プレスリリース |
平成12年10月4日
林 野 庁
林野庁は、平成12年9月28日に木材需給対策中央協議会予測部会を開催し、「主要木材の短期需給見通し」(平成12年第4四半期及び平成13年第1四半期)を別添のとおり作成した。
その概要は、次のとおりである。
問い合わせ先 林野庁林政部木材流通課 〒100-8952東京都千代田区霞ヶ関1-2-1 TEL(03)3502-8111(代)FAX(03)3502-0305 (03)3591-5794(直通) 担当:安定供給班 角、伊藤[内線6177、6178] |
1 国産材(丸太)
製材用丸太の需要(工場入荷量)は、新設住宅着工戸数、特に木造住宅の先 行不透明なこと等から、平成12年第4四半期355万m3程度(対前年同期比 97.1%)、平成13年第1四半期は340万m3程度(対前年同期比98.8%)になるものと見通される。
このため、平成12年の需要総量は1,317万m3程度(対前年比99.3%)になる見通しである。
2 米 材
(1)丸 太
需要(港頭出荷量)は、新設住宅着工戸数、特に木造住宅の先行不透明なこと等から、平成12年第4四半期は120万m3程度(対前年同期比99.5%)、平成13年第4四半期は110万m3程度(対前年同期比95.3%)になるものと見通される。
このため、平成12年の需要総量は473万m3程度(対前年比96.4%)になる見通しである。
供給(港頭入荷量)は、需要動向を反映したものとなり、平成12年第4四 半期は108万m3程度(対前年同期比101.2%)、平成13年第1四半期は108 万m3
程度(対前年同期比86.9%)になるものと見通される。このため、平成12年の供給総量は452万m3程度(対前年比96.9%)になる見通しである。
(2)製材品
需要(港頭出荷量)は、新設住宅着工戸数、特に木造住宅の先行不透明なこと等から、平成12年第4四半期は115万m3程度(対前年同期比98.4%)、平成13年第1四半期は105万m3程度(対前年同期比92.7%)になるものと見通される。
このため、平成12年の需要総量は449万m3程度(対前年比97.7%)になる見通しである。
供給(港頭入荷量)は、産地事情(工場の操短、乾燥材供給体制の遅れ)、需要動向を反映したものとなり、平成12年第4四半期105万m3程度(対前年同期比89.7%)、平成13年第1四半期105万m3程度(対前年同期比88.9%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は433万m3程度(対前年比95.4%)になる見通しである。
3 欧州材
(1)丸 太
供給(通関ベース)は、平成12年第4四半期4.5万m3程度、平成13年第1四半期4.5万m3程度の入荷になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は8.1万m3程度になる見通しである。
(2)製材品
供給(通関ベース)は、新設住宅着工戸数、特に木造住宅の先行不透明なものの、KD材で、価格競争力を有していること等から需要の増加を受けて、平成12年第4四半期は55万m3程度(対前年同期比113.6%)、平成13年第1四半期は60万m3程度(対前年同期比114.7%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は219万m3程度(対前年比117.2%)になる見通しである。
4 南洋材
(1)丸 太
製材用丸太の需要(港頭出荷量)は根強いものの、産地における良質材の減少等から、平成12年第4四半期は7万m3程度(対前年同 期比86.4%)、平成13年第1四半期は6万m3程度(対前年同期比92.3%)になるものと見通される。
また、合板用丸太の需要は、産地価格の高値に加え合板原料の針葉樹への転換等から、平成12年第4四半期は68万m3程度(対前年同期比89.8%)、平成13年第1四半期は66万m3程度(対前年同期比91.7%)になるものと見通される。
このため、平成12年の製材用、合板用を合わせた丸太需要総量は304万m3程度(対前年比88.3%)になる見通しである。
一方、製材用、合板用を合わせた丸太の供給(港頭入荷量)は、中国との競合から、平成12年第4四半期は78万m3程度(対前年同期比103.4%)、平成13年第1四半期は77万m3程度(対前年同期比98.7%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は313万m3程度(対前年比92.0%)になる見通しである。
(2)製材品
需要(港頭出荷量)は、新設住宅着工戸数、特に木造住宅の先行不透明なこと等から、平成12年第4四半期は24万m3程度(対前年同期比94.1%)、平成13年第1四半期は22万m3程度(対前年同期比97.8%)になるものと見通される。
