弘法杉
特徴
並んで2本立ちしている姿は壮観です。
由来
その昔、弘法大師が熊野詣での道中、大塔山(おおとうさん)の麓(ふもと)のこの場所で昼食を食べた時、スギの枝を折って箸の代用として使い、食事後その枝を土へ突き立てたものが成長して、現在の二本の杉の大木となったと伝えられています。
また、この2本の杉の間には祠(ほこら)があり、人々の信仰の対象であったことが伺えます。
周囲の状況
この巨樹の周囲はスギ・ヒノキの人工林になっており、一帯の国有林は、熊野川の支流・大塔川の水源地帯であり、下流は「大塔渓谷」となり、四季を通じて彩りを変化させ、人々の目を楽しませてくれます。
さらに下流には「仙人風呂」で有名な川湯温泉があります。
訪ねるにあたっての注意事項等
巨樹に近づきすぎたり根元周辺を踏み歩くことにより、根元部分の表土が堅くなり、悪影響を及ぼす恐れがあるので要注意。
林道入口のゲートは施錠しており、入林の際は、和歌山森林管理署への届け出及び立会人が必要です。
交通アクセス
《公共交通機関によるアクセス》
JR紀勢本線新宮駅から熊野交通バス乗車70分川湯温泉バス停下車。その後徒歩約5時間(17km)。
または、新宮駅からタクシーにより100分。
《自家用車で訪れる場合のアクセス》
本宮町役場から県道168号線を南下し、県道静川請川線及び大塔前の川林道を経て弘法杉林道入口へ約80分。弘法杉林道入口から徒歩20分。
所在地 | 和歌山県田辺市本宮町 大塔山国有林114林班わ小班 |
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樹種 | スギ |
胸高直径 | 直径:200 cm幹周:630 cm |
樹高 | 43 m |
樹齢(推定) | 不明 |
管理署 | 和歌山森林管理署 |
お問合せ先
森林整備部 技術普及課 企画係
ダイヤルイン:050-3160-6751