平成14年8月20日
林野庁

スギ等による異樹種構造用集成材の日本農林規格の適合性の認可について

我が国では、木材需要の大宗を占める住宅分野で、強度性能等が安定した集成材等の需要が増大する等、木材の需要構造が急激に変化している。成熟しつつある国内の人工林資源を、集成材等のエンジニアードウッドの製造に有効に活用しつつ、品質性能に優れた木材製品を低コストで製造する技術を開発することは、木材利用の推進を図る上で重要である。

このような観点から、林野庁では「ハイブリッドティンバー製造システム等開発事業」を平成10年度〜12年度に実施し、この事業の一環として、人工林資源の多いスギ、その中でも特に利用が進んでおらず価格の低い間伐材や曲がり材等を他樹種と混用して有効利用する「異樹種集成材」の開発と、その製造に必要な加工機械等の改良を行った。

この度、その成果として、山佐木材(株)と中国木材(株)の2工場が、我が国では初めて、スギの曲がり材から得られる短尺材と、ベイマツとを混用し、従来のスギ構造用集成材に比べ曲げ性能を向上させた異樹種構造用集成材の日本農林規格(JAS)製品の製造認可をJAS登録認定機関の(財)日本合板検査会から受けたので、お知らせいたします。

 
(問い合わせ先)
 林野庁木材課
 担当:佐藤、門田、後藤
 電話:03-3502-8111(内線6163,6164)


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