プレスリリース

平成12年7月5日

林   野   庁

「主要木材の短期需給見通し(平成12年第3四半期及び第4四半期)」について

林野庁は、平成12年6月30日に木材需給対策中央協議会予測部会を開 催し、「主要木材の短期需給見通し」(平成12年第3四半期及び第4四半 期)を別添のとおり作成した。
その概要は、次のとおりである。

問い合わせ先
林野庁林政部木材流通課
〒100-8952東京都千代田区霞ヶ関1-2-1
TEL(03)3502-8111(代)FAX(03)3502-0305
(03)3591-5794(直通)
担当:安定供給班
荒畑、伊藤[内線6177、6178]


( 別 紙 )

国産材(丸太)

製材用丸太の需要(工場入荷量)は、新設住宅着工戸数、特に木造住宅の先 行不透明なこと等から、平成12年第3四半期300万m3程度(対前年同期比 98.4%)、第4四半期は355万m3程度(対前年同期比97.1%)になるものと 見通される。
このため、平成12年の需要総量は1,319万m3程度(対前年比99.5%) になる見通しである。

米材
(1)丸太

需要(港頭出荷量)は、新設住宅着工戸数、特に木造住宅の先行不透明なこと 等から、平成12年第3四半期は115万m3程度(対前年同期比94.1%)、第 4四半期は120万m3程度(対前年同期比99.5%)になるものと見通される。
このため、平成12年の需要総量は460万m3程度(対前年比93.9%)になる見通しである。
供給(港頭入荷量)は、需要動向を反映したものとなり、平成12年第3四 半期は110万m3程度(対前年同期比91.2%)、第4四半期は115万m3 程度 (対前年同期比108.3%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は457万m3程度(対前年比98.0%)にな る見通しである。

(2)製材品

需要(港頭出荷量)は、新設住宅着工戸数、特に木造住宅の先行不透明なこ と等から、平成12年第3四半期は115万m3程度(対前年同期比99.5%)、 第4四半期は115万m3程度(対前年同期比98.4%)になるものと見通される。
このため、平成12年の需要総量は453万m3程度(対前年比98.7%)になる見通しである。
供給(港頭入荷量)は、産地事情(工場の操短、乾燥材供給体制の遅れ)、 需要動向を反映したものとなり、平成12年第3四半期107万m3程度(対前 年同期比94.3%)、第4四半期110万m3程度(対前年同期比93.9%)になる ものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は443万m3程度(対前年比97.7%)にな る見通しである。

欧州材
(1)丸太

供給(通関ベース)は、平成12年第3四半期1.5万m3程度、第4四半期 1万m3程度の入荷になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は4.7万m3程度になる見通しである。

(2)製材品

供給(通関ベース)は、新設住宅着工戸数、特に木造住宅の先行不透明なも のの、KD材で、価格競争力を有していること等から需要の増加を受けて、平 成12年第3四半期は50万m3程度(対前年同期比110.1%)、第4四半期は 55万m3程度(対前年同期比113.6%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は212万m3程度(対前年比113.5%)にな る見通しである。

南洋材
(1)丸太

製材用丸太の需要(港頭出荷量)は根強いものの、産地における良質材の減 少、製品輸出への転換等から、平成12年第3四半期は7万m3程度(対前年同 期比83.3%)、第4四半期は7万m3程度(対前年同期比86.4%)になるものと 見通される。
また、合板用丸太の需要は、産地価格の高値に加え合板原料の針葉樹への転 換等から、平成12年第3四半期は70万m3程度(対前年同期比92.5%)、第 4四半期は70万m3程度(対前年同期比93.1%)になるものと見通される。
このため、平成12年の製材用、合板用を合わせた丸太需要総量は311万 m3程度(対前年比90.4%)になる見通しである。
一方、製材用、合板用を合わせた丸太の供給(港頭入荷量)は、中国との競 合から、平成12年第3四半期は79万m3程度(対前年同期比90.3%)、第4 四半期は80万m3程度(対前年同期比106.1%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は317万m3程度(対前年比93.1%)にな る見通しである。

