プレスリリース
平成17年4月18日
林    野    庁


第8回「適切な森林管理に向けた林業経営のあり方に関する検討会」の議事概要について


1.日  時   平成17年4月15日(金) 10時00分〜12時00分
2.場  所   農林水産省林政部会議室
3.出席者   鶴座長、佐藤委員、中武委員、滑志田委員、藤生委員、池谷委員、山田委員
4.委員の主な発言内容
○ 林業では、施業の面で自伐林家である兼業林家の果たす役割も重要である。
○ 経営の改善にはコストの削減が重要であるが、一方で、私有林は個人財産であっても公益的機能を発揮する役割を有しており、その点も十分認識すべきである。    
○ 木材を生産する上では害になるツルを用いて編んだカゴが、立木一本と同じ値段で売れた例もあり、収入を確保するには木材生産のみではなく所有林を最大限に活用することも重要である。
○ 兼業林家には山を愛して森林の手入れをして生活している人々もおり、これらの人々の行う施業も十分認識すべきである。また、施業意欲のない、単に森林を所有しているだけの人については施業を長期委託するようにして行く必要がある。
○ 施業の集約化を進めるためには、意欲と能力をもった森林組合の参事などが、森林所有者に施業の集約化の目的を十分に説明して、森林所有者の理解を得ていくことが重要である。
○ 林業経営者はもとより、林業事業体等で働く役職員についても、森林施業の知識や技能に加え、コスト感覚や消費動向についての知識を有することが必要である。
○ 川上で消費者ニーズと言うと、製材工場までしか考えていない場合が多いが、住宅向け需要を消費者ニーズと捉え、ニーズを把握することが重要である。
○ 森林組合が、コンサルタント業務を十分に行い施業の集約化を推進することは、森林組合の経営としても有効ではないか。
5.その他 
報告書については、これまでの議論を取りまとめた上、後日公表する。
問い合わせ先
林野庁林政部経営課
担当者:井上 晋
電話03-3502-8111(内線6115)
   03-3501-3810(直通)

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