製造ラインに送られる小径材

国産材の合板用丸太供給量
国産材の合板用丸太供給量
資料:農林水産省「木材需給報告書」


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