プレスリリース
平成19年5月15日
林    野    庁





「小笠原諸島森林生態系保護地域」保全管理委員会 (第1回)の開催について


 小笠原諸島は、太平洋上に孤立した30余りの小島からなる海洋島であり、優れた景観を呈するとともに世界的に貴重な固有の動植物が生息・生育していることから、本年4月に小笠原諸島の国有林野のほとんどを「小笠原諸島森林生態系保護地域」に設定しました。
 小笠原諸島は、本年1月、世界遺産暫定一覧表*に自然遺産として記載されたところでもあり、林野庁関東森林管理局では、本地域の森林面積の8割以上を占める国有林野の特異的・原生的な自然を後世にわたり健全な状態で保全管理するため、「小笠原諸島森林生態系保護地域」保全管理委員会を設置し、効果的な外来種対策や利用のルールなどを検討します。

 ※第1回開催:平成19年5月18日(金)小笠原ビジターセンター
 
 「小笠原諸島森林生態系保護地域」保全管理委員会の設置の目的
 関東森林管理局では、小笠原諸島の有する特異的・原生的な自然環境を後世にわたって健全な状態で保全・管理することとし、小笠原国有林のほとんどを「小笠原諸島森林生態系保護地域」に設定したところです。
 森林生態系保護地域の設定に当たっては、検討段階から外来種対策や利用に関するルールづくり等が保全・管理上の課題として指摘されてきました。
 このため、これらの課題への具体的な対応策について、関係行政機関、学識経験者、地元関係者とともに議論する「小笠原諸島森林生態系保護地域」保全管理委員会を関東森林管理局に設置し、関係機関と役割分担しながら、効果的な保全管理に取り組むこととします。
主な検討事項
@  外来種に関する対策等の検討
   アカギ、モクマオウ等外来種に対する効果的な対策の検討
アカギの伐採後の萌芽 アカギの巻き枯らし
A  利用に関する事項
 歩道利用や属島利用のルール、施設の設置に関する計画等の検討
 なお、@及びAについて、委員会の下に、科学的な観点からの助言をいただくアドバイザー会議を設置。
第1回「小笠原諸島森林生態系保護地域」保全管理委員会の概要
@  開催内容
 開催日時 平成19年5月18日(金) 16:30から

 開催場所 小笠原ビジターセンター
(東京都小笠原村父島西町)
   TEL :04998-2-3001
 議   事
 (1) 「小笠原諸島森林生態系保護地域」保全管理委員会の運営について
 (2) 「小笠原諸島森林生態系保護地域」保全管理計画の構成・考え方 (たたき台)
 (3) 平成19年度のスケジュール(案)
 (4) その他
A  委員等名簿 別紙のとおり
B  その他 会議は公開です。
(会場の都合上、人数の制限をすることがあります。)
平成19年度の予定
保全管理委員会
(今回、8月、2月の計3回、小笠原村において開催予定)
アドバイザー会議
(6〜7月、1月の計2回、都内において開催予定)



問い合わせ先
 林野庁
   国有林野部 経営企画課
    担当:金谷、竹中
    TEL:03−6744−2322
   関東森林管理局 計画課
    担当:岡井
    TEL:027−210−1170
   同 東京事務所
    担当:河岡
    TEL:03−3699−2530
  当資料のホームページ掲載先URL
http://www.maff.go.jp/www/press/press.html
*世界遺産暫定一覧表とは、「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(通称:世界遺産条約)に基づき、条約締約国が世界遺産として価値を有していると考え、将来登録推薦を行う意志のある物件のリスト。

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