第4回 独立行政法人評価委員会林野分科会 議事要旨(速報版)

林野庁 森林整備部 研究普及課

−速報版のため事後修正の可能性あり−

1.日時:平成14年3月18日(月)10:00〜11:50

2.場所:法曹会館3F 富士の間

3.出席者:木平勇吉分科会長、速水亨委員、宮城道子委員、有馬孝禮委員

      寺島光一郎委員、小林麻理委員

      井出雄二専門委員、祖父江信夫専門委員、古田公人専門委員

      三澤文子専門委員、山本進一専門委員、横堀誠専門委員

4.報告事項

○ 事務局より、資料1「独立行政法人森林総合研究所の中期計画の変更について」に基づき、中期計画の変更の報告を行った。

5.議事

(1)独立行政法人林木育種センター及び独立行政法人森林総合研究所の業務の実績に関する評価基準(案)について

(2)今後の進め方

6.議事概要

○ 事務局より、資料2−1「独立行政法人の評価の概念図」、資料2−2「独立行政法人林木育種センター及び独立行政法人森林総合研究所の業務の実績に関する評価基準(案)」を用いて説明を行った。委員からの主な質問・意見等は次のとおり。

・資料2−2の別紙3の達成割合は88.4%であり、評価結果はbとなるのではないのか。そうではないとすれば機械的に当てはめたのではなく、総合的な評価を実施した例示としてあげているのか。


・具体的な指標のウエイト付けの根拠は何か。また、中期目標、中期計画の設定の段階ではウエイト付けという発想はなかったが、これは法人によるウエイト付けを評価委員会で判断するということか。


・学会論文数が具体的指標として上がっているが、独法化1年目の論文数は論文の審査の期間(1年〜1年半)を考慮すると、独法以前に提出された論文の評価となってしまうのではないか。論文審査によるタイムラグを考えれば単年度評価になじまない。システム的な問題があるのではないか。


・学会論文は、提出年度内に全てパブリッシュされるものではないが、組織として取組の評価という観点から組織としてのアクティビティを考えればある意味致し方無いことではないか。


・学会論文数の評価は、現在業務の効率化の部分に入っているが、業務の効率化の観点から評価するのか、成果の観点から評価するのかキチンと区別することが必要。


・概ね90%とか概ね50%の区分で評価する際に、達成割合が60%とか80%となったときどの程度の違いなのかは更に議論することが必要ではないのか。


・ウエイト付けについては、評価委員会の決定にプライオリティがあるのか。また行政サイドのウエイト付けは必要ないのか。


・「評価は必要性、効率性、有効性の観点から実施する」との文言があるが、ウエイト付けはこれに該当するのではないか。本来、評価はこのウエイト付けの観点で評価すべきであって、中期計画に対して概ね順調に推移しているかどうかは、大したことではない。極論すれば中期計画に対して順調に推移するようなものであれば研究する必要はないとも言える。必要性、効率性、有効性の観点であるウエイト付けと中期計画に対し順調に推移しているかという観点は、全く性格の異なるものであり、これをかけて評価するのは全く意味がない。必要性、効率性、有効性について全体としてどうなのか、それはどのくらい高く評価できるのかを評価すべきと考えるがどうか。


・P.3の『評価は、「国の研究開発評価に関する大綱的指針」に基づき・・・』の4行は、中期目標、中期計画の作成段階であればわかるが、中期計画が既に作成されている段階の評価に際しては、当てはまらないのではないか。


・具体的にどのように評価するのか。例えば、評価シートは評価委員会で作るのか、あるいは各評価委員で作るのか、一人一人が別々の分野の評価を行うのか、出てきた評価結果をどのように調整するのか、評価委員をどう評価するのか、そこまでやらないと評価は生きてこないと思うがどうか。


・具体的な指標設定の単位は、別紙1の森林総合研究所では、@とかAになるが、その中に(a)、(b)とか、異質なものも有するが、そういうものは進捗状況も異なると考えるが、どのように評価するのか。


