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バックナンバー(平成22年度)

日付

平成23年03月23日 

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平成22年度ヒナイ川の利用状況調査(3月分)報告

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 3月期のヒナイ川流域における利用状況調査を11日(金)に実施しました。
1月から2月にかけては少ない利用状況となっていましたが、3月期の利用状況は、カヌーツアーが11組(47名(ガイド含む))と段々多くなっています。入り込み者は、兵庫からの大学生など若い来島者が多く見られました。なかには英国からの旅行者も1名いました。
 西表島は「うりずん(沖縄では初夏にあたり一番爽やかな季節、旧暦2、3月頃を言う。)」の季節となり、レジャーシーズン到来といった感じです。
 ヒナイ川の1年間のカヌーツアーの利用実績は25業者137組でした。
 22年度の利用状況を21年度と比較すると、4~6月は微増、7~9月、10~12月及び1~3月は減少となっています。

 

    H2303-hinaigawa       H2303-gurafu

 

日付

平成23年03月14日

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内離島ニッパヤシ実態調査 

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 3月14日(月)、内離島に生育するニッパヤシの実態調査を実施しました。
  ニッパヤシの株の位置については、以前調査したものがありますが、近年では株数及び株の位置についての調査報告がなく、その実態がはっきりしませんでした。
 今回、株の位置及び株数について調査したところ、15m×15mの区画の中に107株、種子のついた株は8株を確認しました。以前の調査では65株でしたので、2倍近くに増えているようです。

 

   uchibanare-nipayashi        nipayashi-kajitsu

                内離島ニッパヤシ                            ニッパヤシの果実

 

日付

平成23年03月02日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(3月定期調査) 

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 3月2日(水)、3月期の漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。
  ユチンでは、ペットボトルや電球等のように通常見られる漂着ゴミ以外に、タール状の固形物やカラフルな風船が団子状態で漂着していました。
 南風見田ではプラ杭を打設している測点の近くまで海岸浸食が進み、海岸線が変化していることがわかります。
 この1年間、海岸線に確認される漂着ゴミの量は減ることなく依然として多く、発泡スチロールやペットボトルのような軽いものだけでなくホイール付きのタイヤまでもが砂浜から海岸林へと移動しています。また、台風等による海岸線の浸食も昨年度に続き見られました。今後も漂流・漂着ゴミが海岸林に及ぼす影響調査を実施し、得られた情報は関係者と共有して海岸林の保全のため活用としていきます。

 

   kaigan-shinsyoku       gomi-taiya

           浸食が進む海岸                              ゴミのタイヤ

 

日付

平成23年2月10・25日

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平成22年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(2月分)報告

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 2月期のヒナイ川、西田川における利用状況調査を10日(木)、25日(金)にそれぞれ実施しました。
 ヒナイ川は雨の中、カヌーツアー3組、利用者数14名(ガイド含む)、ガイドを除く利用者は男性 3名、女性7名、職場の仲間等の若い方々が訪れました。1月調査より少し上向きの利用状況となりました。午後からは雨も上がり、この時期、カンヒザクラが満開を迎え、鮮やかな緋色をみせていました。
  一方、西田川ではカヌーツアー1組、利用者数4名(ガイド含む)、ガイドを除く利用者は男性 1名、女性2名の熟年世代の方々でした。八重山地方は、最高気温が25度前後の暖かい日が続いており、初夏を思わせる陽気とともにセイシカの花も見ごろを迎え訪れる人々の目を和ませています。

 

   hikanzakura        seishika

            カンヒザクラ(緋寒桜)                             セイシカ

日付

平成23年02月24日

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外来種ソウシジュの現況調査を実施 

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 西表島西部の白浜を起点に旧白浜林道が延びています。この沿線には外来種であるソウシジュの侵入が確認され、平成18年3~4月にかけて調査プロットを4箇所設定し、経過観察を実施しています。
 2月23日(水)、ソウシジュの現況調査を実施しました。
 当日は、晴れて初夏のような陽気の中、試験地まではブッシュの中を大汗をかきながら到達しての作業となりました。
 ソウシジュの現況は、径級の大きい個体は枯損しているものもあり樹勢が衰えつつあるのではと推測されるが、幼木の個体は被陰されながらも生育しているなど、相対的には変化は少ないものと確認しました。
 今後も、生育状況や分布状況についての調査を継続していくこととしています。
 なお、旧白浜林道沿線の中程には、外来種のシュロガヤツリ(多年生草本)が数十メートルにわたり転々と集団で生育していることを確認しました。

          ソウシジュ1          ソウシジュ2

                ソウシジュの現況調査                       外来種のシュロガヤツリ

日付

平成23年02月24日

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ガイド講習会の実施 

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 2月22日(火)、沖縄森林管理署と西表森林環境保全ふれあいセンターの共催でガイド講習会を西表島の竹富町離島振興総合センターにおいて実施しました。
  このガイド講習会は、平成19年度に森林環境教育及びイリオモテヤマネコ等の希少野生動植物のモニタリング調査のために設置した木道(延長150m)の利用を希望する者を対象に行い、今回で4回目になります。
 今回は、沖縄森林管理署、環境省西表自然保護官事務所、気象庁石垣島地方気象台、独立行政法人森林総合研究所林木育種センターの各講師から、西表島の保護林、公園内での利用と規制、機能性樹木の育種研究、迅速な気象情報の入手とその利用について説明して頂きました。
 また、木道等におけるモニタリングに活用して頂きたいとの考えから、森林環境教育の教材として作成した「西表島の植物誌」を受講者に配布しました。
 受講者は、これまで最も多かった平成20年5月22日の39名を大幅に上回り、聴講者1名を含め50名となり、準備した資料の一部が足りない程でした。
 受講者にはこれから「利用許可証」を配布することとしています。安全に十分留意して頂き木道を利用して頂きますようお願いします。

          ガイド講習会昼間          ガイド講習会夜間

                ガイド講習会(昼の部)                       ガイド講習会(夜の部)

日付

平成23年02月09日

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海岸林自然再生試験地の補植・成長量調査を実施

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 2月7日(月)、海岸林自然再生試験地において、干ばつや台風などによる枯損箇所の補植作業と自然再生状況を把握する成長量調査を実施しました。
 補植作業は、試験地が先週からの降雨で冠水しているところもあり、作業をやり繰りしながら無事終えることが出来ました。
 併せて実施した試験調査は、外来種であるギンネム(ギンゴウカン)が侵入している海岸防潮林を、自然災害に強い在来植生の森林に再生させる道筋を付けるためのものです。在来種の生育状況は、昨年の台風11号被害により、ヤンバルアカメガシワなどの早成樹は大きな被害を受けていましたが、テリハボクやフクギは被害を受けながらも、それを乗り越え確実に生育しており、今後の成長に期待が持てます。

         海岸林補植         海岸林調査

                   補植作業                              成長量調査

 

日付

平成23年02月04日

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石西礁湖自然再生協議会に出席

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 1月28日(金)、石西礁湖自然再生協議会が、沖縄県石垣合同庁舎の大会議室で開催されました。
 この協議会は、石西礁湖(せきせいしょうこ:石垣島と西表島の間に広がる日本国内最大のサンゴ礁の海域である。)が、赤土流出などの陸域からの環境負荷、高水温等による白化、オニヒトデの大量発生等により、撹乱を受け、大きく衰退していることから、「かつてのすばらしい石西礁湖のサンゴ礁を取り戻したい」、「もっと美しい海を見てみたい」、「サンゴとともに生きる地域をつくりたい」という熱い思いを持った、地元住民、市民団体、漁業や観光関係の団体、研究者、行政機関など多様な主体が集まり、協議・連携することを目的として年数回開催されているものです。
 協議会では、石西礁湖の自然再生に係る取組状況、協議会の体制や新たなロゴマークの検討、竹富南航路の周辺海域利用連絡調整会議の報告など、盛りだくさんの協議がなされました。
 なお、検討課題は引き続き議論を深め協議することとなりました。

