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近畿中国森林管理局

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    職場体験学習「大津市立田上中学校2年生」を受け入れ(平成26年6月30日~7月4日)

        平成26年6月30日(月曜日)から7月4日(金曜日)までの5日間、職場体験学習として大津市立田上(たなかみ)中学校の2年生3名を受け入れました。
        梅雨期間中の体験学習となりましたが、4日目を除いて天候に恵まれた5日間となりました。

     

    職場体験実施中


        1日目の午前中は、生徒たちは緊張した面持ちで、滋賀森林管理署の概要説明、日程、安全などの注意事項等の説明を受け、午後から、栗東市の金勝山(こんぜやま)国有林において、林野巡視を行いました。国有林の境界沿いの遊歩道を歩きながら、境界標を探して異常の有無の確認や、遊歩道に倒れそうな木及び枯れている危険な木がないか、また、案内看板はきちんと取り付けられているか等の確認も併せて行いました。生徒たちは、初日ということで緊張していましたが、遊歩道を元気よく歩きながら、ひとつひとつの確認を着実に実施していました。

     

    林野巡視の様子

    境界標を確認しました


        2日目は、真夏と思わせるような暑い日となりましたが、カワウによる被害を受けている近江八幡市にある伊崎国有林で、森林被害の状況、カワウ観察や137年生のヒノキの樹高と胸高直径を測りました。生徒たちは、熱中症にならないようにコマ目に休憩をとりと水分補給しながら、最後まで頑張りました。

    胸高直径を測定(137年生ヒノキ)

    樹高を測定(137年生ヒノキ)

     

        3日目、午前中は大津市にある六個山(ろくかさん)国有林で間伐作業を体験をしました。大津首席森林官等の指導のもと、3名は1本ずつ不慣れながらも安全に注意し、ノコギリで受け口をつくり伐倒作業を行いました。
        午後からは、大津市にある一丈野(いちじようや)自然休養林の遊歩道整備として、草刈りや枯れ木の除去を行いました。真夏のような暑い日差しの中、元気いっぱいに作業行い、体力やエネルギーも、使い果たした感じでしたが、充実した一日となったようです。

    今から受け口をつくります

    遊歩道の草刈り

     

        4日目は、午前中滋賀県甲賀市に所在する甲賀林材株式会社甲賀木材市場で競り市を見学し、午後は同市にある三郷山(さんごうやま)国有林で今年度の間伐実行箇所(活用型)を見学しましたが、当日はあいにくの雨となり現場での作業が行われていなかったため、少し残念そうでした。

    木材市場を見学しました

    間伐実行箇所を見学しました

     

        最終日の5日目は、林道整備を体験をしてもらいました。まず、林道事業とはどういう目的で何のために林道を作っているのか資料をもとに説明を行い、その後、昨年9月に発生した台風18号による集中豪雨で決壊した、滋賀県大津市の田上地区の県道を実際に見ることで、自然災害の恐ろしさを実感してもらいました。次に、甲賀市の三郷山国有林内にある三郷山林道に移動し、林道整備の体験をしました。
        作業内容は、横断溝にたまっている土砂を取り除く作業です。事前に作業方法、作業の際の注意点などの説明を受けた後に、3人で力を合わせて作業を行っていたのですが、思っていた以上に土砂がたまっていて、予想以上に大変な作業となりました。3名からは、「1週間の体験で今日が一番きつかった」と本音が出る場面もありました。きつかった作業も無事に終わり、きれいになった横断溝を見た後に昼食をとり、その後、三郷山林業専用道第一支線新設工事の工事現場を見て最終日の体験を終えました。

    林道の横断溝を整備しました

    林業専用道新設工事箇所を見学しました

     

        生徒3名は、暑さの続く中、慣れない作業で疲れた様子でしたが、森林を守ることの大切さや、重要さを感じてもらったのではないかと思います。
        最後に、3人で力を合わせて作業を成し遂げたことや、今回の体験で得た知識・経験をこれからの中学校生活に役立てていただきたいと思います。

    お問合せ先

    滋賀森林管理署

    〒520-2134
    滋賀県大津市瀬田3-40-18
    Tel:050-3160-6115/077-544-3871