プレスリリース
平成16年11月25日
林     野     庁

松くい虫被害対策に関する有識者との意見交換会の概要について

1 日 時 平成16年11月17日(水)13時30分〜16時30分

2 場 所 林野庁 第2・3会議室

3 内 容
(1)説明
 事務局から、松くい虫被害の現状、無人ヘリコプターを使用した防除手法多様化実証事業の実施結果及び松くい虫被害対策の政策評価について説明。
(2)主な意見
○松くい虫の被害の現状について
・松くい虫による被害の状況を公表する際には、被害対策の対象地である保全すべき松林とそれ以外の松林における被害の状況を区分することにより、防除措置の効果が明示されるようにするべきではないか。

・被害量を示すだけでなく、寒冷地や標高の高い地域に被害が拡大しているなど、地域別の被害の発生状況の特徴を具体的に説明するよう工夫するべきではないか。
○無人ヘリコプターの使用について
・無人ヘリコプターによる散布は、松林の梢端部分に上方から吹き付けることにより地上散布と比べて薬剤の量が少なく効果的に行うことができるなど優れた予防法であり、地上散布の代替手段の一つとなり得る。

・無人ヘリコプターによる散布は、見通しの良い場所を確保しなければ的確に散布できないなどの制約があることから、有人ヘリコプターによる特別防除とは異なった利点を持つ予防法であり、完全にとって代わるものではない。

・無人ヘリコプターによる薬剤の散布に当たっては、松林周辺環境の農作物や人の健康に及ぼす影響を十分に考慮することが必要であり、薬剤の飛散範囲や気中濃度に関するデータをしっかりとることが必要ではないか。

・防除技術の多様化を図る観点から、無人ヘリコプターのみならず可能な技術を取り入れていくべきではないか。

・松くい虫による被害状況や防除措置の効果、生態影響などについて誤解されている面があるので、国民の理解を深める努力が必要ではないか。
○政策評価結果の概要について
・松くい虫被害対策の評価に当たっては、施策対象となっていない「その他マツ林」の被害量を対照として、区域が固定された施策対象松林の被害率の経年変化と比較する形で指標とするべきではないか。
4 その他
 意見交換会資料[PDF]
問い合わせ先
 林野庁森林整備部森林保全課森林保護対策室
 〒 100-8952
 東京都千代田区霞が関1-2-1
 電話 03(3502)8111(代表) FAX03(3502)2887
 電話 03(3502)1063(直通)
 担当:保護企画班 
     岡井 芳樹(内線6214)
     飯田 裕一(内線6214)

林野庁トップページへ