・P.3の中段に概ね90%以上、概ね50%以上とか書いてあるが、別紙3で例示されている88.4%は総合的に勘案した評価結果としてaと判断されたと説明を受けたが、この概ねというのはどこにどうやって使っていくのか。更にこの文章では、達成割合で先ずa,b,cが出てこなければいけないのではないか。次のステップで総合的な評価をするかしないかの判断があると考えるのであるがどうか。この方式で有れば、概ねが2回出てくるようにとられ、評価委員会の合理的な判断というよりもかなり恣意的な判断ととられるのではないか。


・今後の進め方も含めた質問になるのですが、我々がこの評価方法で平成13年度の評価をするのかどうか。また、前回も議論になったが、評価の見直しはどのような扱いとなるのか。


・財務的な観点から、資源の配分について、適切な項目に十分配分できたのかどうか、配分された資源を効率的・有効に使われたのかどうかということに対する評価シートはどうなっているのか。


・財務的な観点から透明性を図るのは重要な観点。インプット(人の投入、金の投入)とアウトプットが見えなければならない。もちろん共通費としてかかっている部分をどのように配賦するかという別の問題はあるが、この研究にいくらかかって、何人かけて、どういうお金を使って、その結果中期計画の中でどういう成果がでたのか。アウトカムまでいくのが望ましいが、そういうところを透明にする努力は必要。財務の観点も含め、最終的には国民に対するアカウンタビリティであり、そのための評価のシートであるとか、説明資料等を作っていただきたい。


・財務の話であるが、「何が適正なコストなのか、コストが係るからといって研究を捨て去ることができるのか、他方コストをかければ研究が成功するのか」ということは、コストだけの観点ではなく評価全体に置き換えることができる。このため、この理由でコストを出すことができないとの理由にはならないのではないか。国民としてはコストがどの程度かかっているかは常識的に知りたい観点であると思う。少なくともコストを出さないのはおかしい。法人が決算するわけで、一般経費の按分とか人の按分とかして出すべきと考える。


・行政サイドの受け皿について見えていないように思える。成果の反映等政策にどのように反映していくのかがよくわからない。ここで議論する話ではないのかもしれないが、そこが気になるところである。中期目標の筋書きはある程度見えていると思うが、今後競争的資金の獲得とか特許問題等で直ぐに応じないといけない問題があるが、成果として評価に乗りにくいところをどうやって取り上げていくのかが気になる。

○ これに対して事務局より次の説明を行った。

・達成割合に応じた数段階評価の結果88.4%を重要な判断因子として、必要性、効率性、有効性の観点を総合的に勘案した評価の結果としてaとしている。よって、総合的な評価を実施した例示である。


・具体的な指標の重要性、取り組まれた結果として出てくる成果の重要性の観点から2段階でウエイト付けを行うことを考えており、プロセスとしては自己評価の際に各法人がそれぞれの立場で重要性を判断し、評価委員会で修正すべきものは修正することで考えている。指標は全てが同列のものとは考えられないことから、技術的にも、また判断としても難しい部分もあるが、機械的な評価のインパクトを和らげる一つの手法として、重要であるのか、無いのかの観点から、2段階のウエイト付けという手法をとっている。


・趣旨は理解。論文数の数値自体が、単年度の努力を表すのかどうかの議論はあるが、過渡期という部分と今後毎年度評価されるという中で総体的に評価していくという部分がある。最終的には総合評価の中で考えていただくことと考えている。


・機械的に評価することがどのような意味があるのかという議論が前回も有った。計算すれば出てくる評価で良いのかという議論は大きな論点であった。そういう意味では、評価のシステム自体で、数段階評価の結果は非常に重要な判断因子となるが、必要性、有効性、効率性の観点から総合的に判断していただくこととしている。そういう意味で論文数の議論はご指摘のとおりの部分は有ろうかと思うが、業務の効率性の部分から判断いただきたいと考えている。例えば0.8報の論文数の目標が0.2報であることも理論上は有るが、そこは重要な判断因子としていただくことで考えていることから、0.2報でaが付くことは想定していない。


