3 森林・林業を巡る厳しい情勢

(1)林業の採算性は著しく悪化

 国産材の価格は、昭和60年代の円高の急速な進行等を契機とした製品輸入を中心とする木材輸入の増加等を背景に低迷(ピー クは昭和55年)を続け、現在では40年代前半の水準まで低下。
 一方、経営コストは労賃、苗木代等の上昇を反映し継続的に増加。
 このような状況の下で、林業の採算性は著しく低下。

○ 林業生産活動を取り巻く諸因子の変化
(1980年と99年の比較)

(2)放置される伐採跡地、間伐されない人工林

 林業採算性の悪化による林業生産活動の停滞等により、再造林 されないまま放棄されている皆伐跡地や健全な森林の育成に必要 な間伐等が実施されない人工林が増加しており、公益的機能の発 揮に対し重大な支障を来すことが懸念。

○ 伐採跡地への植林の実施状況

○ 間伐の実施状況

資料:農林水産省「山林保有者の林業生産活動に関するアンケート」(平成9年11月)


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