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近畿中国森林管理局

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    ICTによる森林管理とシカ被害対策現地検討会を開催しました

       令和3年12月9日(木曜日)、奈良県吉野郡天川村に位置する入谷国有林において、『林業の成長産業化を目指して~ICTによる森林管理とシカ被害対策~』と題して現地検討会を開催しました。当日は、奈良県をはじめとした県内の行政機関、林政に携わる事業体など、総勢27名の方々にご参加いただきました。
      
       検討会は、まず、「ICTによる森林管理」について、近畿中国森林管理局における試験研究機関である「森林技術・支援センター(岡山県新見市)」篠原所長から地上レーザースキャナによる森林計測、ドローンを使ったシカ防護柵点検の手法等について講義を行い、続いてシカ被害対策として、近畿中国森林管理局が推奨している「小林式誘引捕獲法」について、考案者である近畿中国森林管理局保全課小林係長が講義・実演を行いました。



    【地上レーザースキャナの説明】   
    【杖型スキャナ計測器の実演・説明】 【背負い型スキャナ計測器の実演】


       参加者の方々の反応も良く、地上レーザースキャナについて初見の方も多かったせいか、実演等を食い入るように見学されていました。
       シカの捕獲手法である「小林式誘引捕獲法」につきましても、考案者からの設置に関する説明及び実演に興味津々の様子でした。
       検討会終了後、参加者の皆様に提出いただいたアンケートにも 1.非常に満足した、2.満足したとのご意見がほとんどで、今後もこのような現地検討会の開催を望む声が非常に多い結果となりました。


    【小林式誘引捕獲法の説明】   
    【小林式誘引捕獲法ワナ設置の実演】


       今回の現地検討会を通じて感じたことは、各市町村が中心となって森林経営管理法に基づき、森林環境譲与税を活用し、地域の森林所有者をとりまとめ、市町村森林整備計画による中長期的な計画を行う中で、森林資源の把握を行う手法として担い手不足を軽減する意味でも「地上レーザースキャナ」の活用は画期的である反面、機器購入における予算の確保や、森林計測における精度の克服(樹高計測の精度)などの課題があると考えます。また、「小林式誘引捕獲法」についても、国有林の中での捕獲効率の向上など成果が上がる一方、民有林への普及まで至っているとは言いがたいこと、狩猟者の後継者問題など、様々な課題が顕在しています。
       今後もこれら課題を踏まえ、国有林のフィールドを活用した効果検証を行いつつ、得られた成果については、今回のような現地検討会の場を通じて、広く普及啓発に取り組んでまいります。

    添付資料

      検討会配付資料(PDF : 12,784KB)

    お問合せ先

    奈良森林管理事務所

    ダイヤルイン:050-3160-6150
    FAX番号:0742-53-1502

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