コモチカツラ
特徴
カツラ特有の株立ちによるほうき状の形態をしている。根元は空洞になっているが、樹勢は旺盛である。地上6m付近で枝分かれしており、1本の木で一つの森を作っているような重圧感があります。
カツラでは幹周りが国内最大です。
由来
江戸の慶長年間、越前領主結城秀康(ゆうきひでやす)の命により、鷹狩用の鷹を飼育する御巣鷹山(おすたかやま)として伐採が禁じられていました。そのため、今日までその姿が残ったと思われます。
江戸時代の古文書が現存しており、この中に地名としてコモチカツラの記載があります。
周囲の状況
白山山系の御巣鷹山の山頂から少し下った所に生育しており、やや緩やかな北東斜面で、背後に崖があるため、雪崩の害を受けにくかったと考えられます。
周囲の標高1,300m付近一帯には、カツラ、トチノキ、ブナなどの巨樹が多数生育しており、ブナを主体とした落葉広葉樹林となっています。
訪ねるにあたっての注意事項等
コモチカツラに至るまでは、灌木や笹類の繁茂が著しく、積雪期以外の状況での入山は困難です。
積雪期の場合でも案内人が必要であり、入林の際は石川森林管理署に要連絡。
交通アクセス
《公共交通機関によるアクセス》
JR金沢駅下車、別当出合行きバスで約130分市ノ瀬バス停下車。そこから徒歩約2時間。
《自家用車で訪れる場合のアクセス》
北陸自動車道金沢西ICから国道157号線を経由して、白峰村まで約54km、県道白山公園線分かれから約15分。そこから徒歩約2時間。
所在地 | 石川県白山市白峰町 山伏山国有林54-1林班と小班 |
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樹種 | カツラ |
胸高直径 | 幹周:1,560 cm |
樹高 | 43 m |
樹齢(推定) | 1,000年 |
管理署 | 石川森林管理署 |
(数値データーは平成12年調査時点のものです。)
お問合せ先
森林整備部 技術普及課 企画係
ダイヤルイン:050-3160-6751