               協議会風景                 

                      協議会の開催風景

 

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平成23年02月02日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(02月期定期調査) 

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 2月1日(火)、2月期の漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。
 漂着ゴミは、先月同様にユチン、船浦湾(外側)の海岸線に多く集積し、特にペットボトルや浮き球が目立ちました。
 船浦湾(内側)の干潟では、ミナミコメツキガニ(JPG:190KB)が多数見られましたが、寒いためか動きが鈍く、しっかりとカメラで捉えることができました。もう少し暖かくなれば動きが活発になるのでしょうがこの動きでは鳥などに捕食される個体も多いことでしょう。
 今回、野原地区の海岸線にアオウミガメの死骸が漂着していました。打ち上げられた原因はわかりませんが、最近の冷え込みが影響しているのかもしれません。

          漂着ゴミ(2011.02)          アオウミガメ

           海岸線に漂着したペットボトル等のゴミ                   アオウミガメの死骸

 

日付

平成23年01月18日

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仲間川保全利用協定締結者が行うモニタリング調査を支援 

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 1月14日(金)、仲間川地区保全利用協定の締結事業者が行う①砂泥の移動、②ヒルギ類の幼木の成長についてのモニタリング調査の支援を行いました。
 砂泥の移動調査では、前回(前年10月)と比較し5地点すべてにおいて土砂の流出がわずかですが観測されました。
 幼木の成長では、全体的に樹高、着葉数とも増加していますが、測定木は横ばいと増加の2極化が見られるようになりました。
 今年に入り最初の調査は雨でしたが、調査する側では観光客を乗せた観光船が次々に上流に向かっていました。

           支援1-1          支援1-2

             上流に向かう観光船の横で・・・                      砂泥の移動調査風景

日付

平成23年01月12日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(01月期定期調査)   

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 1月6日(木)、1月期の漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。
 当日は、風雨共に強く、北風ということもあり、肌寒い一日でした。
 観測地点6箇所の内、島の東側に位置するユチン、船浦湾(外側)では、これまでにない多量の漂着ゴミが海岸線に集積していました。特に、ユチンでは、この季節になるとやってくる風船や冷蔵庫のような巨大なものまで漂着していました。
 また、船浦湾(内側)では大型の発泡スチロール性の漂着ゴミがマングローブ林の奥深くまで入り込んでいました。
 島の西部に位置する美田良地区は、漂着ゴミが全く見あたらず、他の地点とは比較にならないほど美しい海岸線をしていました。

          ユチンの浜          美田良浜

              ユチン地区(多量の漂着ゴミ)                    美田良地区(美しい砂浜)

 

日付

平成22年12月20日

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施 

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 12月8日(水)、船浦ニッパヤシ植物群落保護林のモニタリング調査を実施しました。

 当日は、35株のニッパヤシについて株毎に葉長を測定、併せて周辺の光環境、塩分濃度測定等の環境調査も実施しました。

 調査結果をみると、全体的に葉長が前回調査時より平均で約10センチ短くなっていました。葉先も赤茶色に変色し傷んでいるものが多く見られたことから、9月の台風13号の影響を受けたものと推察されます。

 船浦ニッパヤシ植物群落保護林については、本日から保護管理検討委員会の開催が予定されています。平成15年度に開催された検討委員会で、ニッパヤシの群落維持、樹勢回復を目的にオヒルギ等周辺樹木の除伐計画が提言され、平成17年3月~平成19年3月の期間で除伐を実施し、光環境の改善を行いました。おかげで周辺はかなり明るくなって、その後の調査結果からもニッパヤシの葉数も増え株分かれが見られるなど取り巻く環境の改善成果が見られ一定の効果を上げています。

 今回の保護管理検討委員会も、船浦ニッパヤシ植物群落保護林の今後に対して重要な提言を頂けるものと期待しています。

          ニッパヤシ12月No1          ニッパヤシ12月No2

              内陸部のニッパヤシを調査。               川沿いのニッパヤシは腰まで浸かりながら。

 

日付

平成22年12月17日

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浦内川、仲間川マングローブ林のモニタリング調査を実施 

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 観光遊覧船が運航している浦内川、仲間川において両河川に設定しているマングローブ林のモニタリング調査を浦内川では10月5日(火)、6日(水)、8日(金)の3日間、仲間川は12月6日(月)に実施しました。

 浦内川流域は、調査区が2箇所に設置され、そのうちの1調査区は調査本数が千本弱あることから多大な時間を要する結果となりました。これまでの調査結果を取りまとめ、11月の研究発表会でその成果を発表しましたが、調査設定の不備を指摘されたところです。今後、調査項目等を精査改善し充実したモニタリングとなるよう取り組んでいきます。

 一方の仲間川流域の調査地は、今年度新たに10本の枯損を確認したほか、相当数の欠頂木が見受けられました。また、調査地内に埋設していた調査用ビニールパイプが流出していたことから、西表島東部における台風13号(9月18日~19日)の被害の大きかったことを再認識させられました。

          浦内川調査地          仲間川調査地

          オヒルギ等の倒木が目立つ浦内川調査地              観光遊覧船を横目に調査中 !

 

日付

平成22年12月16日

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平成22年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(12月分)報告 

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 12月期の利用状況調査をヒナイ川は10日(金)、西田川は13日(月)に実施しました。 ヒナイ川では、カヌーツアーが8組、利用者数55名(ガイド含む)、西田川では、カヌーツアーが2組、利用者数9名(ガイド含む)でした。ヒナイ川は先月の利用者数12名(ガイド含む)よりも多くなりましたが、12月期は、北海道からの修学旅行生7組の利用があったもので、修学旅行生を除くとカヌーツアーは1組、利用者数2名(ガイド含む)となります。 
 8月の調査で枝先に確認できたオキナワウラジロガシの実が、いまではすっかり落下し、既に芽吹いている種子も見られます。イノシシの大好物であるオキナワウラジロガシの実が食べられず発芽したことは、イノシシが減っているのでしょうか。

          ヒナイ川12月-2 ヒナイ川12月-1

                     北海道からの修学旅行生の皆さんです。(^^)/~~~

 

日付

平成22年12月16日

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「自然環境教育推進のための連絡会」を開催 

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 12月7日(火)、西表島大原の竹富町離島振興総合センターにおいて、「自然環境教育推進のための連絡会」を、西表島内の各小・中学校の先生、西表島等で自然観察会等の活動を行っている研究機関、行政機関、各種団体等の代表併せて27名の出席を頂き開催しました。
  会議では、西表島における自然環境教育を推進する目的で平成17年度にとりまとめた「西表島での自然環境教育カリキュラム」をより一層充実したものにするため、改訂作業に向けた取り組み、活用を進めるための措置や今後の方向性などについて問題提起し意見を伺いました。
  先生や各機関からは、如何にして島の子供達にカリキュラムを活用・参考として島の自然、自然との関わりについて学べるか等の前向きな意見が沢山出されました。
  当センターとしては、出された意見等を踏まえ、今年度中の改訂を目指して取り組んでいくこととしています。
  出席頂いた皆様、今後もよろしくお願いします。

