資料2
平成13年度地域活性化施策推進費
「自然・文化遺産のこころを次の世紀へつなぐまちづくり」推進調査
―ヘリテージの森復興による地域活性化― ワークショップ
1.開催趣旨
わが国は、多様な自然を有していることから、その自然、特に樹木、森林などを活用した生活様式、産業、文化が地域、地域で固有に育まれているが、こうしたものに関わりのある森林などの維持が難しくなってきている。このため、林野庁、環境省、文化庁では合同でこうした森林などのの維持・活用について、特にヘリテージ(遺産)をキーワードにその方策を検討しているところである。 このうち、林野庁では生活や産業を支える森林づくりに焦点を当て検討しており、その代表事例として、宮島における大鳥居用材のための森林づくりの取組を取りあげ、公開ワーキング形式で検討を行うものである。
平成3年に宮島を襲った台風19号が、厳島神社にもたらした被害を教訓に、厳島神社の大鳥居に必要なクスノキの確保に努めようと、町の有志が「宮島千年委員会」を結成し、島内外における育成活動に取組んできた。また、昨年8月には、近畿中国森林管理局が、宮島に「世界遺産貢献の森林」を設定し、新しい国有林野の活用に取組みはじめている。
このように、島のシンボルである厳島神社の保全に向けて様々な活動が活発化している中、大鳥居の用材となるクスノキを宮島で育てることを目的とした「悠久の森」(鳥居の森)づくりが、新たに実現しようとしている。2.開催概要
○日時:平成14年3月2日(土)13:00〜16:30
○場所:広島県宮島町 宮島観光会館3.次第
(1)報告(「悠久の森」(鳥居の森)づくりについて)(関氏)
宮島における大鳥居用材の確保に向けた森林づくり計画の概要及び第1回ワーキング(1月31日開催)の経過について、ワーキング座長より報告。
(2)話題提供(森林づくりについて)
@ ボランティアによる森林づくり活動について(見勢井誠氏)
島外の森林ボランティアなどとの連携を検討するにあたり、実際の森林ボランティアの活動内容や地域との交流状況について話題提供。
A 森林づくりによる都市住民との交流について(原島幹典氏)
これまでの観光交流とは異なる森林づくりによる都市住民との交流の在り方について話題提供。 ※ 原島幹典氏(東京都奥多摩町在住の林業家兼森林インストラクター)は、「ヘリテージの森復興検討委員会」委員。
(3)ディスカッション 前半での報告を受けて、「悠久の森」をキーワードに今後のまちづくりの展開方策等についてディスカッション。
【ディスカッション参加者(予定)】
氏 名 所 属 備 考 関 太郎 広島大学名誉教授(専門:植物学) 座 長 野坂 元良 厳島神社宮司 星出 篤美 宮島千年委員会代表理事 山田 勲 宮島ユネスコ協会会長 見勢井 誠 もりメイト倶楽部Hiroshima 会長 原島 幹典 林業家・森林インストラクター 「ヘリテージの森」検討委員会委員 小田 和宣 宮島町長 川上 利次 近畿中国森林管理局計画部計画課長 冨永 茂 林野庁国有林野部業務課国有林野総合利用推進室長 林野庁ホームページへ