プレスリリース
平成15年11月26日
林   野   庁

平成15年度第4回大規模林道事業期中評価委員会の議事概要について

1 日 時  平成15年11月25日(月)13:30〜17:00
2 場 所  KKRホテル東京「朱鷺の間」
3 議 題
@ 項目別取りまとめ表について
A 期中評価結果(案)について ほか
4 議事概要
 今回の委員会では、第3回の期中評価委員会において委員から指摘や質問のあった事項等について、事務局から現状、対処方針等を説明するとともに、費用対効果分析を試行した結果等について説明しました。

 引き続き、期中評価委員会検討資料及び委員の意見を取りまとめる「項目別取りまとめ表」及び委員会の結論である「期中評価結果」の案を事務局から提示し、説明を行いました。

 これに対し、委員から、
@ 様似・えりも区間の「項目別取りまとめ表」には、委員会の主な意見として、ナキウサギの生息地周辺であることを前提に、事業の進め方等を考えていくべき旨記載されているが、より具体的に、ナキウサギの生息情報がもたらされた箇所や、ナキウサギの生息の可能性のある石や岩が堆積したガレ場などで調査を継続的に実施したうえで、具体的な路線位置や環境保全に留意した工法等の検討を行いつつ事業を実施するとすべきではないか。
A 「期中評価結果」(案)には、林業・林産業の活動の見通し、地域振興への貢献度等を総合的に検討した旨記載されているが、森林の有する多面的機能の発揮に関する資料も検討に用いているので、記述を手直しすべきではないか。
などの意見がありました。

 質疑応答の結果、項目別取りまとめ表については、様似・えりも区間について上記@の意見を踏まえ、必要な修正を行うことを条件に了承されました。
 また、期中評価結果については、指摘事項と対処方針や項目別取りまとめ表に関する議論を踏まえ
1 「平取・えりも線静内・三石区間」については、終点の位置を変更し、既設の町道を活用して延長を短縮するとともに、地形が特に急峻な箇所等においては幅員を7mから5mに縮小することにより、事業費の縮減及び地形の改変の縮小を図ることが適当であり、引き続き猛禽類のモニタリング調査に基づき、環境保全に配慮して事業を実施
2 「平取・えりも線様似・えりも区間」については、事業を継続(幅員5m)することが適当であり、引き続き猛禽類のモニタリング調査及びナキウサギの生息状況調査に基づき、環境保全に配慮して事業を実施
3 「八戸・川内線穴沢・上外山区間」については、事業を継続することが適当
4 「米沢・下郷線下郷T区間」については、事業を継続(幅員5m)することが適当であり、引き続き猛禽類のモニタリング調査に基づき、環境保全に配慮して事業を実施
5 「朝日・大山線朝日・魚津区間」については、事業を継続することが適当であり、進捗を早めるよう努めることが必要
6 「粟倉・木屋原線新見区間」については、事業を継続することが適当
とされ、上記Aの意見を踏まえつつ、必要な修正を行うことを条件に了承されました。

 林野庁としては、今回の委員会の結論を踏まえ、最終的な期中評価結果を決定し、平成16年度予算案の概算決定前に公表する予定です。
問合せ先
林野庁森林整備部整備課 瀬戸、洞下
TEL 03-3502-8111(代表)内線6251、6254
   03-3581-1032(直通)

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