平成16年2月3日
林   野   庁

「第2回林業普及指導事業の資格試験制度等に関する検討会」の概要について

1.日 時
平成16年1月29日(木) 15:00〜16:40
2.場 所
林野庁 林政部会議室
3.出席者
委 員:大津委員、金井委員、木平委員、佐藤委員、
     白石委員、鶴委員、真柴委員(全員出席)
4.議事の概要
 資料について事務局から説明を行い、その後、各委員から発言。主な意見は次のとおりです。次回(平成16年3月下旬予定)は、引き続き資格試験の内容等について検討(意見交換)を行うこととなりました。
○新たな普及指導職員の資格試験の受験について、現にAG資格を有している者と、そうではない者の試験内容が同一でよいか検討する必要がある。

○現にAG資格を有している者については、それなりの実績を持っており、このことを考慮する措置も必要かもしれない。一方で、批判を受けるようでもいけない。納得できる新制度への移行をお願いする。

○資格の一元化に伴い、「林業に関する正規の課程を修める」という受験資格要件の要否について、改めて再検討する必要があるのではないか。

○どういう人材を求めるのか。目的意識をはっきりしないと制度が変わってきてしまうのではないか。

○実務経験についても、技術職で県庁に入った人と、事務職でたまたま林務部局に配属された人との区分けも考えなければならないのではないか。

○普及指導員の在り方、現場の現状が変化してきている。森林・林業基本法も制定され、現場のニーズも変わっている。それを反映した試験制度にして欲しい。

○普及指導職員は、地域の課題を解決するためのヒントとなる情報を入手する情報源であったり、情報を結びつける役割を担ってきたところであり、これからも担ってほしいと考える。

○新普及員に現在のSPより高い水準を持たせる場合、2つの考え方がある。一つは、専門分野について、より深く知ることであり、もう一つは、幅広い知識を持つこと。後者の意味で専門項目は試案1が良いと考える。

○資格試験と研修制度が一体となっていなければいけない。一般論の林業と、地方によって全く違う林業の在り方があるので、研修の中で、地域ごとの特色というものを習得した上で、資格を取るようにした方がいいのではないか。

○試案は類似したものの中で間口を広げるという考えだが、もう一方の考え方として、異質のもの同士をグルーピングするという考え方もある。これにより、いろいろな分野について最低限の知識は持ってもらうという考え方もあると思う。そういうことも含めて、再構成する専門項目を検討する必要があると思う。

○(普及指導職員にとって)最低限必要な知識というものはあると思う。その上で、少し広めの知識を有している人が普及職員になるのがよいのではないか。その点で、専門項目を大くくり化するのが良いのではないかと考える。

○現在中央研修と地方のブロック研修があるが、そのブロック研修の中身にも目を向けた方がいいのではないか。

○研修内容によっては、同じカリキュラムを年に何回か用意して、いつでも受けられるような仕組みにできないか。 また、複数年にまたがっても良いから、必ず受けなければいけないという仕組みにできないか。

○現にAG資格を有している者が、新たな普及指導職員の資格試験を受験するにあたって、研修の受講歴を考慮するような仕組みにした方がよいのではないか。

○普及指導職員の活動が目に見えないという指摘がある一方、一生懸命やっている普及指導職員もいる。現在の普及指導職員を勇気づけるような制度改正であってほしいと考えている。
資料一覧[PDF]
お問い合わせ先
林野庁 研究普及課 
普及教育班 佐々木、市川
tel:03-3501-3845(直通)
tel:03-3502-8111(内6352,6361)

林野庁トップページへ