プレスリリース

平成13年 8月 9日
林    野    庁

「新たな林政における森林組合のあり方に関する検討会」の開催について
(第5回議事概要)

1 日 時  平成13年 8月 8日(水)  13:30〜16:00

2 場 所  農林水産省三番町分庁舎 第3会議室

3 議 題  (1)全体整理と総括論議

(2)その他

<委員の主な発言内容>

○ 森林組合のあり方については、森林組合の持つ公益的性格、協同組合的性格の2面に区分して種別化する方法もあるが、今まで通り森林組合の2面性の性格を残しつつ、事業面に制約を付さず、流域を単位とした森林組合制度の検討も必要。

○ 森林組合は管理主体でありながら、事業実施主体である2面性を有していることが問題。

○ 森林組合は森林所有者の協同組織であって、組合の目的は組合員の利益を求めることにあり、森林管理については、これとは別に基本的な施策の中で考えるべき。

○ 森林組合は、簡素化した組織とし、入札を基本とすることが必要。

○ 流域管理の問題は、林野庁のみならず、他省庁の部署等も含め一体となって行うことが必要。

○ 森林組合系統については、様々な批判が多いが、情勢の変化等を見極めつつ、自己改革を進めることが必要。

○ 森林組合の作業班をまとめて丸太生産組合等、森林を所有していない実施組合や管理を主体とした管理組合のような機能別組合も考えるべき。

○ 地域の森林管理の手法については、一部事務組合での対応という手段もあるのではないか。

○ 組合の経営改革は、緊急を要しており、長期的な施策の検討と同時に即効性のある対策について論議することも重要。また、系統の取り組みは生ぬるいのではないか。危機感をもって自ら改革していくことが必要。

○ 森林組合について批判が多くなされているが、現在の制度の中でもできることがあるのではないか。制度を活用しながらそれに耐えうる組織を構築することが必要であり、そのための経営者及び職員の意識改革がこれからの課題。

○ 森林組合の改革については、既に内部的な改革のみでは改革とはなりえず、外部からの取組も必要。

○ 森林組合の実態は、請負団体になっており、自主的な労働力をどう確保すべきかが重要。

○ 現在の制度上でも、やる気があれば地域の実情に合わせた改革が可能であり、問題は組合の意志。

○ 中程度以下の森林組合を対象としたあり方を検討すべき。

○ 森林管理は、流域で一体となって進めるという考えが重要。そのためには、森林組合を活性化させる必要があり、組合の人材育成を図ることがまず第一に重要。

○ 森林組合のあり方については、組合員の立場に立った、切実な議論をすべき。

   

 問い合わせ先:林野庁経営課 秋元、近藤、金子
 (代表)03-3502-8111(内線6117,6118,6119)
 (夜間)03-3501-3810