4 愛知万博、パビリオンでの木材利用

 平成17年3月に開幕した愛知万博では、テーマである「自然の叡智」やサブテーマである「循環型社会」等を反映して、長久手会場の「グローバルループ」と呼ばれる空中回廊の床に木材が使われるなど、会場に随所で木材が使用されています。
 このうち、「日本の経験“20世紀の豊かさから21世紀の豊かさへ”〜離れはじめた人と自然をもう一度つなぎ直そう」をテーマにしている長久手日本館では、木造二階建ての建物を「和」をイメージした竹かごが覆っており、この竹かごが日光を遮りながらも風を通すため、館内のエネルギー使用量を減らすことができます。建物を支える柱には、間伐材を角材にし束ねて接着した「編成材」や間伐材を丸太のまま束ねた「束ね柱」が使われています。
 また、瀬戸会場に設置される愛知県館は、起伏のある自然との親和性をコンセプトに、県産材を積極的に使った建物として建築されました。万博終了後は、建物の一部を解体し、木材部分は近隣の豊田市の新設小学校で再利用されることになっています。
長久手日本館 瀬戸愛知県館
長久手日本館 瀬戸愛知県館


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