別紙
平成18年10月25日
林     野     庁
第2回「日中林業担当局庁の長による定期対話」の結果概要について


1.時期・場所・参加者

 平成18年10月24日(火)、農林水産省において、川村林野庁長官と賈 治邦(か ちほう)中国国家林業局長との間で、第2回「日中林業担当局庁の長による定期対話」が行われた。会合には、日本側から林野庁長官、島田林政部長、石島森林整備部長、外務省中国課など14名、中国側から、賈局長、曲国際合作司司長など6名が参加した。

2.会合の概要

(1) 二国間協力について
 日中とも、これまでの二国間の協力が順調に進展しているとの認識を共有していることが確認され、その中で中国側からは、「新彊ウイグル自治区砂漠化防止」への協力要請があった。
(2) 人材育成について
 人材育成については、森林技術総合研修所と北京林業管理幹部学院との間で協定を結んで進めている取組を両国とも評価しつつ、今後とも相互協力を進めていくことを確認した。
(3) 多国間協力・違法伐採対策について
 アジア森林パートナーシップ(AFP)など多国間枠組を活用した協力が違法伐採対策などの推進にとって重要であるとの日本側の認識に対して、中国側から、違法伐採問題は、中国政府としても大変重要視していること、国家林業局と外交部、商務部とで違法伐採に係るセミナーが先週開催されたこと、今後とも他国と協力していきたいなどの発言があった。
 また、日中双方が参加しているAFP及びモントリオール・プロセス等の取組について更なる連携を図っていくことが確認された。
(4) 木材輸出について
 日本側から、中国は日本の最大の木材輸出先であり、更なる輸出の進展を期待しているとの発言に対し、中国側から、今後の大幅な木材需要増大の見通しとともに、日本材は輸送距離の面でメリットはあるが価格が重要であること、加工業の代表団による訪日のアイデアなどが示された。
(5) 割箸について
 日本側から、中国からの割箸輸出が近い将来ストップするのではとの報道があることについて確認したところ、中国側から、現在のところ生産をストップすることや輸出を制限することは考えていないとの発言があった。
(6) 黄砂対策・砂漠化防止について
 中国側から、日・中・韓・モンゴル4カ国の枠組による砂漠化防止対策の考えが示され、日本側からは、既存の取組の評価が重要であること、今後、事務方で連携を取っていくことを提案した。
(7) 次回(第3回)定期対話について
 中国側から、第3回定期対話は、中国で開催したい旨提案があり、日本側もこれに同意し、日程等については両国間で調整していくことで合意した。