                連絡会風景

                      会議出席、有難うございました。<(_ _)>       

 

日付

平成22年12月07日

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森の巨人たち百選「ウタラ川のオヒルギ」のモニタリング調査を実施 

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 12月3日(金曜日)、森の巨人たち百選「ウタラ川のオヒルギ」周辺の地盤高の測定及び光環境(開空度)等のモニタリングを実施しました。

 当日は、浦内川支流のウタラ川に沿って歩道を歩いて現地まで行きましたが、途中のアダンの森をはじめ至る所で台風等による風の影響等で歩道が寸断されており、方向がわからず苦労して現地に到達しました。

 今回の調査はオヒルギ自体の調査ではなく、その周辺区域に生育する植物の調査や地盤高及び光環境の変化について調査しました。

 前回の調査と比較して、オヒルギの稚樹が52本、ハゼノキ、オキナワキョウチクトウそれぞれが1本少なくなっていました。逆にサガリバナは前回より3本多く確認しました。また、オヒルギの稚樹は全体的に減少していますが、1mを越えるような成長の良好な稚樹も数多く見受けられますので来年度以降の調査が楽しみです。

 この日は、浦内川に大阪の高校生が修学旅行に来ていました。この季節、西表島では学生の団体を多く見受けます。ぜひ、都会では味わうことの出来ない貴重な体験を通して、森林をはじめとする自然環境に興味を持ってもらえればと思います。

          地盤高調査          旅行者

            オヒルギ周辺の地盤の変化を調査                   カヌーを漕ぐ修学旅行生

日付

平成22年12月07日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(12月期定期調査) 

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 12月1日(水)、12月期の漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。
 観測地点6箇所の内、ペットボトルや浮き玉等の漂着ゴミの量が最も多かったのはユチン地区、次いで船浦湾(外側)地区でした。
 8ヶ月前と比較し、海浜が変化した地区は南風見田地区と美良田地区で、いずれも台風により多量の砂の移動が発生しています。
 船浦湾(内側)地区では、4月に撮影した画像では林外にタイヤが観察されましたが、8月以降少しずつ内陸部に移動し、現在、外部からは全く見えません。このように、漂着ゴミは僅かづつですが、内陸部に移動しているようです。

          4月船浦湾  ------> 12月船浦湾

               4月調査:船浦湾(内側)                           12月調査:船浦湾(内側)

日付

平成22年12月07日

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森の巨人たち百選「サキシマスオウノキ(仲間川)」のモニタリング調査を実施 

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 11月24日(水)に西表島の生態系を代表する植物である仲間川のサキシマスオウノキを保全・管理するモニタリング調査を実施しました。
  調査は大勢の観光客が観覧する合間を見ながら、生育状況の調査、樹勢を判読するため枝振りの状況、林床植生や着生植物の変化や光環境(開空度)等の調査を実施しました。
  調査結果では、台風13号の影響と思われる先端部分の枝の落下等が複数見られ、枝張りに若干の変化が生じていました。
  サキシマスオウノキ周辺の光環境(開空度)は開空率が向上し、林床植物ではクロヨナの稚樹が増えるなど若干の変化は見えますが、サキシマスオウノキ自体は台風に負けることなく威風堂々と観光客の皆さんを迎えていました。

          調査風景          測定

              落下した枝を避けて調査                       板根の高さを測定中 

日付

平成22年12月07日

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仲間川木道周辺のモニタリング調査を実施 

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 11月19日(金)、西表島の仲間川支流から西表亜熱帯樹木展示林に至る木道(150m)沿いにおけるマングローブ林モニタリング調査箇所の生育状況、地盤高及び光環境の変化(開空度)等の調査を実施しました。
  今年5月の調査時と比較して、新たな枯損木が1本、倒木及び傾き木が6本確認出来ました。また、欠頂木も2本観測されました。これらは先の台風13号による影響と言えます。これを裏付けるように開空度の平均数値が約7%近く上昇し、明るくなっていました。
  オヒルギの稚樹については78本から38本半分近くに減少しました。こちらも台風時の影響が大きかったものと推測されます。

          木道倒木          木道欠頂木

               根元から倒れたオヒルギ                     風の強さが想像できます。

日付

平成22年11月25日

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漂着ゴミの回収作業を支援 

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 11月21日(日)、八重山環境ネットワーク環境ボランティア西表エコプロジェクト主催による漂着ゴミの回収作業が、西表島の野原崎海岸にて沖縄森林管理署及び当センター職員を含む16名が参加し実施されました。

 漂着ゴミの回収及び仕分け作業に従事した時間は2時間程度、ゴミ回収をした海岸線の延長は45m程度でしたが、回収したゴミの量は45㍑のゴミ袋で108袋相当にもなりました。

 海岸林の内陸部に侵入した漂着ゴミは、アダン等に遮られ回収が困難な状態でした。また、ゴミの一部が砂中に埋没した漁具等のゴミはなかなかうまく回収出来ず、改めてゴミ回収の難しさを痛感させられました。

 参加者の皆さん、お疲れ様でした。

               ゴミ収集          ゴミ参加者

                      回収した漂着ゴミ                              参加者一同

日付

平成22年11月22日

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JICA(インドネシア)研修生への支援 

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 11月16日(火)から18日(木)にかけて、JICA(インドネシア)研修生一行(研修生1名、通訳1名)が来所し、合同庁舎内の会議室でのプレゼン及び西表島での現地研修を実施しました。
 西表島の現地研修では、海岸林再生試験地においてこれまでの再生試験の取り組みについて説明しました。案内した試験地の海岸に、ニッパヤシの種子が漂着していたことから船浦のニッパヤシ植物群落保護林と漂着ゴミの問題についても併せて説明しました。
 研修生がイリオモテヤマネコなどの動物に大変興味を持たれていたことから、環境省野生生物保護センターに案内し、イリオモテヤマネコの生態等について担当者から説明を頂きました。午後は西表島のマングローブ林の保全活動等を身近に知って頂くためカヤックを利用して仲間川流域を説明しました。
 今回、行く先々でインドネシア語の会話が出来る方が現れ、研修生もビックリしていました。世界は広いようで狭いものです。短い時間ではありましたが、西表島の自然を肌で体験して頂いたのではないでしょうか。

            JICA画像2             JICA画像1

              仲間川をカヤックで案内しながら....                    木道までやってきました。

日付

平成22年11月12日

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平成22年度ヒナイ川の利用状況調査(11月分)報告 

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 11月期のヒナイ川流域における利用状況調査を10日(水)に実施しました。この日の利用者はカヌーツアーが4組(ガイド含め12名)だけで利用客がめっきり少なくなりました。ガイドさんの話では「今年の11月は例年に比べ少ないようだ。」とのことでした。

