平成14年1月29日
林 野 庁
1.日時:平成14年1月28日(月)15時〜17時40分
2.場所:農林水産省 林政部会議室
3.議題:地域材利用の推進方向及び木材産業体制整備の基本方針(案)について
4.内容:検討委員会の報告(案)については、おおむね了承を得た上で、細部については事務局と委員長に一任となった。主な意見は以下の通りである。
○ 「はじめに」の中で住宅ストックの充実に触れられているが、「量的」には充実してきているが、「質的」には充実の必要があることに触れて欲しい。
○ 「はじめに」の中の「現在の供給体制が温存されること」に関して、中小の製材工場を活用する手法がないとすると、もっと木材需要は減退すると思う。
○ 中小の製材工場でも、需要の変化に対応するという、いわばビジネスができていないところはダメということを訴えていくことが大事なのではないか。
○ 木材産業全体における、人づくりの記述がどこかに入れられないか。
○ 「また、・・・低価格で性能の高い機械の開発・・・」は低価格で性能が高い林業機械の開発は難しいのではないか。合目的といった表現がいいのではないか。
○ 「取組方向」の中で、どちらの取組方向についても顧客満足度は大事なことと考えている。
○ 商流と物流の分離など原木市場がどのような機能を果たしていくかが大事。
○ 山口県のログネットのように、必ずしも原木市場が統合することが絶対ではないと思う。
○ 今の製品市場はその本来の機能が失われていると思う。
○ 外材が一世を風靡した時に、一括・大量販売などを見習うべきという風潮があったが、今は大量販売であってもしっかりと相手の顔を見て商売をしている。
○ 資料の中で「柱、梁等の構造材をすべて人工乾燥」することを目標とするとあるがすべて人工乾燥と考えて良いのだろうか。「人工」をつけなくても良いのではないか。
○ 今後の国産材の方向を考えると「乾燥」だけでは言葉が甘い。例えばJASに適合した乾燥材とか狭義の方がいいのではないか。
○ 既存ごみ焼却等の処理施設がどのくらいエネルギー利用できるかが重要となるが、小規模なごみ処理施設では発電はできない。ゴミ処理施設と協力して木質バイオマスのエネルギー利用をすべきと思う。一方では、ダイオキシン対策できちんと処理しろと言っており、うまくかみ合わせればうまくいく可能性があるところではないか。
○ 目次の加工部門をみると7つの分野が書かれているが、新しい材料に対する違った分野など、7つ以外のものへと取り組むことが活性化の源になるのではないか。
○ 木材産業の体制整備なので、新しいものに対する意志表示も必要であり、技術開発等を誘導していく側面も必要。
○ 国産材を使ってきちっと植林していく、そういうことをやりたい者が山に入り込めるようなスタイルが必要だ。しかし、国内では山を貸してくれないので、そういうものを国内でできるような橋渡しの方策がいる。
○ この報告書を関係省庁にも配布して欲しい。
[問い合わせ先]
林野庁林政部木材課 小澤、野口
電話(代)03-3502-8111内6155,6176
(直)03-3502-8062