2 木材利用拡大に向けた行動計画の策定

 「地球温暖化防止森林吸収源10カ年対策」(平成14年12月策定)においても重要な施策に位置づけられている木材利用の推進に取り組むため、農林水産省は、平成15年8月に「農林水産省木材利用拡大行動計画」を策定しました。この計画は、「地球温暖化防止森林吸収源10カ年対策」の第1ステップを考慮して、平成15及び16年度を当面の取組期間としています。
 農林水産省が実施する公共土木工事のうち、安全柵や手すり等の柵工はすべて木製にすること、治山事業や林道事業での木材の使用を現状の2倍にすることといった具体的な目標をもって、関係公共事業や庁舎等での木材利用を進めています。この計画と併せて、農林水産省をはじめ関係省庁間で設置している「木材利用推進関係省庁連絡会議」(平成8年7月設置)を通じた連携により、公共土木工事や公共施設への木材利用を推進しています。
 このように、国自らが間伐材を含めた木材を積極的に利用していくことは、木材利用を推進していく上で有効な手段です。

主な具体的目標

区分 内容
 公共土木工事  ・安全柵や手すり等の柵工を木製100%
 ・林野公共事業での木材使用を現状の2倍 (注)
 補助事業対象施設  ・農林漁業体験施設、交流施設等を木造率100% 
 庁舎等の施設  ・本省内廊下の腰壁の木質化
 ・森林管理署等の庁舎の木造化
 事務机等の備品・消耗品  ・本省の課・室長以上の事務机を原則木製品化
 ・業務用茶封筒は原則間伐材使用の封筒を活用
        
注 工事費1億円あたりの木材量の目標倍数



木材を利用した井桁積工(愛知県足助町)
四国森林管理局安芸森林管理署


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