 さて、西表島も朝夕は涼しく感じるようになり、ピナイサーラの滝壺でのガイドさんの「泳ぎませんか」との呼びかけに誰もが「遠慮しま~す」とのことでした。

  まだ強い日差しが照りつける八重山地方ですが、至る所で秋の深まりを告げるサキシマフヨウの花が見頃を迎えています。

          聞き取り調査              サキシマフヨウ

              ガイドさんからの聞き取り調査                                    秋を彩るサキシマフヨウ

日付

平成22年11月12日

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西表島カヌー組合が救助訓練を実施 

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  11月11日(木)、西表島カヌー組合(三戸紀昭組合長)主催による救助訓練が、カヌー組合員、消防団員、当センター職員など、25名が参加し、ヒナイ川流域で実施されました。
 訓練では、ツアー客がピナイサーラの滝壺にて頭部を受傷したことを想定し、ケガ人をバーティカルストレッチャー(担架)に乗せ、滝壺から約500m離れたヒナイ川のカヌー係留地までは人力により、さらにマーレ川のカヌー置き場まではカヌーに乗せて搬送しました。
 久しぶりにバーティカルストレッチャーを使用することもあり、取り扱い方法を思い出すのに四苦八苦していましたが、本番では手際よくケガ人をバーティカルストレッチャーに固定することができました。
 また、ピナイサーラの滝壺からヒナイ川のカヌー係留地までの約500mの搬送では、バーティカルストレッチャーを8人が支え悪戦苦闘しながら約40分間を要しました。歩くと15分程度ですが、バーティカルストレッチャーでの搬送の難しさを痛感させられました。
  このような西表島カヌー組合の安全に対する取り組みは、事故を発生させないことが最優先ですが、万一のためにも欠かせない訓練であると思います。参加された皆様、大変お疲れ様でした。

            訓練風景           担架搬送

             ケガ人をバーチャルストレッチャーに固定               段差の大きい歩道を担架で搬送 

日付

平成22年11月09日

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大原中学校古見岳登山行事を支援 

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 11月3日(水)、大原中学校の三大行事である古見岳登山が実施され、当センターも森林環境教育の一環として参加しました。
 当日は曇り空で暑すぎず寒すぎず絶好の登山日和でした。登山隊一行(生徒25人と職員、保護者ら合わせて59人参加)は、8時に大原中学校に集合し結団式を行った後、登山口までバスで移動、3班に分かれてユチン川をさかのぼりながら西表島の最高峰(469.5m)を目指しました。途中、声を掛け合い協力して、沢や倒木、急斜面を越え、約3時間30分で山頂に到着しました。

 山頂からの眺めは素晴らしく一気に疲れも吹き飛びました。故郷のパノラマを楽しんだ後、下山となり17時頃には全員無事に学校に到着することができました。
 一行は保護者が準備したそばとぜんざいで温かく迎えられ、大変美味しく戴きました。
皆様、お疲れ様でした。

              ユチンの滝の前で               古見岳登山記念

                ユチンの滝で休憩!                         やったー! 古見岳登山達成

日付

平成22年11月09日

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船浦中学校テドウ岳登山行事を支援 

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 11月3日(水)、船浦中学校の三大行事であるテドウ岳登山が実施され、当センターも森林環境教育の一環として参加しました。
 当日は曇り空から時々晴れ間が覗く天候でしたが、登山隊一行は8時に浦内川駐車場に集合し結団式を行った後、留守番の先生や父母達の見送りを受けながら浦内川上流の軍艦岩まで観光船で移動しました。軍艦岩から本格的な登山を開始し、マリュウドの滝を見下ろす展望台やカンピレーの滝等で休憩をとりながら、ロープを張った難所を越え、12時にはテドウ山頂に到着しました。山頂では待ちに待った昼食を取りつつ、当日古見岳登山を実施している大原中学校とも携帯電話で連絡を取り合っていました。また、山頂の北側では船浦中学校を眺望することができ、遠くに見える母校を感慨深げに眺めていました。16時頃には全員無事に下山し、学校で解団式が行われ一日を終了しました。
 登山実施日の4日前の10月30日には、先生、PTA等による下見が行われ、台風による倒木処理等を実施していたこともあり、本番では楽に登山をすることができました。
 皆様、お疲れ様でした。

               テドウ登山中          テドウ登山

                   山頂で記念撮影(^o^)                            マーレ川を渡る

日付

平成22年11月09日

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JICAの実施する集団研修を支援 

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  11月1日(月)、2日(火)に、JICAの実施する集団研修の一環として、海外からの研修生一行13名(通訳、責任者含む)が来所しました。
初日は、合同庁舎内の会議室で、西表島の国有林に関する概要等を講義し、翌日、西表島のマングローブ林の保全・保護状況等の現地視察に同行しました。
 西表島での現地視察は、天候に恵まれたこともあり、予定どおり案内することが出来ました。仲間川のサキシマスオウノキでは、板根の大きさに驚き、観光客の多さと滞在時間の短さにも驚いていました。また、研修生から自国のマングローブ林と仲間川のマングローブ林の違いについて質問されるなど非常に興味を持ってもらうことが出来ました。

              Jica1            Jica2
                現地の歩道を移動する研修生                    仲間川のサキシマスオウノキの前で

日付

平成22年11月09日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(11月期定期調査) 

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 11月1日(月)に、11月期の漂流・漂着ゴミによる海岸林への影響調査を実施しました。
 先週の10月27日~28日に八重山列島近くを通過した季節外れの台風14号による海岸林への影響は、一部の海岸では波浪によるものと思われるオヒルギ等の倒木や海岸の大きな浸食が見受けられ、海岸林保全の重要性を目の当たりにしました。
 調査結果は、調査6ポイントのゴミの変動に大きな違いはありませんでしたが、海流や、台風といった自然の営みにより台湾からのタイヤや、遠くは中国大陸からのペットボトルなど招かざるゴミが多くありました。西表島の置かれている地理的状況は、厳しいものがあります。

                      タイヤ           ペットボトル

           台湾から漂着した1m径のタイヤ                  中国から漂着したペットボトル

日付

平成22年10月20日

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査(地盤高測定)を実施 

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 10月18日(月)、船浦ニッパヤシ植物群落保護林のモニタリング調査(地盤高測定)を実施しました。

 今回は、調査地に設定した8箇所のポイントの地盤高と、ニッパヤシの株の位置が移動していないかを検証するため、コンパスを用いて株位置の測量を実施しました。

 調査結果をみると、ヤシミナト川付近のポイントの数値が毎回大きな変動を見せています。また、ニッパヤシの株は、新芽が複数出現し株幅が広がりつつあります。今回のデータと調査地設定当時のデータを比較することで移動しているのが明瞭になると考えられます。(詳細は、年度末の報告書をご覧下さい)

           ニッパヤシ位置図          測量

               ニッパヤシ調査地の位置図                    調査地の位置関係を再計測

 

日付

平成22年10月19日

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平成22年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(10月分)報告 

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 10月期の利用状況調査をヒナイ川は12日(火)、西田川は14日(木)に実施しました。 ヒナイ川では、カヌーツアーが12組(ガイド含め57名)、レンタルカヌーツアー1組(2名)、の計13組(59名)となりました。西田川では、カヌーツアーのみの4組(ガイド含め16名)でした。
  調査当日は連休後であり、また、学校が二学期制を採用しているところでは秋休みを利用した親子連れや、台湾等からの外国人も見受けられ前年の同時期と比べ、入り込み者は若干多くなっていました。
  八重山地方も朝晩はいくぶん涼しくなり過ごしやすい季節になってきましたが、日中は未だ汗ばむ暑さが続いています。
  これから、冬期に向かい少しずつ利用客が少なくなっていきますが、季節の変わり目、体調管理には気をつけてゆったりとしたカヌーツアーを楽しんでもらいたいものです。

          入り込み調査10月期(1)                 入り込み調査10月期(2)

                 ヒナイ川(船着き場)                                             西田川(サンガラの滝)

 

