プレスリリース

平成13年8月20日
林    野    庁

平成12年の特用林産物生産動向について

1.特用林産物について

 特用林産物とは、「しいたけ」「えのきたけ」「ぶなしめじ」等のきのこ類、「竹材」「桐材」「うるし」等の伝統的工芸品原材料、「木炭」等の木質系燃 料、樹実類、山菜等である。
 これらの生産は、農山村地域における重要な産業の一つとして、地域経済の安定と就労の場の確保に大きな役割を果たしている。  

2.特用林産物の生産動向

(1)平成12年の生産量

 生産額の約7割を占めるきのこ類の生産量は、生しいたけ、えのきたけ、ぶなしめじの主力品目の減少となった。
 木炭(粉炭、竹炭を含む)、うるし、竹材、桐材等の非食用の価格は全般に横ばい傾向で推移しているが、生産量は減少した。

(2)平成12年の生産額

@ 特用林産物の生産額は、生しいたけ、えのきたけ、ぶなしめじの主力品目の生産量の減少等により、2,967億円と前年に比べ5.6%の減となった。
A 区分別の生産額では、前年に比べきのこ類が3.4%の減、その他食用は8.5%の減、非食用は19.3%の減となった。

3.特用林産物の輸入動向

 「生しいたけ」の輸入量は、42,057トンと対前年比33%の増加となった。なお、平成13年に1月以降も輸入量が増加したこと等から、4月23日にセーフガード暫定措置を発動した。
 「乾しいたけ」の輸入量は、9,144トンと前年とほぼ横ばいとなった。
 「木炭」は、国内生産量の減少に伴い、輸入量が供給量の7割を占めた。

4.今後の取り組み

 今後、林野庁としては、地域特産物としての特用林産物の生産及び販売等を通じた産業の振興に取り組むこととしている。
 なお、生しいたけは構造改革を実施し、生産体制の強化を図ることとしている。

 ※参考:各種林産物需給表(平成8年〜平成12年)

 問い合わせ先
 林野庁経営課特用林産対策室
 担当  安永、三浦
 代表  3502−8111
 内線  6146、6144
 直通  3591−6318