「滑マツ保存会」による第2回現地調査を実施
”滑マツ(なめらまつ)”というのは、滑山国有林に自生する樹齢200年以上のアカマツ大径材のことです。材の色合いが良く通直な銘木として昭和43年まで生産され、皇居新宮殿の内装材や錦帯橋の脚材にも使用されました。その後、マツ枯れや台風被害などにより本数が激減したことから、山口森林管理事務所では平成2年に滑マツの多く残る区域を滑山林木遺伝資源保存林に指定して伐採を禁止し、維持・保存に努めてきました。
現在、その滑マツも老衰等による立ち枯れが目立ってきており、滑マツの後継樹育成は難しい環境になっています。
そこで、地域の貴重な資源である滑マツを広く国民の皆様の応援を頂きながら保存・再生させていくため、平成26年3月に地元の有識者を構成員とする『滑マツ保存会』を設立しました。本年4月に第1回目の活動として現地調査を実施し、第2回目の活動として11月25日に次世代に残り滑マツとして成長していくと思われる、約50年生のマツの現地視察を実施しました。
当日はあいにくの小雨でしたが、保存会メンバーをはじめ、メンバーの所属団体からの参加等を含め総勢23名でマツの現状を視察しました。
今後は、今回の現地視察などを踏まえ滑マツの保存・再生方策についての検討会を来年2月頃に開催する予定です。また、滑マツに関するPR活動も含めてメンバーとともに行っていきます。
16林班のマツ約50年生の説明 |
林道法面に発芽したマツの状況について説明 |
約50年生のマツの説明(直径42cm,36cm) |
16林班のマツの状況について説明 |
16林班のマツの状況について説明 |
お問合せ先
山口森林管理事務所担当者:森林技術指導官
ダイヤルイン:050-3160-6155