日付

平成22年10月13日

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仲間川保全利用協定締結者が行うモニタリング調査を支援 

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 10月4日(月)、仲間川地区保全利用協定の締結事業者が行う①砂泥の移動、②ヒルギ類の幼木の生長についてのモニタリング調査の支援を行いました。
 台風11号が9月18~19日に西表島に最接近し、その後、初めての調査であるため仲間川流域の被害の程度を懸念していましたが、想像していたとおり、倒木、幹折れ等が多数発生していました。
 砂泥の移動調査では、5地点の内4地点で土砂が堆積、1地点は流出傾向にありました。土砂の堆積した4地点の内2地点では前回(平成22年7月)と比較して3ヶ月間で約10cmの土砂が堆積し、平成19年1月の調査開始と比較しても3地点で当初測定値よりも土砂が堆積しています。

                  砂泥の移動調査(10月期)           倒木被害(仲間川) 

                          砂泥の移動調査                       マングローブ林の倒木被害状況

 

日付

平成22年10月05日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(10月定期調査)

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 10月1日(金)、10月期の漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。
 先月18日~19日に西表島に最接近した台風11号による影響は、漂着ゴミの林内への移動だけでなく、オヒルギ等の倒木や幹折れ等の被害も多数見受けられました。

 また、ユチン地区では海草が多量に漂着し、海の中でも台風により撹乱が発生していたものと思われます。今回、台風により消失した南風見田地区の杭を再度設置しましたが、南風見田地区の風の強さには感心させられます。

                               ゴミ10月1号              ゴミ10月2号

                    倒木と漂着ゴミ                                 海草の漂着

 

日付

2010年09月27日

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台風11号による漂流・漂着ゴミ及び海岸林試験地への影響について 

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 9月18日(土)から19日(日)にかけて台風11号が西表島を通過したことを受け、9月21日(火)に漂流・漂着ゴミの調査箇所と海岸林試験地等において、被害状況を把握すべく影響調査を実施しました。
 漂流・漂着ゴミの調査箇所では、これまで海岸線に多く見られたペットボトルや発泡スチロール等の漂着ゴミはあまり見られず、林内のより奥に入り込んでいるようでした。また、南風見田地区では観測地点のプラスチック製の杭が今回も流出し、風による砂の移動の強さを再度認識させられました。

                      ゴミ0921  アダンに取り付いた漂着ゴミ

 

  また、海岸林試験地等においては、倒木や枝葉が殆ど吹き飛ばされるなど、一部の試験区は倒木や水浸しとなり壊滅に近い無残な状況となりました。
 しかしながら、在来木と植栽木の共生試験区は枝葉は飛ばされてはいますが、樹勢回復の期待を持ちながら今後の推移を見守りたいと思います。

           マーレ浜(0921)   ---→   マーレ浜(0915)

               マーレ浜1区(H22.09.15撮影)                     マーレ浜1区(H22.09.21撮影)


 なお、このほかでは、仲間川支流北船付川沿いに設置した木道の侵入路である浮桟橋が高潮と異常潮位により木道上に打ち上げられていました。(後日、東部交通から「復旧した」との連絡を頂きました。ありがとうございました。)
                     

                             浮桟橋

                                  木道上に打ち上がった浮桟橋

日付

2010年09月16日

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 海岸林自然再生試験地の成長量調査を実施 

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  9月15日(水)、海岸林自然再生試験地において自然再生状況を把握する成長量調査を実施しました。
 当日は青空の下、気温31度、湿度80%の悪条件の中で、大汗をかきながらの作業となりました。
 試験調査は、外来種であるギンネム(ギンゴウカン)が侵入している海岸防潮林を、自然災害に強い在来植生の森林に再生させる道筋を付けるためのものです。在来種の成長状況は、種の差が大きくなりつつあり、今後の継続的な調査に期待が持てます。

          成長量調査          ギンネム林

               試験地内の在来種の成長量調査風景                      ギンネムが覆う海岸林

 

日付

2010年09月16日

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平成22年度ヒナイ川の利用状況(9月分)を調査 

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 9月期のヒナイ川流域における利用状況調査を13日(月)に実施しました。

 この日の利用者はカヌーツアーが17組(ガイド含め79名)、レンタルツアーが1組(2名)の計18組、81名でした。
  今年の八重山地方は台風シーズンに入っても大きな天候の影響がなく穏やかな日々が続いています。この日は、10時半過ぎから絶え間なく雨が降り続く生憎の天候の中での調査となりましたが、東京、大阪からの若い職場仲間等のお客さんが多く見受けられ、8月に次ぐ賑わいでした。

                          ヒナイ川9月

 

日付

2010年09月09日

タイトル

船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施  

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 9月6日(月)、船浦ニッパヤシ植物群落保護林のモニタリング調査を実施しました。

 当日は、35株のニッパヤシを各株毎に葉数と葉長の測定を実施し、周辺の光環境、塩分濃度なども調査しました。調査結果をみると、前回調査のデータと大差なく順調に生育しているものと思われます。

 また当日は、琉球大学熱帯生物圏研究センター西表研究施設の学生も向学のため現地を訪れました。その際、夜行性のため極めて目にすることのないオキナワアナジャコを見ることが出来ました。

             学生達             アナジャコ拡大版

                  ニッパヤシの特性を説明                       オキナワアナジャコ

 

日付

2010年09月07日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(9月定期調査) 

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 9月2日(木)、9月期の漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。
 海岸林への漂着ゴミの量及び内容については先月と大きな変化は見らず、マングローブに付着した漂着ゴミも大きな変化は見られませんでした。当日は風の強い中での調査でした。また、美田良地区調査地にはどこから流れて来たか何の骨だか分からない漂着物がありました。先日の台風の影響で洗い流され、海岸線がきれいな状況でした。

                         裏返し         何の骨?

                       何の骨でしょう?                   (裏返しの状態)

 

日付

2010年08月31日

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平成22年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(8月分)報告 

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 8月期の利用状況調査をヒナイ川は16日(月)、西田川は27日(金)に実施しました。

 ヒナイ川では、カヌーツアーが23組(ガイド含め136名)、レンタルカヌーツアー1組(2名)、の計24組(138名)となりました。また西田川では、カヌーツアーのみの6組(ガイド含め37名)でした。
 夏休みで親子連れの入り込み者が多く見受けられ、親子でカヌーを漕ぐ姿や滝壺に浸かって歓声をあげて楽しんでいたりと今年一番の賑わいとなりました。
 また、西田川沿いのオキナワウラジロガシの枝先には、日本一大きなドングリの実を確認することが出来ました。
 残暑はまだまだ続きます。熱中症にはくれぐれもご用心ください。

              親子でカヌー    ピナイサーラの滝壺(8月期)

                        親子でカヌー                   ピナイサーラの滝壺

 

              サンガラの滝(8月期2)    サンガラの滝(8月期1)

                                      サンガラの滝にて

 

日付

2010年08月04日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(8月定期調査) 

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 8月3日(火)、8月期の漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。
 海岸林への漂着ゴミの量及び内容については先月と大きな変化は見らず、マングローブに付着した漂着ゴミも大きな変化は見られませんでした。8月に入り暑い中での調査でしたが、海岸林の植生だけはしおれることなく繁茂していました。また、調査地には茶色の漂着物があり、触ってみると発泡スチロールが変色したものでした。
 先月、先々月に確認したヤエヤマヒルギの胎生種子は見られなくなり、代わりに白い花が着生していました。また、オヒルギやシマシラキの花も確認しました。

