このページの本文へ移動

近畿中国森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    津山市立加茂中学校職場体験学習「わく・わく・ワーク」

    6月5日(火曜日)から7日(木曜日)までの3日間、津山市立加茂中学校2年生2名が岡山森林管理署と加茂森林事務所で職場体験学習を実施しました。
    (1日目)
     津川山国有林にある、早生樹であるセンダンという樹種の試験地で様々な作業を体験しました。最初に取り掛かった作業は、下刈で、下刈鎌という長い専用の鎌を用いて試験地内の草刈を実施しました。
    下刈の次は、センダンの芽かき(樹形を通直に保つために側芽を落とす作業)と成長量計測体験を行いました。生長量計測体験では、ポールやノギスといった初めて使う道具もたくさんありましたが、生徒たちは2人ともすぐに上手に使いこなせるようになり、その目を見張るほどの吸収力に、職員一同、すっかり驚かされてしまいました。最後は、枯損木の伐倒も体験してもらいました。難しい作業でしたがしっかり狙い通りの場所に伐倒することができ、二人ともとても誇らしげな表情を見せてくれました。センダン試験地内での作業を終えた後は、シカ捕獲罠の見学や、林道にあるササを避ける作業を体験し、1日目は終了しました。

    枯損木伐倒(中学生職場体験)
      枯損木伐倒
     

     






                                 枯損木伐倒の様子


    (2日目)
    雨が降っていたため、岡山森林管理署内で、屋内で実施できる体験をしました。午前中は、イベント時に展示する木工クラフト(ドングリやマツボックリといった自然材料を組み合わせたクラフト作品)の見本作りをしました。生徒たちは、限られた時間の中でとてもたくさんの見本作品を作り、また、それらの見本作品はどれもとてもユニークで、見た人が思わず自分も作品作りをしてみたくなるような素晴らしいものばかりでした。午後になると、今度は材積計算体験や森林整備体験ボードゲームなど、頭を使う体験作業を行いました。生徒たちは、「学校で習った計算を大人が仕事で使うなんて知らなかった」と驚きの声を上げながら一生懸命取り組み、最終的にはしっかりと森林や木材生産に関する知識を深めてくれたようでした。

    木工クラフト体験2(職場体験)
    緑の砂漠(加茂中)









         木工クラフト作品見本作り                森林整備体験ボードゲーム


    (3日目)
     岩淵国有林の間伐予定地で、収穫調査に係わる作業体験をしました。
     収穫調査をするためには、調査区域を決め、その区域をテープで印をつける区域標示という作業を最初に行います。生徒たちには、まず、この区域標示作業を体験しました。生徒たちにとっては初めての作業ばかりでしたが、急峻な場所でも元気にぐんぐんと山を登って行き、二人ともとても積極的に動いていました。区域標示作業の後は、収穫調査体験をしました。収穫調査では、間伐や皆伐等で立木を伐採する場所について林分の材積等を調査するために、立木の高さや太さを計測していきます。目測による樹高計測など難しい作業もありましたが、生徒たちは頭を悩ませながらも一生懸命に取り組みました。生徒たちが目測した樹高を職員と答え合わせをしながら、「当たった!」「惜しい!」などと真剣に測定に当たる様子は、早くも立派な山の仕事人のように見えました。収穫調査に関する作業の後は、民間に貸し付けを行っている国有林の箇所について確認を行い、国有林が多様な方法で利用されいることを学びました。

    林内散策(加茂中)
    収穫調査(加茂中)










                                   収穫調査の様子

    (3日間を通じて)
     生徒たちは国有林に関する様々な体験しました。今回の職場体験学習に来た二人の生徒たちは、体力もあり、また、作業や安全管理についての説明も真面目に聞き、とてもしっかりとした態度で臨まれたため、予定していた以上に多くの内容について取り組むことができました。この三日間の経験を、大きくなっても心の片隅に留めて、将来の道を考える際に森林・林業を選択肢の一つにしてもらえるよう、岡山森林管理署職員一同、今後とも国有林野事業の普及啓発活動に全力を尽くして参ります。

    お問合せ先

    岡山森林管理署

    担当者:業務グループ
    ダイヤルイン:050-3160-6135