プレスリリース |
平成12年7月31日
林 野 庁
1.特用林産物について
特用林産物とは、「しいたけ」「えのきたけ」「ぶなしめじ」等のきのこ類、「竹材」「桐材」「うるし」等の伝統的工芸品原材料、「木炭」等の木質系燃料、樹実類、山菜等である。
これらの生産は、農山村地域における重要な産業の一つとして、地域経済の安定と就労の場の確保に大きな役割を果たしている。
(1)平成11年の生産量
ここ数年の生産動向をみると、生産額の約7割を占めるきのこ類の生産量 については、「乾しいたけ」は、減少傾向に歯止めがかかり若干増加し、「ひらたけ」は、引き続き減少傾向にある。一方、「まいたけ」「ぶなしめ
じ」等のきのこ類は増加傾向にある。
非食用のうち、木炭(粉炭、竹炭を含む)については、土壌改良等の燃料 用以外の用途を中心に需要が伸びてきており、粉炭の生産量が増加傾向にあ
る。うるし、竹材、桐材については減少傾向にある。
(2)平成11年の生産額
@ 生産額については、きのこ類全般が価格低迷により落ち込んだこと等から、
3,144億円と前年に比べ9.5%の減となった。
A 前年に比べ、生産額は、きのこ類が10.2%の減、その他食用は13.9%の減、非食用は10.5%の増となった。
3.特用林産物の輸入動向
「生しいたけ」の輸入量は31,628トン、「乾しいたけ」の輸入量は9,146トンと、ともに昨年とほぼ横ばいとなった。「木炭」については、 平成10年より増加し、消費量の6割を占めている。
4 今後の取り組み
問い合わせ先 林野庁林産課特用林産対策室 担当 安永、大道 代表 3502−8111 内線 6156、6158 直通 3591−6318 |