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近畿中国森林管理局

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    リアル「WOOD JOB!」林業就業支援講習生に国有林を案内(平成26年5月7日)

    林業への新規就業希望者に林業の基礎知識や作業技術を(実技を通じて)学んでもらう「林業就業支援講習(実施主体:一般財団法人やまぐち森林担い手財団)」の講座が、5月7日に滑山国有林で実施されました。

    当日は、20代~60代の講習生15名が参加しました。最初に谷所長から林業を取り巻く現状や国有林の仕事について説明を行った後、滑山国有林の最高峰飯ヶ岳を目指しながら滑山アカマツ・ブナ・コナラ等遺伝資源希少個体群保護林を見学しました。
    滑山国有林に自生する樹齢200年以上のアカマツ、通称”滑マツ(なめらまつ)”が生えている場所では、滑マツはマツクイムシの被害や老衰等により減少していること、現存する滑マツを保存し、後継樹を育成して再生することが重要であることを説明しました。そして、滑マツの大きさや枝下高を実感するため10mの測棹(そっかん)を用いて樹高を測定してもらいましたが、樹高が高く難しかったようです。
    その後、滑マツの後継樹を育成するため継続してササの刈払いを行っている箇所を見学し、事業の概要を説明しました。マツの稚樹を誤って刈らないように注意して刈払い機で作業をしていることに関心があるようでした。 林業を志す講習生に役立つ知識として、スギ・ヒノキ・アカマツの稚樹の見分け方やマツ枯れの仕組みと対策の説明も行いました。2時間弱で飯ヶ岳(標高937m)に登頂し、頂上で昼食をとり、下りには本州最西端のブナの説明や樹種を見分けるポイントとして花や葉、種子だけでなく樹皮を見ることも大切であることを説明しました。

    滑山アカマツ・ブナ・コナラ等遺伝資源希少個体群保護林の見学の後は車で移動して、推定樹齢300年の「三本杉」(森の巨人たち100選)、江戸時代に毛利藩によりモミの山引き苗を植栽した樹齢約200年の「毛利藩のモミ」(滑山モミ希少個体群保護林)と滑山国有林の林業の歴史を彷彿とさせる巨木を見学しました。

    モミについては、スギ・ヒノキに比べ材が柔らかいため建築用材の利用は少ないものの、臭いが少ないことから食品の箱やかまぼこ板等に向いていることを説明したところ、講習生から「こどものおもちゃにも向いているかもしれない」という意見が出ていました。林業と貴重な自然が一体となり存在する滑山国有林の見学は講習生の皆さんにとって多くの刺激となったと思います。

    都会の若者が山村で林業に従事する姿を描いた映画「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」が公開されましたが、講習生の皆さんにはリアル「WOOD JOB!」として今後の活躍を期待しています。 

    林業就業支援講習所長説明

    谷所長から滑山国有林の説明

    滑マツ説明

    滑マツについての説明

    滑マツ計測

    測棹(そっかん)を用いて滑マツの樹高を測定

    滑マツ育成

    滑マツの後継樹育成について説明

    ブナ説明

    本州最西端のブナの説明

     三本スギ説明

    三本スギの説明

     モミ林見学

    滑山モミ希少個体群保護林の見学

     林業就業支援講習集合写真

    講習生の皆さんと記念撮影(飯ヶ岳山頂にて)

    お問合せ先

    山口森林管理事務所

    ダイヤルイン:050-3160-6155

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