           ゴミ0803           オヒルギ0803

             茶色に変色した発泡スチロール                        オヒルギの花

 

日付

2010年08月04日

タイトル

仲良川マングローブ林等の実態調査 

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 8月2日(月)、仲良川マングローブ林の実態調査等を実施しました。
 仲良川流域のマングローブ林は、西表島において仲間川、浦内川に次ぐ広さがあるとされています。ここ仲良川でも仲間川、浦内川同様にマングローブ林の被害が発生しているとの情報を受けてモニタリング設定に向けての事前踏査を行いました。
 最初、マングローブ林の立ち枯れ箇所において、その後、立ち枯れ箇所の反対側において生育状況等の調査区の事前踏査を行いました。
 この仲良川の中流部には滝があり、ガイドに伴われた観光客6組、約50名が遊覧船やカヌーで来訪していました。

           立ち枯れ画像            遊覧船(仲良川) 

             マングローブ林の立ち枯れ状況                           すれ違う遊覧船

 

日付

日付2010年07月27日

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浦内川のオヒルギ枯損木箇所にてモニタリングを開始 

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 7月23日(金)、26日(月)の2日間、浦内川のオヒルギ枯損木箇所においてモニタリングを開始するための調査を実施しました。
 両日とも、これまでの天気が嘘のようなひどい土砂降りの日でしたが計画していた調査項目を無事終了することができました。
 浦内川におけるオヒルギの枯損状況については、ガイドからの情報提供を基に23日船上から視察しました。結果、3箇所でオヒルギ等の枯損を確認出来ました。枯損が目立つ箇所は全体的に白砂の堆積が激しいところで、数年前の台風襲来等でかなりの量の堆積があったとの情報もあり、近年になりオヒルギの枯損状況が著しくなったものと推測されます。
 センターでは、被害面積の一番大きい箇所に調査地を設定して、立木と膝根の関係や地盤高を調査していくことによって土砂の堆積による枯損の因果関係を解明していこうと考えています。
 今後も西表島における国有林内で、このような被害箇所や注意を必要とする箇所などありましたら情報の提供をお願いします。

                     浦内川枯損木箇所

                                     白砂の堆積が激しい川岸

           調査区域             膝根調査風景

               枯損木箇所に調査区を設定                           膝根調査風景

 

日付

日付2010年07月20日

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平成22年度ヒナイ川の利用状況(7月分)を調査 

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 7月期のヒナイ川流域における利用状況調査を16日(金)に実施しました。この日の利用者はカヌーツアーが18組(ガイド含め76名)、レンタルツアーが1組(2名)の計19組、78名でした。今年度一番の利用状況となりました。

 訪れた利用者(ガイドを除く)は、男性29名、女性31名、年齢層では未就学児から熟年世代まで幅広い年代の方々が訪れていました。中には西表島が5回目で昨日の朝、サガリバナを見てきたと言われた大阪からの中年夫婦もいました。
 さて、八重山地方は、晴天が続き、雨が少なくピナイサーラの滝の水量も少なくなっていますが、利用者は滝壺で泳いだりしてとても気持ちよさそうに楽しく過ごされていました。

         カヌー係留地                ピナイサーラの滝壺

                  カヌー係留地                         ピナイサーラの滝壺で涼を求めて!

 

日付

日付2010年07月14日

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仲間川保全利用協定締結者が行うモニタリング調査を支援 

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 7月9日(金)、仲間川地区保全利用協定の締結事業者が行う①砂泥の移動、②ヒルギ類の幼木の生長についてのモニタリング調査の支援を行いました。
 石垣地方のこの日の干潮時間と潮位は11時42分、40cmとの予測でしたが、この日はさらに潮位偏差マイナス20cmであったため船から川底が見える程に水位が下がっていました。
 このため、仲間川で運行している遊覧船は、巨樹サキシマスオウノキまで行かず途中引き返しを行っていました。この途中引き返しは、仲間川保全利用協定の締結事業者、旅行業者そして観光客の理解と協力があって可能であり、仲間川を保全するための体制が進んでいるものと感じました。
 仲間川流域のマングローブ林では、マヤプシキの実はさらに丸く大きくなり、ヤエヤマヒルギは白く小さい花が枝先に付け、サガリバナの花は今が盛りとなって咲き誇っています。
 さて、調査結果は、砂泥の移動では調査地点アは昨年7月の調査と比較し約10cmの流失、調査地点イでは前回4月の調査と比較し約6cmの流失となっていました。

 

    遊覧船と調査風景           遊覧船

      途中引き返しの遊覧船と調査風景                    途中引き返しの遊覧船

                               ヤエヤマヒルギの花

                                     ヤエヤマヒルギの花

 

日付

日付2010年07月05日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(7月期調査) 

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 7月2日(金)、7月期の漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。
海岸林への漂着ゴミの量及び内容については先月と大きな変化は見らず、マングローブに付着した漂着ゴミも大きな変化は見られませんでした。
 唯一、海岸林の植生は先月以上に繁茂し、特にグンバイヒルガオの広がる砂浜ではペットボトルなどの漂流・漂着ゴミが見えなくなっていました。
 先月、ヤエヤマヒルギの胎生種子が枝から鈴なりにぶら下がっていましたが、今回は枝先にわずかに見られる程度でした。また、海岸林のゴバンノアシの枝先には大輪の花が咲いていました。

    7月期画像1            7月期画像2

        砂浜に広がるグンバイヒルガオ                      葉の中に漂着ゴミが!

                              7月期画像3

                                     ゴバンノアシの花

日付

日付2010年07月05日

タイトル

船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施 

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 6月25日(金)、船浦ニッパヤシ植物群落保護林のモニタリング調査を実施しました。

 当日は、気温34度の炎天下の中、35株あるニッパヤシを1株毎に葉数と葉長の調査を実施し、周辺の光環境、塩分濃度などを測定しました。

 調査結果をみると、ニッパヤシの葉数が多くなり葉長が短くなりつつあります。これは周辺の光環境がよくなったことによる効果だと思われます。

 また、川沿いのニッパヤシの成長が内陸部のニッパヤシよりも良好に推移していることから、ニッパヤシの成長には水分が欠かせないものと言えそうです。

        6月期ニッパヤシ1                6月期ニッパヤシ2

             ニッパヤシの葉長調査                          ニッパヤシの雌雄花

 

日付

日付2010年06月21日

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平成22年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(6月分)報告 

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6月期の利用状況調査をヒナイ川は16日(水)、西田川は18日(金)に実施しました。 結果は、ヒナイ川では、カヌーツアーが10組(ガイド含め45名)、西田川では、カヌーツアーが1組(ガイド含め3名)でした。入り込み者は全員県外からで台湾からのカップルも1組いました。5月調査より少し上向きの利用状況となりました。
 さて、沖縄地方は6月19日に梅雨明けしました。いよいよ夏本番です。野外では熱中症予防のため、小まめな水分補給に努めましょう。

     カヌーで来ました          サガリバナの花芽

          船着き場(ヒナイ川)                        サガリバナの花芽(ヒナイ川)

                         サンガラの滝前にて

                              サンガラの滝(西田川)

 

日付

日付2010年06月16日

タイトル

森の巨人たち百選「ウタラ川のオヒルギ」のモニタリング調査を実施 

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 6月8日(火曜日)、森の巨人たち百選に選ばれている浦内川支流ウタラ川のオヒルギについて、樹高・胸高直径及び光環境や周辺植生などのモニタリング調査を実施しました。

