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近畿中国森林管理局

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    飯ヶ岳トレッキング~滑マツと紅葉の滑山国有林~(平成27年11月15日)


    11月15日(日曜日)、山口市の主催により「飯ヶ岳トレッキング~滑マツと紅葉の滑山国有林」が行われました。
    飯ヶ岳は山口市徳地の滑山国有林に位置しており、国有林を含む周辺一帯は森林セラピー基地に認定されています。今回は森林セラピー山口の「森の案内人」の方々と山口森林管理事務所の職員の案内のもと、約20人の一般参加者の皆さんとともに秋の紅葉を楽しみながら、標高937mの飯ヶ岳の山頂を目指しました。

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    まずは登山を始める前に滑山国有林と山口県を代表する銘木アカマツ「滑マツ」について、山口森林管理事務所職員による説明を行いました。参加者の皆さんはとても熱心に耳を傾けてくれて、滑山国有林での滑マツの保存に向けた取組や山口県内の他の国有林での事業について理解を深めた様子でした。それから入念な準備体操を行った後、木製の橋を渡って登山を始めました。登り始めて10分ほどで、滑山国有林で最大規模の太さを誇る滑マツの巨木に到着すると、参加者の皆さんはその大きさに驚きながら写真を撮影されたり木に直接触れたりして滑マツを堪能していました。

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    さらに登ること約1時間、谷を渡り、ササをかきわけ、大きな倒木を超えて、ブナの天然林に到着しました。ここは本州最西端のブナ林であり、飯ヶ岳を含む滑山国有林には滑マツのほかにも多様な植生が存在しています。これらの森林の働きによって、雨水を溜め込み水源を保つことで、下流の人々の生活を陰ながら支えているということを、参加者の皆さんにご理解いただきました。ここでの説明を終えたあとは、飯ヶ岳山頂を目指しておよそ1時間の道のりをひたすら登り続けました。途中、下関から来山したグループと遭遇して、狭い登山道に人が溢れてしまいましたが、道をゆずってゆっくりと登山を再開し、無事全員で飯ヶ岳山頂に到着することができました。頂上では快晴とまではいきませんでしたが、周囲の山並みの壮大さに参加者の皆さんも満足された様子で、頂上からの景色を眺めながら昼食を楽しみました。

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    下山途中では、滑マツのクローンの育成試験地で滑マツの後継樹の育成事業について説明を行いました。最後まで参加者の皆さんは熱心に話を聞いてくださり、山口森林管理事務所の仕事を知っていただく良い機会となりました。下山後は、登山口の麓でしっかり整理体操を行って、心地よい秋の一日を締めくくることができました。今回のイベントは、紅葉シーズンの終わりの時期の開催だったことと数日前に雨が降ってしまったことが重なり、参加者の皆さんに最高の紅葉をお見せできなかったことが心残りでした。飯ヶ岳への登山道は一年を通して一般の登山客が利用していますので、是非新緑の季節などにも訪れていただければと思います。(森林官補寺田智哉)

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    お問合せ先

    山口森林管理事務所

    ダイヤルイン:050-3160-6155

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