プレスリリース
平成16年6月28日
林   野   庁

気候変動枠組条約第20回補助機関会合(SBSTA20)における
小規模吸収源CDMの議論の概要
−小規模吸収源CDMの手続等の簡素化−

1.時期・場所・参加国等
 6月16日(水)から25日(金)までドイツのボンにおいて、気候変動枠組条約第20回補助機関会合(SBSTA20)が開催され、条約締約国161カ国をはじめ、国際機関やNGO等のオブザーバーを含め1,300名を超える参加者があった。
 我が国からは、林野庁から海外林業協力室の赤木調査官、宮薗課長補佐等が出席したほか、外務省、環境省、経済産業省等からの出席があった。
2.小規模吸収源CDMの手続等の簡素化の概要
(1) 昨年のCOP9において、小規模吸収源CDM(年間の吸収量が8kt-CO2未満)のルールや手続きの簡素化等についてSBSTA20において検討することとされたことを受け、各国からの提案等を反映して作成された事務局技術文書をベースに議論が進められた。
(2) 今次会合では、既に作成されている小規模排出源(エネルギー)CDMやCOP9でまとめられた通常規模の吸収源CDMの方法論等を勘案しながら、プロジェクトの間接経費削減のためにいかに手続等を簡素化できるかの観点から、
@プロジェクトのベースライン(*1)やモニタリングの方法、A社会・経済的及び環境的影響の分析・評価の方法、Bリーケージ(*2)の取扱、Cバンドリング(*3)の取扱等主要な論点に関し議論が行われ、関係国間の調整作業の結果、SBSTA21に向けての交渉用テキストがまとめられた。
(*1) CDM事業がなかったと仮定した場合の温室効果ガスの吸収量/排出量
(*2) CDM事業を実施することにより生じるプロジェクト境界外での排出量(吸収量)
(*3) 複数のCDM事業を手続き等簡素化のため1つの事業にまとめること
(3) 小規模吸収源CDM事業の促進策については、時間の関係から十分な議論ができなかったこともあり、各国からの意見をまとめた上で事務局がSBSTA21に向けて文書を作成することとなった。
(4)  次回第21回補助機関会合(SBSTA21)及び第10回気候変動枠組条約締約国会合(COP10)は、12月6日から17日までアルゼンチンのブエノスアイレスで開催されるが、今次会合で議論が収束しなかったバンドリングの取扱や小規模吸収源CDM事業の促進策等について議論が行われ、簡素化されたルール等が採択される予定である。
別紙:(議題「小規模吸収源CDM」に関する議論の詳細)[PDF]
    (全体の議題に関する議論)[PDF]

問い合わせ先:林野庁計画課海外林業協力室 赤木 宮薗
      TEL: 03−3591−8449(直通)、03-3502-8111(内線 6211 ,6216)


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