 調査は、浦内川下流からカヌーに調査器材を積み込み、調査員3名が2艇のカヌーで現地まで向かいました。調査項目で目を引くのは、林床のオヒルギとサガリバナ(共に幼木)が前回調査より合計で約40本増加していました。これは、光環境等の改善が影響していると思われます。また、オヒルギの地際部分にマンネンタケらしきキノコが発生していました。

 調査の最中には、カヌーで観光客(3組7名(ガイド含む))の皆さんもやってきました。現地まではカヌー利用で約30分程度かかりますので迷わないようにして下さい。

  調査風景              きのこ

          林床植生の調査中                             付着したマンネンタケ

 

 また、6月9日には、八重山毎日新聞社の記者をアダン、オヒルギ林の中を通って行く陸ルートで現地に案内しました。(新聞記事はこちらから)(PDF:882KB)          

 

日付

日付2010年06月02日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(6月定期調査) 

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 6月1日(火)、6月期の漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。
 海岸林への漂着ゴミの量及び内容については先月と大きな変化は見らず、マングローブに付着した漂着ゴミも変化は見られませんでした。
 一方、海岸林の植生は、枝葉の量が増えているように感じられました。また、海岸林のマングローブ林では、ヤエヤマヒルギの枝に細長い胎生種子が風に揺られていました。

    ゴミ(0602-1)           ゴミ(0602-2)

      ヤエヤマヒルギの根に付着したゴミ                   ヤエヤマヒルギの胎生種子

日付

日付2010年05月31日

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木道周辺のモニタリング調査及びガイドによるモニタリング情報 

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  5月25日(火)、仲間川支流の北船付川(ニシフナツキガワ)の木道周辺において設置したマングローブ林のモニタリング調査(設定コドラート6区画(1区画:10m×10m))を実施しました。
  その結果、昨年11月の調査では生木190本、稚樹143本でしたが、今回の調査では生木189本、稚樹78本、生木では1本減、稚樹では65本の減となりました。
 
  平成21年度のガイド講習会受講者等による希少野生動植物等に関するモニタリング結果は次のとおりです。1年間の利用回数133回、総利用者数約804名(ガイド含む)、利用区分ではカヌー104回、約626名、徒歩29回、約178名、イリオモテヤマネコの糞の確認日は12月21日、12月22日、2月8日(3地点)、2月18日、3月25日の5回、この他、アカショウビン、セマルハコガメ、サンコウチョウ、キノボリトカゲ、イシガキトカゲ、トントンミーなどの動物、植物では4月10日にサガリバナの開花の報告がありました。
 ガイドの皆さんには、これからも安全に留意して、森林環境教育及び希少野生動物のモニタリングをお願いします。
 

    仲間川木道モニタリング調査    糞    サガリバナ

          モニタリング調査           イリオモテヤマネコの糞            サガリバナの花

 

日付

日付2010年05月31日

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森の巨人たち百選「サキシマスオウノキ(仲間川)」のモニタリング調査を実施 

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 5月17日(月)、及び19日(水)に西表島の生態系を代表する植物である仲間川のサキシマスオウノキを保全・管理するモニタリング調査を実施しました。
 調査は大勢の観光客が観覧する合間を見ながら、生育状況の調査、樹勢を判読するため枝振りの状況、林床植生や着生植物の変化や光環境(開空度)等の調査を17日に実施し、19日には土壌硬度の変化、及び観覧用に設置されている木道と調査区域や調査地点の位置を明確にするために測量を実施しました。
 調査結果では、枝張り、開空度、着生植物などに若干の変化がありましたが、大きな変化は見られないことから順調に生育しているものと思われます。

 また今回、観覧用木道の一部腐蝕化と、散乱しているゴミが目に付きました。
 観光客の皆さんのマナーの向上を願うばかりです。

   観光客の皆さん             ゴミ

          観光客の皆さん                              集めたゴミの一部です

日付

日付2010年05月24日

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ヒナイ川(5月期)の利用状況を調査 

 

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 5月期のヒナイ川流域における利用状況調査を20日(木)に実施しました。 結果、この日の利用者はカヌーツアーが9組(ガイド含め42名)、レンタルツアーが3組(9名)の計12組、51名でした。
 さて、沖縄地方は梅雨入り(今月6日)しましたが、八重山地方は梅雨の中休み状態で16日から晴れ間が続き、この晴天で西表島は今年の最高気温31度となり、カヌーツアー日和となりました。訪れた利用者は、遠路北海道からのグループや県外者でピナイサーラの滝上、滝壺で西表島の大自然を満喫したようでした。

                      ヒナイ川でカヌー

 

日付

日付2010年05月17日

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カヌー講習会の実施

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 5月14日(金)、4月1日付けで当センターに転入した職員2名のカヌー講習会を西表島の仲間川にて実施しました。
  当日の天候は「曇り」、暑くもなく、寒くもなく絶好のカヌー日和となりました。
 カヌーに乗った2名は、初心者とは思えぬパドルさばきを見せ、引き潮の流れをものともせず力強くカヌーを上流に進めていました。この日は干潮が昼だったため、カヌーから降りる箇所もありましたが、無事にカヌー講習会を終了しました。
 カヌー講習会で立ち寄った仲間川支流の北船付川(ニシフナツキカワ)の木道では、イリオモテヤマネコの古い糞が、また、サガリバナにはつぼみを確認することができました。

    カヌー訓練           ヤマネコの糞

           カヌー講習風景                      木道上で確認したイリオモテヤマネコの糞

 

日付

日付2010年05月07日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(5月定期調査)

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 5月7日(金)に5月期の漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。
 八重山地方は前日に梅雨入りし、そのことを裏付けるように朝方まで雷雨を伴った大雨でしたが、調査実施中は曇り空となり調査に支障をきたすことはありませんでした。
 今回と前回の調査を比較すると、南風見田の調査地では、先月2本立ちだった枯立木が、今回の調査では1本が無くなり1本立ちになっていました。

             漂着ゴミ4月期                漂着ゴミ5月期

              平成22年 4月期撮影(右奥は2本立ち)                  平成22年 5月期撮影(右奥は1本立ち)

 

日付

日付2010年05月06日

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大原中学校行事「古見岳登山」の事前踏査に同行

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 5月6日(木)、竹富町立大原中学校の「古見岳登山」の事前踏査に同行しました。大原中学校では三年間で行う三大行事として今年度は古見岳登山が計画されており、そのための下見として事前踏査が行われました。
 事前踏査の一行9名は、9時半にユチン橋を出発、10時40分にユチンの滝、途中昼食をとり、13時過ぎに古見岳山頂、16時半頃に到着地点である相良川の駐車場に着きました。
 当日の天候は、曇りと雨でしたが、ユチンの滝上では晴れ間が差しすばらしい眺望を堪能しました。全行程において加島森林官を先頭にお互い気遣いながら黙々と歩き、下山では膝まで増水した相良川を足下に最善の注意を払いながら渡りました。
 なお、5月8日(土)に計画していた古見岳登山は、天候不順のため秋に延期になりました。

          ユチンの滝                    ユチンの滝からの眺望

                ユチンの滝と観光客                                 ユチンの滝上からの眺望

 

          古見岳山頂の置物                    事前踏査 

                古見岳山頂の置物                                      事前踏査の一行

 

