プレスリリース
平成13年8月7日
林 野 庁
1.日 時:平成13年8月6日(月) 14時〜16時20分
2.場 所:三田共用会議所 第2特別会議室
3.議 題:(1)これまでの主な論点
(2)中間取りまとめに向けた意見交換
(3)その他
<委員の主な発言内容>
○ 国土の6割以上を占める森林をどう活かすかが重要。地球温暖化等、いろいろなところで吸収源となる森林の働きが認められつつあり、本報告書においても森林の価値をもっとアピールすべきではないか。
○ 山村地域の首長の大きな問題が、林業で生活している人たちの事業量の確保であり、市町村有林の仕事を積極的に発注して事業量を確保している状況。林業従事者は、一端林業から離れてしまうとなかなか他の業種からは帰ってこないのが現状であり、どこも事業量の確保に頭を悩ませている。
○ 山村は人口圧、都市圧が最も小さく、計画的な土地利用の実施が可能。本検討会においても、計画的な土地利用のモデルとしての山村、中山間地域を提言すべきではないか。
○ 森林整備の担い手の確保に当たっては、移動距離が1時間程度の広範な地域をカバーし、効率的な作業を行える林業事業体を育成することが必要。同時に、そういう者だけで森林の整備はカバーできないので、地元の集落等に補助的な労働を行うIターン者等が必要。
○ 本検討会のまとめに当たっては、体系的な整理が必要であり、営林類型のような形で提示できないか。また、公益性を重視する地域と経済性を重視する地域の考え方を分けて整理すべきではないか。
○ 林業が厳しいということを聞けば聞くほど、どこから民間資金を期待すればいいのかと思う。介護保険制度が始まるときには、新たなビジネスが農山村に開発され、就業の場が広がると期待されたが、制度が始まって半年で民間業者は引き上げてしまうというような結果となった。期待だけではダメであり、どう結びつけるかを考えることが重要。
○ 山村と都市との連携は一つの大きな柱だと思う。これまでの取組は山村地域への工場誘致などミニ都市化を図るような傾向があったが、都市とは違った形での発展をつくり出すというのが非常に重要。
○ 今後、失業者は確実に増える見通しであり、これらの者に対して林業技術等のトレーニングを行うことは失業対策としても有効であり、今後の山村の担い手の育成という観点からも推進すべきではないか。
○ 国産材を振興するためには、地産地消という視点が重要で、地域材を使用した住宅に対して都市住民の理解を得ることも必要だが、まずは地域の人に十分理解してもらい使ってもらうことが重要。地域の人が地域材で家を建てなければ説得力もなく本末転倒ではないか。
<問い合わせ先>
林野庁 森林整備部 計画課
池田、金谷
電話(代)03-3502-8111 内6207,6208
(直)03-3502-0048