林野庁森林整備部研究普及課
−速報版のため事後修正の可能性あり−
1.日時: 平成13年12月11日(火)14:30〜16:40
2.場所: 法曹会館3F 富士の間
3.出席者: 木平勇吉分科会長、速水亨委員、宮城道子委員、有馬孝禮委員、井出雄二専門委員、祖父江信夫専門委員、塚本愛子専門委員、古田公人専門委員、山本進一専門委員、横堀誠専門委員 4.議事
(1)第2回農林水産省独立行政法人評価委員会の概要説明
(2)独立行政法人評価委員会林野分科会における評価基準作成の考え方について
(3)今後の進め方
5.議事概要
○ 事務局より、資料1「第2回独立行政法人評価委員会議事要旨」に基づき、第2回独立行政法人評価委員会の概要説明を行った。
委員からの主な意見は次のとおり。
・各独立行政法人の活動状況に対する質問として「経費の流用が弾力的になり、一番弱いパートタイマーの首を切ったりするのではないか」ということに対しては、どのように答えたのか。○ これに対して事務局側から次の説明を行った。
・議事録によると、「会計処理をより目的に沿った経理処理で行うと機動的になるが、反面柔軟な弾力的な業務に応じた予算配分をすると、実際に使う段階での公平性は問われることとなる。」と官房文書課では答えているが、それは自ずから、必要なものについては優先順位を付けながら経理処理をするという趣旨であると考えている。それ以上の議論は進まなかった。○ 事務局より、資料2−1「独立行政法人の評価の概念図」及び資料2−2「独立行政法人評価委員会林野分科会における評価基準作成の考え方(案)」の説明を行った。
委員からの主な質問及び意見は次のとおり。
・評価委員会でAを90%以上とした根拠は何か。
・具体的な指標として、6個設定されている場合、5個まで達成されてもAとはならない。評価を積み上げで行うのであれば、調整があるとしても、Aの数値(90%以上)を重視することは必要。
・Aを90%以上と上部の評価委員会で定められた「たたき台」を変更することが可能か。
・評価シートはどのような時間的タイミングで使用するのか。
・具体的指標については、何をもって達成、未達成を判断するのか。
・「開発」の具体的水準自体の評価の方法とともに、コストをかければ良いのか、あるいはコストをかけた結果開発されたのか、という視点の取扱いはどうするのか。
・具体的な指標の評価をしていくときの基準はどのように検討するのか。
・具体的な指標の評価結果を積み上げて評価項目、大項目、総合評価を実施するとのことであるが、それぞれ性格が異なるのではないかと思われる。個別の内容でマイナスが多くても組織として非常にプラスとなるものが有った場合、これをどのように織り込んで行くのか。
・大項目の第4、第5は短期借入金の限度額を設定してあるのに対してどうだったのかという話とか、剰余金をいくら繰り越したかという話だけであり非常に評価しにくい項目であるが、何か考えがあるのであれば聞きたい。
・評価シートに達成できなかった場合の理由を書く欄を設けるべきではないか。また、その方が評価委員会において勧告等を書く場合に書きやすいのではないか。
・評価基準を今年度内に定めた場合、評価の継続性の観点もあり、5年間は修正できないのか。あるいは不都合なところは修正できるのか。
・結果は公表されることを前提としているが、どのレベル(範囲)まで公表されると考えているのか。
・この評価の考え方は減点法であり、ポジティブな発想が無い。このため、無難にAが多くなるのではないか。そういう意味で秘密会議で評価をやらないと実際の評価はできないのではないか。
・評価シートが1枚であれば本当のところは書けないのではないか。かえって研究を阻害することになるのではないか。更に、研究の評価は本当のところは評価委員では評価できないのではないか。実際に研究をやっている人が達成と自己評価しているものを未達成と評価できるのか。
・評価を受けている立場からいうと、評価制度はうまくいったが、研究の発展をむしろ阻害するということが懸念されている。私どもの外部評価委員も指摘いただいているが、職場の中でも領域の長とかの人が、両法人の今後の発展、国民に対する寄与を考えて如何にキチンと評価しておいてくれるかが無いと我々評価委員のところでは見えてこない。研究評価はこれが一番というものは無いというのが私の経験であり、参考に紹介する。
・総合評価、大項目、評価項目の受け皿はどうなるのか。評価結果がどのように使われるのか一番大事である。総合評価、大項目、評価項目の評価結果は研究を鼓舞する形にならない。むしろ具体的指標単位のもっとも細かいところで、今年は未達成であったが、来年はこうやりたいというポジティブな側面から評価していくことが重要である。そういう意味でこの積み上げ方式による総合評価、大項目の評価は何に使われるのか危惧するところである。このため、大項目、総合評価はなるべく裁量の余地、ウエイト付けが重要であり、ここを90%とか50%とか書くのは法人を潰すために使われかねないように感じる。
・評価シートは研究をしている人が作るのか、あるいは法人として作成されるのか。様々な段階でフィルターを通って出てきたものであると我々には真実は見えないのではないか。