このため、平成12年の需要総量は95万m3程度(対前年比102.5%)になる見通しである。
供給(港頭入荷量)は、新設住宅着工戸数等の需要動向、産地事情を反映し、平成12年第4四半期は23万m3程度(対前年同期比86.1%)、平成13年第1四半期は23万m3程度(対前年同期比93.0%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は97万m3程度(対前年比105.0%)になる見通しである。
5 アフリカ材(丸太)
需要(港頭出荷量)は、製材用、合板用計で、平成12年第4四半期は、5.7万m3程度(対前年同期比105.6%)、平成13年第1四半期は5.2万m3程度(対前年同期比123.8%)になるものと見通される。
このため、平成12年の需要総量は23万m3程度(対前年比92.7%)になる見通しである。
供給(港頭入荷量)は、平成12年第4四半期4.5万m3程度(対前年同期 比109.8%)、平成13年第1四半期4.5万m3程度(対前年同期比67.2%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は23万m3程度(対前年比115.9%)になる見通しである。
6 北洋材
(1)丸 太
需要(港頭出荷量)は、根強い需要と合板の針葉樹化等から、平成12年第4四半期は140万m3(対前年同期比108.3%)、平成13年第1四半期は135万m3程度(対前年同期比100.7%)になるものと見通される。
このため、平成12年の需要総量は567万m3程度(対前年比105.3%)になる見通しである。
供給(港頭入荷量)は、中国との競合や出材量の減少等により、平成12年第4四半期は120万m3程度(対前年同期比94.0%)、平成13年第1四半期は135万m3程度(対前年同期比96.9%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は521万m3程度(対前年比90.7%)になる見通しである。
(2)製材品
供給(港頭入荷量)は、産地の出荷意欲を反映したものとなり、平成12年 第4四半期は15万m3程度(対前年同期比128.2%)、平成13年第1四半期は16万m3程度(対前年同期比112.7%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は55万m3程度(対前年比123.2%)になる見通しである。
7 ニュージーランド・チリ材
(1)丸 太
需要(港頭出荷量)は、現地価格の高値維持のなか、梱包用以外の需要の増加により、平成12年第4四半期は42万m3程度(対前年同期比110.5%)、平成13年第1四半期は、41万m3程度(対前年同期比103.8%)になるものと見通される。
このため、平成12年の需要総量は166万m3程度(対前年比105.4%)になる見通しである。
供給(港頭入荷量)は、需要動向を反映したものとなり、平成12年第4四半期は42万m3程度(対前年同期比119.2%)、平成13年第1四半期は40万m3程度(対前年同期比110.4%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は171万m3程度(対前年比112.4%)になる見通しである。
(2)製材品
需要(港頭出荷量)は、需要先が固定化されており安定していること等から、平成12年第4四半期は16万m3程度(対前年同期比83.3%)、平成13年第1四半期は15万m3程度(対前年同期比88.8%)になるものと見通される。
このため、平成12年の需要総量は67万m3程度(対前年比104.3%)になる見通しである。
供給(港頭入荷量)は、需要動向を反映したものとなり、平成12年第4四半期は16万m3程度(対前年同期比76.6%)、平成13年第1四半期は15万 m3程度(対前年同期比100.7%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は65万m3程度(対前年比97.4%)になる 見通しである。
8 合 板
国産合板と輸入合板を合わせた総需要量は、新設住宅着工戸数、特に木造住宅の先行不透明なこと、合板市況が低迷していること等から、平成12年第4四半期は191万m3程度(対前年同期比86.9%)、平成13年第1四半期は181万m3程度(対前年同期比96.6%)になるものと見通される。
このため、平成12年の需要総量は762万m3程度(対前年比93.6%)になる見通しである。
国産合板と輸入合板を合わせた総供給量は、需要に応じたものとなり、平成12年第4四半期は190万m3程度(対前年同期比99.1%)、平成13年第1四半期は185万m3程度(対前年同期比94.2%)になるものと見通される。
このため、平成12年の供給総量は782万m3程度(対前年比97.0%)になる見通しである。