持経千年桧 (じきょうせんねんひのき)
特徴
深仙宿(じんぜんのしゅく)、その他宿跡にはヒノキ、スギ等が神聖なものとして保存されており、持経千年桧はこの土地に持経宿が存在していたことを証明しています。
由来
昔、山下の吉野山蔵王堂から七十五靡(なびき)の霊場を経て、修験者たちは難行しながら山上の蔵王権現に祈願しました。
さらに奥駆けといって、ここから熊野まで修行を続けました。熊野から山上に至るのを逆峰といい、何日もかけて修験の山路を辿りました。
その一つである持経宿(じきょうのしゅく)は大峰七十五靡の第22番の行場で、役行者所持の孔雀明王経をおさめたと伝えられています。この持経千年桧は持経宿の神木として保護されています。
周囲の状況
周囲の地形は非常に急峻で、人工林と天然林が混交しており、持経千年桧が現存する場所はモミ、ツガ、ブナ等の天然林が尾根沿いに残存しています。
訪ねるにあたっての注意事項等
林道入口には通行止ゲート(施錠)があり、一般車両は通行できません。
入林の際は奈良森林管理事務所への届け出と立会人が必要です。
根元周辺を踏み歩くことにより、桧への悪影響が懸念されるため要注意。
交通アクセス
《公共交通機関によるアクセス》
JR和歌山線五條駅より奈良交通バスで十津川温泉まで約3時間、十津川温泉よりタクシ-で白谷池郷林道入口まで約1時間20分乗車。白谷池郷林道入口から林道を歩道入口まで徒歩約3時間30分(約10.5km)、歩道入口より約10分。
《自家用車の利用によるアクセス》
十津川村滝地区から国道425号線を下北山村方面に走行し、約1時間で白谷池郷林道入口。白谷池郷林道入口から林道を歩道入口まで徒歩約3時間30分(約10.5km)、歩道入口より約10分。
所在地 | 奈良県吉野郡十津川村 |
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樹種 | ヒノキ |
胸高直径 | 直径:168 cm幹周:530 cm |
樹高 | 25 m |
樹齢(推定) | 200~299歳 |
管理署 | 奈良森林管理事務所 |
(数値データーは、平成12年調査時点のものです)
お問合せ先
森林整備部 技術普及課 企画係
ダイヤルイン:050-3160-6751