(2)製材品

需要(港頭出荷量)は、新設住宅着工戸数、特に木造住宅の先行不透明なこと等から、平成12年第3四半期は24万m3程度(対前年同期比96.8%)、第4 四半期は24万m3程度(対前年同期比94.1%)になるものと見通される。
このため、平成12年の需要総量は94万m3程度(対前年比101.1%)になる見通しである。
供給(港頭入荷量)は、新設住宅着工戸数等の需要動向、産地事情を反映し、平成12年第3四半期は23万m3程度(対前年同期比93.5%)、第4四半期は 23万m3程度(対前年同期比86.1%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は94万m3程度(対前年比102.2%)になる見通しである。

アフリカ材(丸太)

需要(港頭出荷量)は、製材用、合板用計で、平成12年第3四半期は、4.6万m3程度(対前年同期比61.3%)、第4四半期は4.7万m3程度(対前年同 期比87.0%)で安定して推移するものと見通される。
このため、平成12年の需要総量は18万m3程度(対前年比73.3%)になる見通しである。
供給(港頭入荷量)は、需要に応じたものとなり、平成12年第3四半期5 万m3程度(対前年同期比64.9%)、第4四半期5万m3程度(対前年同期比122. 0%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は22万m3程度(対前年比108.0%)になる見通しである。

北洋材
(1)丸太

需要(港頭出荷量)は、新設住宅着工戸数、特に木造住宅の先行不透明なこと、針葉樹合板の減産等から、平成12年第3四半期は130万m3(対前年同 期比95.9%)、第4四半期は130万m3程度(対前年同期比100.5%)になるものと見通される。
このため、平成12年の需要総量は539万m3程度(対前年比100.2%)になる見通しである。供給(港頭入荷量)は、中国との競合や需要動向を反映したものとなり、平 成12年第3四半期は115万m3程度(対前年同期比87.7%)、第4四半期は 125万m3程度(対前年同期比97.9%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は524万m3程度(対前年比91.3%)になる見通しである。

(2)製材品

供給(港頭入荷量)は、産地の出荷意欲を反映したものとなり、平成12年 第3四半期は12万m3程度(対前年同期比114.3%)、第4四半期は12万m3程度(対前年同期比102.6%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は53万m3程度(対前年比118.8%)になる見通しである。

ニュージーランド・チリ材
(1)丸太

需要(港頭出荷量)は、現地価格の高値維持のなか、梱包材需要が回復せず、産地価格と国内市況のギャップから、平成12年第3四半期は38万m3程度 (対前年同期比87.0%)、第4四半期は、40万m3程度(対前年同期比105.3%) になるものと見通される。
このため、平成12年の需要総量は158万m3程度(対前年比100.1%)になる見通しである。供給(港頭入荷量)は、需要動向を反映したものとなり、平成12年第3四半期は38万m3程度(対前年同期比85.7%)、第4四半期は40万m3程度(対 前年同期比113.5%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は157万m3程度(対前年比103.5%)になる見通しである。

(2)製材品

需要(港頭出荷量)は、需要先が固定化されており安定していること等から、平成12年第3四半期は16万m3程度(対前年同期比98.8%)、第4四半期は 16万m3程度(対前年同期比83.3%)になるものと見通される。
このため、平成12年の需要総量は66万m3程度(対前年比102.2%)になる見通しである。
供給(港頭入荷量)は、需要動向を反映したものとなり、平成12年第3四 半期は16万m3程度(対前年同期比93.6%)、第4四半期は16万m3程度(対 前年同期比76.6%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は63万m3程度(対前年比95.5%)になる見通しである。

合板

国産合板と輸入合板を合わせた総需要量は、新設住宅着工戸数、特に木造住 宅の先行不透明なこと、合板市況が低迷していること等から、平成12年第3四半期は186万m3程度(対前年同期比97.0%)、第4四半期は186万m3程 度(対前年同期比84.6%)になるものと見通される。このため、平成12年の需要総量は747万m3程度(対前年比91.8%)になる見通しである。国産合板と輸入合板を合わせた総供給量は、需要に応じたものとなり、平成 12年第3四半期は179万m3程度(対前年同期比92.0%)、第3四半期は、185万m3程度(対前年同期比96.5%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は749万m3程度(対前年比92.8%)になる見通しである。