平成13年12月7日
林 野 庁
1 木材の総需給量(丸太換算)
平成12年の木材の総需給量は10,100万m3で、前年に比べて132万m3(1.3%)増加した。用材の輸入量が前年に比べて219万m3(2.8%)増加する一方で、 国内生産量が74万m3(4.0%)減少した結果、木材(用材)自給率は、18.2%と 前年に比べて1.0ポイント低下した。
(1)木材需要
ア 用材
用材の総需要量は9,926万m3で、前年に比べて145万m3(1.5%)増加した。
これは、製材用材の総需要量が23万m3(0.6%)減少したものの、パルプ・チップ用材の総需要量が123万m3(3.0%)、合板用材の総需要量が12万m3(0.9%)、その他用材の総需要量が33万m3(16.9%)増加したことによる。イ しいたけ原木及び薪炭材
しいたけ原木の総需要量は80万m3で、前年に比べて10万m3(11.4%)、薪炭材の総需要量は94万m3と前年に比べて3万m3(3.3%)とそれぞれ減少した。
(2)木材供給
ア 国内生産
木材の国内生産量は1,906万m3で、前年に比べて92万m3(4.6%)減少した。
これは、製材用材の生産量が前年に比べて45万m3(3.4%)、パルプ・チップ用材の生産量が27万m3(5.4%)減少したことによる。イ 輸入
木材輸入量は8,195万m3で、前年に比べて224万m3(2.8%)増加した。
これは、丸太の輸入量が前年に比べて77万m3(4.1%)減少したものの、木材製品の輸入量が296万m3(4.9%)増加したことによる。
木材製品の輸入量の内訳をみると、製材品が83万m3(5.5%)、木材パルプは18万m3(1.7%)、木材チップは137万m3(5.4%)、合板等が24万m3(3.0%)、その他木材製品が34万m3(22.1%)といずれも増加した。
2 用材の用途別木材需給
(1)製材用材
製材用材の総需要量は、製材用材の主要な需要先である木造住宅の新設着工戸数が減少(前年比1.7%減)したことなどから、前年に比べて23万m3(0.6%)減少し、4,095万m3となった。
供給先別にみると、輸入量が22万m3増加したのに対し、国内生産量は45万m3減少した。(2)パルプ・チップ用材
パルプ・チップ用材の総需要量は、紙、板紙需要が堅調に推移しパルプの生産量が増加(前年比3.7%増)したことから、前年に比べて123万m3(3.0%)増加し、4,219万m3となった。
供給先別にみると、輸入量が150万m3増加したのに対し、国内生産量は、27万m3減少した。(3)合板用材
合板用材の総需要量は、構造用合板、コンクリート型枠用合板など住宅建築全体の動向に左右されることから、住宅の新設着工戸数の増加(前年比1.3%増)したことなどから、前年に比べて12万m3(0.9%)増加し、1,383万m3となった。
供給先別にみると、輸入量は14万m3増加したのに対し、国内生産量は2万m3減少した。(4)その他用材
その他用材の総需要量は、構造用集成材の輸入が増加したことなどから、前年に比べて33万m3(16.9%)増加し、230万m3となった。
供給先別にみると、輸入量は34万m3増加したのに対し、国内生産量は1万m3減少した。
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