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更新日:2011年11月30日

低コスト造林現地見学会を開催

    平成23年11月9日(水曜日)に、鞍馬山国有林において、低コスト造林現地見学会を行いました。参加者は民間事業体、研究機関、行政機関などから20名、所からは12名が参加しました。

    低コスト造林とは、普通苗よりも初期成長が早いセラミック苗、コンテナ苗を植付すると、下刈を必要とする期間が短くなるため(通常5、6年かかるものが3年程度に)、経費削減となり、低コストで植林ができます。しかし、普通苗に比べてセラミック苗、コンテナ苗が当所管内ではあまり普及していないことから、普及・啓発を目的に今回の現地見学会を開催しました。

 所長挨拶

                                       外山所長挨拶

 

    はじめに、外山所長から開会の挨拶と、低コスト造林の概要について説明行いました。

    開会式終了後、セラミック苗植付箇所に移動した後、ハイトカルチャ(株)奥村氏より、「セラミック苗は専用の植栽器を使用することで、穴を容易に空けることが出来る。その穴に苗木を差し込むだけなので、誰でも簡単に植付作業が出来る。セラミック苗は、軽量かつコンパクトで、大量に搬入できるため、700本~1000本/日・人の植栽が可能。」との説明がありました。参加者は一人二本ずつ苗を手に取り、セラミック苗専用の植栽器を使用して、植付を体験しました。

 セラミック セラミック植栽

           セラミック苗の説明をするハイトカルチャ(株)奥村氏                                              セラミック苗植栽

 

    次に、コンテナ苗植付箇所に移動し、宮城県農林種苗農業協同組合の金澤氏より、「コンテナ苗は根の部分を、セラミック苗のように土の容器で筒状にするのではなく、育苗の際に、コンテナを使用することで、筒状の形を保っている。そのため根がむき出しなので、乾燥には注意してほしい。乾燥に弱いが、活着するまでの期間が短く、すぐに成長し根を張る。このため、植付時には、発根促進のため根茎部分を地表際ではなく、5cm程度は土中に埋めるようにし、表土をかけておくことがポイントである。」との説明がありました。参加者は一人二本ずつ苗を手に取り、コンテナ苗専用の植栽器を使用して、植付を体験しました。

 

 こんてな こんてな植栽

  コンテナ苗の説明をする宮城県農林種苗農業協同組合の金澤氏                             コンテナ苗植栽

 

   最後に、外山所長より「今回の見学会でセラミック苗、コンテナ苗と2種類の苗を使用したが、双方の利点を分かった上で使用してほしい。今後、国有林としても低コスト造林の取組を進めていきたい。」との挨拶があり見学会を閉会しました。

    当所では今後、今回植栽したセラミック苗、コンテナ苗の成長調査を実施していくことにしています。

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