第3回タケノコ堀りと収穫祭~城山国有林竹繁茂防止対策~(平成27年4月18日)
平成27年4月18日(木曜日)、岩国市横山地区において、自治会の皆さんにより、地域の人たちに竹林の現状を理解してもらうためのイベント「タケノコを食べよう」が開催されました。
近年、竹材利用の減少、輸入タケノコの増加、後継者不足等により、放置される竹林が増えています。放置された竹は周囲の森林へ拡大し、従来の植物を駆逐するほか健全な森林が持つ水源涵養・土砂流出防止機能を低下させます。また、荒廃した竹林は蚊やイノシシなどの有害虫獣が増加する原因となります。岩国市横山地区にも竹林が多く分布し、これまで、山口森林管理事務所と地域の皆さんが協力して竹の繁茂防止に努めてきました。
イベント前々日と当日、竹林内にはえはじめたタケノコを鍬を使ってひとつずつ掘り起こしました。ひと抱えもある巨大なタケノコには一同驚かされます。手頃なサイズで食べられそうなものは地域のみなさんにより手際よくタケノコ料理に生まれ変わっていきました。
イベント当日、会場の横山地区自治会館には地域の皆さんが多数集まりました。最初に岩国農林事務所から森林づくり県民税による竹林伐採や森林整備事業について説明があり、続いて山口森林管理事務所による紙芝居の上演を行いました。紙芝居は山口森林管理事務所オリジナル作品。しかも今回は紙人形も用いた待望の新作です!森林と海の魚とのつながりと再造林の大切さを学んでもらうための内容で、子供たちを中心に楽しく鑑賞していただきました。
紙芝居の後はお待ちかねのタケノコ料理。奥様方が腕をふるって作った煮物やおにぎりがずらりと並び、参加者の皆さんはできたてのタケノコ料理に舌鼓を打ちました。
竹は地下茎を伸ばし、土地所有者間の境界を越えて広範囲に広がります。また生命力もきわめて強く、一度繁茂した竹を完全に除去するには大変な労力が必要です。これからも地域の皆様と協力し、竹の繁茂防止に努めていきたいと思います。
地元自治会の人達とのタケノコ掘り |
地元自治会の人達とのタケノコ掘り |
地元自治会の人達とのタケノコ掘り |
横山地区自治会管内の様子 |
山口県岩国農林事務所による |
山口森林管理事務所長の挨拶 |
山口森林管理事務所職員による紙芝居 |
タケノコの試食会 |
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