平成13年12月21日
林    野    庁

「主要木材の短期需給見通し(平成14年第1四半期及び第2四半期)」について

林野庁は、平成13年12月20日に木材需給対策中央協議会予測部会を開催し、「主要木材の短期需給見通し」(平成14年第1四半期及び第2四半 期)を別添のとおり作成した。
その概要は、次のとおりである。                  


 問い合わせ先
  林野庁林政部木材課
  〒100-8952東京都千代田区霞ヶ関1-2-1
  TEL(03)3502-8111(代)FAX(03)3502-0305
   (03)3591-5794(直通)
  担当:需給情報班
  角(すみ)、伊藤[内線6178、6181]
 


1 国産材(丸太)

 製材用丸太の需要(工場入荷量)は、新設住宅着工戸数が前年同期を下回ると見込まれることなどから、平成14年第1四半期280万m程度(対前年同期比94.7%)、第2四半期は290万m程度(対前年同期比95.6%)になるものと見通される。

2 米材

(1)丸太

 需要(港頭出荷量)は、新設住宅着工戸数が前年同期を下回ると見込まれることなどから、平成14年第1四半期は95万m程度(対前年同期比85.1%)、第2四半期は100万m程度(対前年同期比93.1%)になるものと見通される。
 供給(港頭入荷量)は、需要動向を反映したものとなり、平成14年第1四半期は90万m程度(対前年同期比80.5%)、第2四半期は97万m程度(対前年同期比96.8%)になるものと見通される。

(2)製材品

 需要(港頭出荷量)は、新設住宅着工戸数が前年同期を下回ると見込まれることなどから、平成14年第1四半期は80万m程度(対前年同期比83.7%)、第2四半期は85万m程度(対前年同期比86.5%)になるものと見通される。
 供給(港頭入荷量)は、需要動向を反映したものとなり、平成14年第1四半期77万m程度(対前年同期比75.9%)、第2四半期81万m程度(対前年同期比86.1%)になるものと見通される。

3 欧州材

(1)丸太

供給(通関ベース)は、平成14年第1四半期、第2四半期とも2万m程度、になるものと見通される。

(2)製材品

供給(通関ベース)は、新設住宅着工戸数が前年同期を下回ると見込まれることなどから、平成14年第1四半期は55万m程度(対前年同期比94.5%)、 第2四半期は59万m程度(対前年同期比90.1%)になるものと見通される。

4 南洋材

(1)丸太

 製材用丸太の需要(港頭出荷量)は、産地における良質材の減少などから、平成14年第1四半期は4.5万m程度(対前年同期比73.8%)、第2四半期は4.5万m程度(対前年同期比78.9%)になるものと見通される。
 また、合板用丸太の需要は、合板工場の減少、合板原料の針葉樹への転換などから、平成14年第1四半期は42万m程度(対前年同期比69.5%)、第2四半期は41万m程度(対前年同期比86.3%)になるものと見通される。
 この結果、製材用、合板用を合わせた丸太の供給(港頭入荷量)は、需要の動向を反映したものとなり、平成14年第1四半期は45万m程度(対前年同期比76.5%)、第2四半期は48万m程度(対前年同期比102.8%)になるものと見通される。

(2)製材品

 需要(港頭出荷量)は、新設住宅着工戸数が前年同期を下回ると見込まれることなどから、平成14年第1四半期は20万m程度(対前年同期比90.5%)、第2四半期は22万m程度(対前年同期比95.7%)になるものと見通される。
 供給(港頭入荷量)は、需要動向を反映したものとなり、平成14年第1四半期は20万m程度(対前年同期比91.7%)、第2四半期は21万m程度(対 前年同期比89.4%)になるものと見通される。

5 アフリカ材(丸太)

 需要(港頭出荷量)は、製材用、合板用計で、平成14年第1四半期は、4.7万m程度(対前年同期比79.7%)、第2四半期は4.7万m程度(対前年 同期比94.0%)になるものと見通される。
 供給(港頭入荷量)は、需要に応じたものとなり、平成14年第1四半期5万m程度(対前年同期比57.5%)、第2四半期5万m程度(対前年同期比  151.5%)になるものと見通される。

6 北洋材

(1)丸太

 需要(港頭出荷量)は、合板原料の針葉樹化はあるものの、新設住宅着工戸数が前年同期を下回ると見込まれることなどから、平成14年第1四半期は130万m(対前年同期比102.0%)、第2四半期は130万m程度(対前年同期比91.7%)になるものと見通される。
 供給(港頭入荷量)は、中国との競合はあるものの、需要動向を反映したものとなり、平成14年第1四半期は130万m程度(対前年同期比91.2%)、 第2四半期は130万m程度(対前年同期比82.1%)になるものと見通される。

(2)製材品

 供給(港頭入荷量)は、産地の輸出意欲を反映したものとなり、平成14年第1四半期は15万m程度(対前年同期比107.1%)、第2四半期は15万m程度(対前年同期比88.8%)になるものと見通される。

7 ニュージーランド・チリ材

(1)丸太

 需要(港頭出荷量)は、梱包需要は低迷しているものの、合板原料の針葉樹化などから、平成14年第1四半期は42万m程度(対前年同期比97.2%)、第2四半期は、43万m程度(対前年同期比97.7%)になるものと見通される。
 供給(港頭入荷量)は、需要動向を反映したものとなり、平成14年第1四半期は40.3万m程度(対前年同期比103.3%)、第2四半期は43.3万m程度(対前年同期比101.4%)になるものと見通される。

(2)製材品

 需要(港頭出荷量)は、梱包需要が低迷していることなどから、平成14年 第1四半期は14万m程度(対前年同期比74.5%)、第2四半期は14万m程度(対前年同期比81.9%)になるものと見通される。
 供給(港頭入荷量)は、需要動向を反映したものとなり、平成14年第1四 半期は13.5万m程度(対前年同期比81.8%)、第2四半期は14万m程度(対前年同期比87.0%)になるものと見通される。

8 合板

 国産合板と輸入合板を合わせた総需要量は、新設住宅着工戸数が前年同期を下回ると見込まれることなどから、平成14年第1四半期は181万m程度(対前年同期比99.0%)、第2四半期は179万m程度(対前年同期比94.5%)になるものと見通される。
 国産合板と輸入合板を合わせた総供給量は、需要動向、在庫水準の高さ、産地国の輸出意欲などの諸要素を反映したものとなり、平成14年第1四半期は187万m程度(対前年同期比92.3%)、第2四半期は187万m程度(対前 年同期比90.8%)になるものと見通される。

9 構造用集成材

 国産集成材と輸入集成材を合わせた総供給量は、新設住宅着工戸数が前年同期を下回るとみこまれるものの、品質・性能が安定していることなどから、平成14年第1四半期は31.5万m程度(対前年同期比106.1%)、第2四半期は33万m程度(対前年同期比102.2%)になるものと見通される。


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