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近畿中国森林管理局

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    森の豆知識

    木にはなぜ年輪があるの?

    木を輪切りにして見ると、色の濃い輪になったすじが、何本も見えます。このすじは毎年、1本ずつできるので「年輪」といいます。
    木は、春から夏にかけてよく太り、冬には太りません。これは、木を形づくっている細胞が、春から夏には形の大きい膜のうすい細胞となり、秋が近づくにしたがって、小さくて膜のあつい細胞となり、やがて冬になると、成長がとまるからです。
    この小さくてあつい細胞が、色のこいすじに見えるのです。
    日本のように、春・夏・秋・冬と四季のうつりかわりがあると、「年輪」ができますが、四季の移り変わりの少ない熱帯地方の木は、1年中同じような成長をするので、「年輪」はできません。

    年輪の説明写真

    風の通りがよくなると、防風効果が高まるのはなぜ?

    林内が密閉して風が通らない方が防風効果がありそうですが、実際は適度に風が通る方が防風効果があるのです。防風林としての効果を一番発揮するのは、林帯を正面から見た面積に対し、幹、枝葉の占める割合が60%(最適密閉度といいます)で、すき間が全体に分散している状態です。
    では、風速の減少はどのくらいの範囲に及ぶのでしょうか。風向きが林帯に対し直角の場合、林帯の風上で樹高の3~4倍、風下は30倍にも及びます。たとえば、防風林の高さが15mであれば、風速減少範囲は風上で50m、風下で450mです。
    また、防風林自体の耐風性を高めるためにも、森林の密度管理は重要です。密植を避け、早くから弱度の間伐を行う必要があります。

    参考:「森林・林業百科事典」日本林業技術協会

    お問合せ先

     

    三重森林管理署
    Tel:050-3160-6110(代表)