日付

日付2010年04月27日

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仲間川保全利用協定締結者が行うモニタリング調査を支援

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 4月27日(火)、仲間川地区保全利用協定の締結事業者が行う①砂泥の移動、②ヒルギ類の幼木の生長についてのモニタリング調査の支援を行いました。

 砂泥の移動では、過去半年間の推移を見ると5地点のうち上流の3地点に大きな変動は見られないものの、下流の2地点ではわずかに砂泥の流出が観測されました。

 幼木の調査地においては、総本数に変化はなく、樹高生長は3ヶ月前と比較して平均で1.6cmの増加、葉数調査では9本中6本が前回より少なくなっていました。これまでの調査でも4月は着葉数が減少している個体が多く、この時期に落葉が行われているものと考えられます。

 去る3月11日には、測点ア、イの木杭が流出しそうになっていましたので交換しました。

            砂泥移動の調査              幼木の調査

                  砂泥移動の調査                                  幼木の調査

 

日付

日付2010年04月22日

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平成22年度ヒナイ川、西田川の利用状況を調査

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 4月期の利用状況調査をヒナイ川は19日(月)、西田川は21日(水)に実施しました。 結果は、ヒナイ川では、カヌーツアーが12組(ガイド含め50名)、レンタルツアーが2組(5名)の計14組、55名でした。西田川では、北海道からのカヌーツアーが1組(ガイド含め3名)でした。西田川では、今年一番の暑さにもかかわらず利用が少なかったようです。西表島は、今後、大型連休にかけてカヌーツアーも多くなるようです。

     カヌー係留地

  ※お願い:当センターでは、本年度も昨年度に引き続き、ヒナイ川(毎月1回)及び西田川(2ヶ月に1回)において利用状況調査を実施しますので調査に当たっては皆様方のご協力の程よろしくお願いいたします。

                ピナイサーラの滝                サンガラの滝

                        ピナイサーラの滝(ヒナイ川)                        サンガラの滝(西田川)

  

日付

日付2010年04月22日

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パネルを展示してあります 

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 去る1月16日の西表森林環境シンポジウムで使用した展示パネルについては、借り受け希望のあったネイチャーホテルパイヌマヤリゾートに貸し出しました。
 4月12日に展示パネルの状況を確認しましたところ、ホテル内のロビーから浴場に通じる廊下の壁に当センターの活動を紹介するパネル9枚が展示されていました。これらのパネルは浴場への行き帰りの観光客の目を楽しませているようでした。

       パネル展示1         パネル展示2

 今回の展示パネルの貸し出しは、当センターの活動内容のPRにもなるものと考えており、これからも色々な場を通じてPR活動を行っていきたいと考えています。

日付

日付2010年04月16日

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

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  4月14日(水)、船浦ニッパヤシ植物群落保護林のモニタリング調査を実施しました。今回は、地盤高の調査でしたが調査地点の1つが不明になっており記録を録ることができませんでしたが、地盤高に大きな変化は見受けられませんでした。
  今回記録を録れなかった地点については、次回の調査までに復元することとしています。
  また、ニッパヤシの種子が結実しており、今後のモニタリング調査時に採取する目的で種子に袋掛けをしてきました。

         調査風景            種子袋掛け            

                   調査風景                            ニッパヤシの種子に袋掛け

 

  なお、この日は、ウタラ川上流にあるオヒルギの巨木の樹勢の確認を併せて行いました。途中、ウラタ炭坑跡地に新たに設置された木道(平成21年度に沖縄森林管理署が設置)では、修学旅行生が西表島の自然や歴史等について学んでいました。

          ウラタ川のオヒルギ                修学旅行生

            森の巨人(ウラタ川のオヒルギ)                  木道の上で修学旅行生の皆さん

 

日付

日付2010年04月15日

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「西表島の植物誌」と「西表島における5年間の活動報告」の配布

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 4月12日(月)、14日(水)の2日間において、「西表島の植物誌」、「西表島における5年間の活動報告」を西表島の各小・中学校及び関係機関等に配布しました。
 当ふれあいセンターの業務の一つは森林環境教育の支援となっており、これらの冊子もその一環として作成しました。
 特に「西表島の植物誌」は、木本類186種、草本類85種、シダ植物21種、街中で見られる植物60種、計352種類を画像で掲載し、また、小学生でも読めるように漢字にはふりがなを付けています。この「西表島の植物誌」の作成に携わった遠山勝自然再生指導官(昨年12月1日付けで沖縄森林管理署に異動)と、濱田辰広自然再生指導官(今年4月1日付けで鹿児島森林管理署に異動)は当センターを離れましたが、これからも西表島の植物誌をより充実させるため、関係者からの情報を頂きながら季節毎の花や実を撮影していきたいと考えています。

船浦中学校の小浜校長と南風原先生(理科担当) 船浦中学校の小浜校長と南風原先生(理科担当)

上原小学校の川満校長と子供達 上原小学校の川満校長と子供達

 

日付

日付2010年4月9日

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ガイド講習会(補習)の実施

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 4月6日(火)、石垣地方合同庁舎内の事務所にて、ガイド講習会の補習を実施しました。 受講者2名は、2月18日のガイド講習会には所用のため都合が悪く出席できなかったことから今回の補習となりました。
 今回のガイド講習会の補習により、平成22年度の木道利用希望者は27名となりました。これからも受講希望があればその都度対応していきたいと考えています。
 受講者には、木道を活用して森林環境教育及び希少野生動植物のモニタリングを実施して頂くことになります。

日付

日付2010年4月2日

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木道の施錠を交換

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大富地区の西表亜熱帯樹木展示林から仲間川支流のニシフナツキ川に至る木道の侵入口に設置している施錠を交換しました。木道を利用するガイド講習会を受講した方々には事前に連絡していますので混乱はないものと思っています。
 また、注意表示板は、前回取付から3年が経過し、西表島の強い日射しを受けて色あせて見づらくなっていましたので、今回、施錠の交換と併せ一緒に交換しました。侵入口の注意表示版

日付

日付2010年4月2日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(4月定期調査)

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平成22年度最初の調査を4月1日(木)に実施しました。昨年から開始したこの漂着ゴミの調査ですが、画像に撮影されているのは漂着ゴミだけではなく樹木も撮影されています。これらの樹木は、昨年と比較して生長していることがわかります。その一方で、ヤエヤマヒルギやオヒルギ等のマングローブ林には、漁具は浮き球等の色々な漂着ゴミが絡みついています。ヤエヤマヒルギの根に絡みつく漁具

日付

日付2010年4月1日

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仲間川保全利用協定モニタリング検証会に出席

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平成22年3月25日、大原公民館に関係者が集まり仲間川保全利用協定に基づくモニタリング調査の経過報告及び今後のモニタリングのあり方についての打合せ会議が行われました。
 当センターからは、仲間川保全利用協定締結事業者が実施することとなっているモニタリング(砂泥移動、幼木の生長)の報告のほか、仲間川マングローブ林のモニタリング、巨樹巨木サキシマスオウノキのモニタリングについて説明を行いました。
  会議の中では、仲間川における川道の変化について実施してはどうか、サキシマスオウノキまでの運行確率を石垣港で表示してはどうかなどの意見や提案があり、予定時間を遥かに超過する活気ある打合せ会議でした。
 また、この日に仲間川の木道を確認しましたところイリオモテヤマネコの糞があり活発に活動していることがわかりました。

お問い合わせ先

西表森林生態系保全センター 
ダイヤルイン:0980-88-0747
FAX:0980-83-7108

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