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奄美群島(あまみぐんとう)森林生態系保護地域

1.概要

 奄美群島森林生態系保護地域は、鹿児島県奄美大島(奄美市、宇検村、大和村、瀬戸内町)と徳之島(徳之島町、天城町、伊仙町)に位置 している。奄美大島の主要な山系は、島の中央からやや西側に位置する湯湾岳(694m)、油井岳(483m)、小川岳(528m)、松長山(455m)、鳥ヶ峰(467m)等、400m以上の山々が脊柱部を構成している。また、河川については、太平洋の住用湾に注いでいる住用川、大川、東シナ海に注ぐ河内川、名音川などがあるが、ほとんどが流路延長の短い急流河川である。徳之島の主要な山系は、北部の天城岳(533m)、三方通岳(496m)、大城山(333m)を主峰とした比較的急峻な山が連なり、島の中央部では井之川岳(645m)、美名田山(438m)、島の南部に剥岳(382m)、犬田布岳(417m)と続く山塊が郡をなしている。また、河川については天城町の秋利神川のほか、徳之島町の亀徳川、伊仙町の鹿浦川などがある。

 

   奄美

            奄美群島森林生態系保護地域(金作原地区)

 奄美_徳之島中部

           奄美群島森林生態系保護地域(徳之島中部地区)  

2.目的

 奄美群島でしか見られない特徴を持つ原生的な天然林(亜熱帯性広葉樹)及びアマミノクロウサギやルリカケスなどの大陸依存種が生育している重要性の高い地域を保護することを目的とする。                                                                                         

3.所在地

  鹿児島県 奄美市外 金作原国有林外 202~204・210~213・217~223・231~236・240~251・254~260林班

 奄美_生態系保護地域

  

4.設定年月日

  平成25年3月15日 

5.面積

  4,819.87 ha

  保存地区      2,252.55 ha

  保全利用地区  2,567.32 ha

6.関係森林管理署等

  鹿児島森林管理署

7.現況

 地質 奄美大島:古生代、中生代の堆積岩類とそれを貫く花崗岩類

     徳之島  :北部は古生層とそれを貫く花崗岩、輝緑岩からなる。南部は新第三紀の琉球層群が分布

 土壌型 :赤黄色土壌のうち弱乾性赤黄色土が6割強。次いで乾性赤黄色土、適潤性赤黄色土

8.法指定等

  水源かん養保安林、 奄美群島国定公園、史跡名勝天然記念物  

9.取り扱い方針

管理に関する事項

 (1)保存地区

 保存地区は、森林生態系の厳正な維持を図ることとし、原則として人手を加えず自然の推移に委ねることとする。ただし、森林生態系を維持するため必要な次の事項については行うことができることとする。

 ア モニタリング、生物遺伝資源の利用に係る行為等、学術研究その他公益上の事由により必要と認められる行為

 イ 非常災害のための応急措置として行う次の行為

  (ア)山火事の消火等

  (イ)大規模な林地崩壊、地すべり等の災害の復旧措置等

 ウ 標識類の設置等

 エ 科学的知見に基づく固有の生物多様性と森林生態系を保全・修復するために必要と認められる行為(例:保存地区内に介在する人工林に対する天然林への誘導行為 等)

 オ その他法令等の規定に基づき行う行為

 また、森林生態系の厳正な維持を図るため、関係者等の協力を得ながら監視体制の整備を図っていくこととする。

 (2)保全利用地区

 保全利用地区は、保存地区の森林生態系に外部からの環境変化の影響が直接及ばないよう、緩衝の役割を果たすこととする。保全利用地区の森林については、木材生産を目的とする森林施業は行わないこととする。ただし、天然林の保存を図るために一体的に保全・管理することが相応なスギ林分については、育成複層林施業等を行うことができるものとし、将来的には天然林への移行を図るよう取り扱うこととする。

 また、次の行為については行うことができることとする。

 ア 保存地区と同様の管理行為

 イ 森林内で行う環境教育等に必要と認められる行為

 ウ 国土保全のため必要な治山工事及びその付帯工事

 エ 枯損木及び被害木の伐倒、搬出

 

利用に関する事項

 (1)保存地区

 生物遺伝資源の利用に関する行為等、公益上の理由により必要と認められる行為は行うことができることとする。

 (2)保全利用地区

 原則として保存地区に準ずる扱いとするが、自然条件等に応じて森林の教育的な利用等を行う場合は、保全利用地区の設定趣旨に反しない範囲で行うことができる。また、そのために必要な施設は設置することができることとする。

10.保全管理委員会について

   九州森林管理局では、奄美群島森林生態系保護地域を保全・管理するための具体的な対応方針を検討するため、保全管理委員会を設置しております。

 保全管理委員会での検討状況についてはコチラをご覧ください。

 11.その他

 (1)民有林との連携

 奄美大島・徳之島でしか見られない特徴的な森林生態系を有する特定動物生息地保護林等については、これらの一部と森林生態系保護地域との間に介在する民有地が一定の管理水準以上(例えば、保護林と同程度の管理水準、又は育成複層林への誘導に向けた取組がなされるなど)となることが担保された段階で、森林生態系保護地域の設定に係る所要の手続きを経た上で、森林生態系保護地域の区域に変更することとする。

 奄美連携イメージ

 

  (2)保全利用地区の見直し

 若齢・壮齢の天然林及び人工林を主体とする林分であるため、保存地区とはならないが、保存地区の外縁で緩衝の役割を果たす林分については、当該保全利用地区の林分構造の推移や社会的要請等を踏まえ、必要に応じ保存地区への見直しを検討することとする。

奄美群島_図2

 

お問い合わせ先

計画保全部計画課計画課01 
担当者:生態系保全係
代表:096-328-3500(内線559)
ダイヤルイン:096-328-3612
FAX:096-325-3804

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