このページの本文へ移動

九州森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    祖母山の国有林

    概要

    標高差により暖帯林から温帯林に移行する西南日本の典型的な垂直分布がみられ、豊富な動植物の宝庫として学術上貴重な原生林が発達し、すばらしい自然景観が残っていて、その魅力ははかり知れない。その山容はきわめて急峻でけわしい岩峰や深い谷があって複雑で、登山の醍醐味を十分に味わえる。
    山系は祖母傾国定公園で、九州では珍しいニホンカモシカが生息し、特別天然記念物に指定されている。登山道はほぼ整備されているが、足場の悪い箇所もあるので細心の注意が必要です。

     

    自然情報写真集

      

    草木 名前 特徴 開花 場所 写真
    シコクスミレ ブナのの林床に群生するスミレで、唇弁に紫のスジがある。 4月~5月 5合目小屋付近
    ツクバネソウ 姿が正月につく羽根に似ていて、4個の花弁と葉が輪生する。 4月~5月 5合目小屋付近
    タマガワホトトギス 花は黄色に暗赤色の斑点があり、楕円形の葉は茎を抱く。 7月~8月 渓谷沿いや林縁
    ウバタケニンジン 切れ込みの細かい葉で複散形花序に白い小さな花を沢山咲かせる。 7月~8月 山頂一帯の岩場
    ケイビラン 鎌状線形をした葉で、真夏に淡紫色を帯びた小さな花を咲かせる。 7月~8月 山麓から山頂帯の岩場
    イワタバコ タバコに似た光沢のある葉で、湿気のある岩場に群生する。
    7月~8月 渓谷沿いや切り立った岸壁
    キレンゲショウマ 湿った陰地にまれに観察され、葉は掌状で花は黄色、巴状に咲かせる。 7月~8月 主に渓谷沿いの岩場
    シコクママコナ 花は赤紫色の筒状で、先が唇形になる。 8月~9月 山麓から山頂一帯の稜線沿い

     

     

    樹木 名前 特徴 開花 場所 写真
    トサノミツバツツジ 早春、葉が開く前に紫紅色の花を咲かせる。枝先に3個の葉が輪生する。 3月~4月 林内や稜線沿いの岩角地
    ツクシアケボノツツジ 春に葉が開く前に淡紅色の大きな花を横向きに咲かせる。穂先に5個の葉が輪生する。 4月~5月 主に稜線沿いや岩場
    ヨウラクツツジ 葉が開いたあと枝先に濃紅紫色のつぼ形の花を咲かせる。葉の裏が白い。 5月~6月 主に稜線上の林縁
    ヤハズアジサイ 真夏にやはず形をした大きな葉の上部に白い小さな花を集めて咲かせる。 6月~7月 沢沿いの半陰地
    バイカツツジ 枝先に葉が集まってつき、葉の下に白色に赤の斑が入った花を咲かせる。 6月~7月 標高の高い稜線沿い
    オオヤマレンゲ 良い芳香を放ち、気品ある径10cmほどの純白の花を咲かせる。 6月~7月 9合目小屋付近の稜線沿い
    ミヤマザクラ 重鋸歯の小さな葉が開いた後、総状花序に白色の花を咲かせる。 5月 林縁や林内
    ヒメシャラ 樹幹が淡赤褐色で皮が斑紋状にはがれるので特に目立つ。 5月 ツガ林内
    ブナ 祖母山の代表的な植物で、樹幹が灰白色で巨樹が目立つ。 4月~5月 中腹から山頂一帯

     

    アクセス等の情報