・大づかみな評価、研究自体が世の常識から見ておかしいということをチェックするのだと考えている。かなり細かいところのチェックは研究者でないと無理である。国民の視点からその研究が無駄になる、おかしい、研究者の姿勢がおかしいという研究者としての研究のモラルを確保しているのかというチェックが我々に課せられていると考えている。細かいところは法人の内部で行われるべきところであり、そことは違う視点で我々は見るしかないと考えている。
・国民の視点という意見はそのとおりであり、だとすれば、評価シートの結果が積み上がっていくのは無理がある。評価シートの評価結果は不要であり、評価項目、大項目、総合評価を実施すべきではないのか。
・他の分科会の評価についての問題点についてはどうか。また、次回に全体の評価委員会で議論されるのか。○これに対して事務局側から次の説明を行った。
・Aの数値(90%以上)の根拠は特に示されていないが、指標は達成しやすいのではないかとの議論があったので、Aを90%以上としたのではないか。
・Aの数値(90%以上)は具体的な指標を設定する段階で、シュミレーションする必要があり、不適切な評価が行われないよう今後検討していくこととしている。
・各分科会において、評価基準を作成することとなっており、「たたき台」の変更をどこまで分科会でできるかという部分はあるものの、そこは分科会で議論いただくことと考えている。
・評価シートは、6月末までに独法で作成いただき、チームを作成した中で、個別にヒアリング等を行い、評価を行うことを考えている。なお、いつまでにという指示はまだ無いが、遅くても来年度内であることは間違い無い。
・中期目標で定められている「開発」の定義に照らして適切なのか適切でないのかということについて評価いただくが、その際に項目によっては、達成状況の遅れているものもあり得ることとなり、その場合には、アプローチの手法等を見直すことを前提とした上での一部達成なりの評価もあり得ると考えている。
・コストについては重要な視点であると考えているが、どういうレベルでコストを比較するのか、また公表する数字であり、公表に耐えうる数字となるのか次回までに検討して、その取扱いについてご説明したい。
・具体的な指標は、独法が中心になって作成し、評価シートを用いて自己評価を法人が提出し、自己評価自体をヒアリング等をしながら評価委員会で評価するものと考えている。この際に評価委員会として勧告等があれば、記述いただくことで考えている。
・A、B、Cの三段階評価を積み上げていくこと自体に何かを見落としていないかという問題点はあり、具体的な指標の評価を基本に進めていただくことは変わらないが、特殊事情であるとか何を重点にするのかといった部分で法人の評価、大項目の評価をいただきたい。またそういう意味では個別の研究項目等が両法人の中心部分であり、ここの部分の評価項目を多く作っている。そういう中でウエイト付けをした中で3段階評価を行う仕掛けも作っており、全体の流れの中でおかしい部分があれば、そういう特殊事情を勘案した評価としていただくことで考えている。
・大項目の第4、第5については、財務諸表をどのように評価していくのかという部分もあり、それを含め検討していくこととなる。
・評価シートは、評価委員会において評価しやすいように、ご指摘の趣旨を踏まえて検討したい。
・評価基準自体は評価委員会で決めるものであるが、公表するものであり、変更したとすれば更に公表し直すことを前提とすれば変更は可能と考えている。
・評価基準のものの考え方自体が指標の設定と達成度という評価結果であると考えており、そういう意味では具体的指標が何であるかも含め公表していく事項と考えている。他方情報公開法という部分もあり、独立行政法人から提出された実行計画表も公表の対象となると考えている。そういう観点からコストと実績の視点で公表に耐えうるものが出せるのかという意味で検討している。
・実際の評価の進め方については、具体的なイメージをまだ持っていないので、ご指摘を踏まえ、検討いたしたい。
・自己評価は法人が責任を持って自己評価をし、それを法人とは別の立場から評価をして必要に応じて評価委員会としての方向性を勧告していくものだという考え方である。そういう意味では研究の細部にわたって評価委員会で議論いただくことは事実上不可能と考えている。ただ研究自体が方向性として正しいのかは評価委員会としてチェックしていただきたいところである。それを法人が踏まえて次年度の業務運営につなげていくことになると考えている。そのこと自体が研究をエンカレッジしていくことになると考えている。
・具体的指標は、やわらかいものであり、A、B、Cやウエイト付けも含め次回の評価委員会で議論いただくことを考えている。
・全体の評価委員会の予定はなく、この分科会で決められたことを自動的に承認されるものと考えている。また、各分科会それぞれ、1回ずつ開催されているが、それぞれかなり差がある。その辺は議事録として公表されることとなるので、資料ともども次回までに送付させていただく。○ 独立行政法人評価委員会林野分科会における評価基準作成の考え方については、頂いた意見について、ここで結論を出すことはできないため、引き続き事務局において案を検討することとなった。
○ 事務局より資料3「今後の検討スケジュール(案)」の説明を行い、次回の委員会は、他の分科会の検討状況を勘案し、改めて事務局において調整することとなった。
以 上