・評価委員会の評価の視点は、国民を代表して成果・業績がどのような意味があるのかということであるとの議論が前回あったが、そういう意味では、この成果・実績がどのような意味があるのかを評価委員会で判断いただくことが重要。独立行政法人それぞれ一生懸命やっているが、法人としてはこのような評価という判断はあるが、国民を代表して成果・業績がどのような意味があるかということを評価委員会として判断いただくことが評価委員会の趣旨からいって良いと考えている。その際の行政の判断は正に評価委員会にお任せすることと考えている。


・研究評価といった場合はご指摘のとおりであると考えるが、今回の評価の趣旨は独立行政法人が中期計画を定めどう順調に行っているのか、あるいは順調に行っていないのかと、中期計画を5年間でできるのか、できないのかということが基本的な視点。したがって、組織についての一つの評価であると受け止めていただきたい。しかしながら、研究自体は知の創造という部分が確かにあるので、基本論にたった上で、「なお、評価に際しては、当該評価をくだすに至った経緯、必要に応じて特殊事情、中期目標や中期計画に記載されている事項以外の業績等の特筆すべき事項を記載するものとする。」ということで機械的な評価によるインパクトを和らげることにしている。しかし基本は中期目標、中期計画をどう達成しているかと言うことと考えている。


・P.3の『評価は、「国の研究開発評価に関する大綱的指針」に基づき・・・』の4行は、評価を実施の基本的な立場と考えている。例えばウエイト付けをするにあたっての視点として書いている。更に総合評価もこういう視点でということで書いている。


・評価自体は、評価委員会の決定ということであり、各評価委員個人の判断ではなく、評価委員会の決定ということが必要であると考えいる。評価委員会の評価はどのようになるのかというと、評価結果を公表して、各法人はその評価結果に対応して業務を進めていくことが一つは社会的な評価となる。評価委員会に対する評価は、各省庁の評価委員会の上に総務省の評価委員会が置かれており、この中で評価が行われることとなる。


・別紙1の@について、具体的な指標を設定するということで、これが具体的な指標ではない。実行計画表の中で、各年度どのような形で進めるかを捉えた上で、13年度の指標を設定し、この指標ごとに評価シートを作成するというものである。


・様式自体をさらに整理する必要があるが、別紙3の例示では、90%に近い、88.4%を重要な判断因子として、総合的に評価した結果aとしている。ご指摘のとおりであり、概ねの部分についても整理する。


・スケジュールは6月末には、評価シート、事業年度報告書、財務諸表等が法人より提出される。これを基に、7月以降実際の評価をお願いするが、現段階でいつまでに評価結果を出さないといけないのかは全体としてまだ明確になっていない。今後の動向を見て、4〜6月には打ち合わせをしたいと考えている。また日程調整をさせていただく。また、評価シート等はかなり膨大となることから、分担をお願いし、全体としてまとめをやらせざるを得ないと考えているが、どのような形で分担をお願いするのかも今後詰めて参りたい。

 
・コストと成果との関係から、何が適正なコストなのか、コストがかかるので研究を捨て去ることはできない、他方コストをかければ研究が成功するのかということもあり、一律に評価基準の中で整理するのは難しいと考えている。また技術的にも適正な数値となるのかとの問題もあり、実際の評価に必要となった場合に、個別具体的に、参考資料として提出することで考えている。


・財務については、他の分科会も含め共通事項の調整を行われているが、官房から共通的な案が出てきた段階で、林野分科会に適用した案を皆様に送付し、ご意見をいただきたいと考えている。

○ 独立行政法人林木育種センター及び独立行政法人森林総合研究所の業務の実績に関する評価基準(案)については、財務等の観点を除き頂いた意見に基づき、事務局案を修正することとし、修正については、分科会長一任となった。   ただし、財務等の観点については、林野分科会としての案を各委員にお送りし、ご意見をいただくこととし、4月〜6月の間で開催する次回の分科会において、評価の分担や実施の手順と併せて各委員に議論いただくこととなった。

○ 次回の委員会は、他の分科会の検討状況も勘案し、改めて事務局において調整することとなった。

以 上


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