中部森林管理局
森林浴発祥の地 赤沢自然休養林
〜長野県上松町〜長野県木曽郡のほぼ中央に位置する上松町は、古くから木曽ヒノキをはじめとした木材集積地として栄えてきました。現在もJR中央線上松駅の西側には中部森林管理局の貯木場があり、ヒノキ材の集積風景は、町の名物となっています。
この上松駅から、西へ約15q。車で木曽川の支流をさかのぼること約30分のところに、赤沢自然休養林があります。
(赤沢自然休養林について)
日本三大美林のひとつである林齢約300年の木曽ヒノキと天然林が広がる赤沢一帯は、原生の森を思わせる神秘の趣を漂わせています。
木曽谷の厳しい気候風土から生まれた荘厳ともいえる美林は、永い歳月を重ねて様々な生命を育み続け、日本はもとより世界に誇りうるものです。
(森林浴発祥の地)
森林が、心身の健康に好ましい影響を与えてくれることは以前から知られていましたが、「森林浴」という語は、昭和57年に提唱され、同年秋に初の「全国森林浴大会」が赤沢自然休養林で開催されました。
現在では、「森林浴」という語は一般的に用いられますが、その発祥の地が赤沢自然休養林です。
ウッドチップを敷き詰めた歩道(駒鳥コース)
(散策コースあれこれ)
「赤沢美林」には7ルートの散策コースが整備され、散策に訪れる方のために樹木や野鳥の案内板があります。
以下、おもなコースをご紹介します。
【赤沢自然休養林マップ】
○「ふれあいの道」(往復2.8q/60分)
「ふれあいの道」は、ユニバーサルデザイン手法をとりいれた遊歩道として整備され、誰もが気楽に楽しめる散策・森林浴のメインコースになっています。
園地広場から赤沢橋、森林教室広場、丸葉橋を経て、丸山渡まで伸びる緩やかなバリアフリーの散策コースでは、ご年輩の方や、車いすの方も森林浴が気軽に楽しめます。
○「駒鳥コース」(2.7q/70分)
丸葉橋から御神木伐採跡地、ヒノキ大樹を経てあすなろ橋でふれあいの道に合流する代表的コースです。コースの途中には、昭和60年の御杣始祭で伐り出された直径約1mの御神木の伐採株が祀られ、古式ゆかしく斧だけで切られた三紐伐りの斧跡が観察できます。
また、林内ではタコ足のように根を浮かせてそそり立つ「根上りヒノキ」や腐朽した倒木・切り株上の更新によると考えられる天然林など、様々な森林の姿を見ることができます。
また、赤沢では珍しいミズナラの大樹、サワラの大樹や空洞木、ヒノキとサワラからなる「仲良しの木」など数々の森の神秘な世界が待ち受けます。
○向山コース(2.0q/60分)
「向山コース」は、瀬音を遠くに聞きながら、尾根と沢をさわやかにたどり歩くコースです。
道の両側にはヒノキの天然林と人工林が広がり、網の目状に根が地表に露出している「走り根」に樹木のたくましい生命力を感じることができます。
なお、この付近の散策道は「走り根」を保護するために、木片チップを敷き詰める「チップ舗装」となっています。
また、平沢橋から中立橋までに至る下りコースの途中には、初夏に清楚な純白の花を咲かせるオオヤマレンゲ群生がありますので、お見逃しのないように。
(その他のみどころ)
○赤沢森林鉄道
その昔、木曽谷で活躍していた森林鉄道の雄姿、鼓動を彷彿とさせる赤沢森林鉄道が運行されています。
往時の面影を残す小型客車に揺られ、園地駅と丸山渡を結ぶ、往復およそ2.2qの林鉄の旅は、森林浴の楽しみを倍増させます。列車が園地を出発すると、間もなく中立橋が見えてきます。川底の岩盤を清流が滑るように流れ落ちるのを見ながら、車内に森の匂いが吹き込んでくると、森林鉄道気分は一気に高まります。
のどかなレール音を響かせながら走る列車からは、わずかに開けた樹間越しに渓流が望まれ、両岸にヒノキの美林が鬱蒼と迫ってきます。
ひととき、「ふれあいの道」と並走すると目に飛び込むのは本谷の深山の景観。瀬音に混じりヒガラやコマドリのさえずりが聞こえます。
その後、一番の見どころ「呑曇淵」を過ぎ深閑とした林を抜け終点の丸山渡に到着します。
運行期間は、GWから11月までの休日ですが、夏休み期間中は、上松町のイベントとして、トムソーヤ・クラブが開村し、毎日運行しています。
※ 森林鉄道の運行情報は以下のアドレスから確認してください。
http://www.avis.ne.jp/~hinoki/page3_1_3_1.html○自然体験イベント
赤沢自然体養林内では、木工教室や魚のつかみ取りなどが楽しめるトム・ソーヤクラブ村が開村しています。
大自然の中、わんぱくトム・ソーヤになりきって赤沢自然体養林ならではの体験や活動にチャレンジして下さい。
http://nagano.cside.com/kiso/taiken/akazawa.htm
8月2日(土)〜 8月17日(日) トムソーヤクラブ村 木曽・上松
8月3日(日)〜 8月 6日(水) 木曽親子自然学校
赤沢を訪れるのは最終日の6日です。
(事前申込みが必要:詳細はこちらまで→http://www.kenshuzaidan.jp/)
9月28日(日)第37回信州木曽上松 赤沢森林浴(事前申込みが必要)
(森林資料館)
森林資料館では、木曽谷の林業の歴史、赤沢の自然を、貴重な資料・文献・写真などで紹介しています。
木曽五木、伐採や手入れに使われた鋸や斧類、杣人の生活用具、伐株や切り判などの御神木関係の展示物のほか、木曽谷の野生動物、野鳥、昆虫類などの剥製や標本が多数展示され、実際に見て触れて学ぶことができます。
(木曽ヒノキの保護等)
赤沢自然休養林は「ヒノキ林木遺伝資源保存林」「ヒノキ植物群落保護林」に指定されています。 歴史的学術的に価値のある植物の保護を図り、林木の遺伝資源を保存し、典型的な木曽ヒノキ林の生態を保護、維持する機能を果たしています。
(利用に当たっての注事事項)
赤沢自然休養林は、植物群落保護林に指定されています。ペットの糞などによる外来種植物の繁殖を防止するため、ペットの持込はご遠慮ください。また、貴重な森林保護のため火気の取扱いが規制されています。焚き火・キャンプ・バーベキューはご遠慮ください。
【アクセス】
中央自動車道塩尻ICより上松町経由で90分。
JR中央西線上松駅よりバスで40分。
【問合せ先】
赤沢渓谷を美しくする会(事務局:上松町観光協会)
〒399−5603 長野県木曽郡上松町駅前通り2−13
TEL:0264-52-2001/FAX:0264-52-1038
http://www.avis.ne.jp/~hinoki/page3_1_2_1.html