プレスリリース
平成15年8月6日
林    野    庁
平成14年の特用林産物の生産動向について
               
1.特用林産物について
 特用林産物とは、食用とされる「しいたけ」、「えのきたけ」、「ぶなしめじ」等のきのこ類、樹実類、山菜類等、非食用の「うるし」、「竹材」、「桐材」等の伝統的工芸品原材料及び「木炭」等、森林原野を起源とする生産物のうち一般用材を除くものの総称である。
 これらの生産は、農山村における地域資源を活用した産業の一つとして、地域経済の安定と就労の場の確保に大きな役割を果たしている。 
2.生産動向について[PDF]
(1)特用林産物の生産額の大半を占めるきのこ類についてみると、しいたけは、近年、価格の低迷から生産量が減少傾向となっており、平成14年も前年に比べ減少したが、国産品が見直され、価格が持ち直してきていることから、本年以降の生産に向けた原木伏せ込み量等が増加した。天然物の代表であるまつたけは、13年に引き続き、14年も秋口の降雨不足から不作となった。
 また、エリンギ、たもぎたけ、やまぶしたけ等新しいきのこが注目されており、なかでもエリンギは歯触りがよく、癖がない食材として2万トン弱まで生産量を大きく伸ばし、主要品目となってきている。
 なお、生しいたけの中国からの輸入は、残留農薬問題により13年に引き続き減少した。
(2) きのこ類以外については、うるし、木ろう、竹材等非食用の特用林産物は、引き続き減少傾向となっている。
 また、木炭については、白炭は資源量の制約、黒炭は価格が低迷していることから生産量が減少した。
 
 
問い合わせ先
林野庁経営課特用林産対策室
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担当  崎野(内線6144)
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