ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の概要 > 京都大阪森林管理事務所 > 情報コーナー > 過去のinfomation・お知らせ > 京都市立蜂ヶ岡中学校の職場体験を受け入れ


ここから本文です。

更新日:2015年12月8日

京都市立蜂ヶ岡中学校の職場体験を受け入れ

    9月1日(火曜日)~9月4日(金曜日)までの4日間、「行き方探求チャレンジ体験」(職場体験活動を通して、自らを見つめ、生き方について考えを深めながら自ら学ぶ力(生きる力)を育む取組)として、京都市立蜂ヶ岡中学校の2年生男子3名を受け入れ、職場体験を実施しました。

   初日は萩原森林技術指導官からチャレンジ体験にあたっての心構え、京都大阪森林管理事務所の概要等についての説明を受けた後、森本総括森林整備官より地図の見方、さらに上村行政専門員からニホンジカの個体数管理について教わりました。地図の見方では、自然を甘く見てはいけないことを具体的な事例を挙げて説明し、山で迷った時の対処法などを皆真剣な表情で聞き入っていました。また、近年大きな問題となっている野生動物被害について関心を示していました。 

テープ巻き   囲いわな   測定
            獣害テープ巻き                    囲いわな                    収穫調査

    その後、上賀茂神社の北方向に位置し、当所がシカ対策を行っている場所である本山国有林と神山国有林で、獣害テープ巻き体験と植生調査を行いました。マンツーマンで指導した獣害テープ巻きは、慣れない手つきながらも一生懸命取り組んでいました。また、侵入センサー付の囲いわなの説明を受けた後、くくりわなの設置体験を行いました。これはかなりバネを引っ張る力が必要なのですが、さすが若さがものをいい、三人とも一回で出来ていました。次に、囲いわなの近くの植生調査を行いました。下層植物や樹皮に深刻なシカの食害が起こっており、どんな種類が食べられ、どんな種類が残っているのか、またそれら草木の見分け方の説明に興味を示していました。

    二日目は、京都市の北西に位置する月ノ輪国有林に向かい、収穫調査、伐倒木の選木を行いました。測量、テープ巻き、番号付け、胸高直径・樹高測定を行い、その都度野帳に記入しました。一日目とは違い急坂の登りもあったのですが、こちらの心配をよそにスイスイと歩き、また、一日目は説明してもなかなか飲み込めなかったように見えましたが、二日目は慣れたのか指示されたことをすぐに行動に移しており、こどもたちの順応性の高さが伺われました。栗のイガを触ったり、ヒノキの葉裏のYの字を見つけたり、早くも前日の植生調査の成果?が見えた場面もありました。また、地下足袋を初めて履いた子が、歩きやすい!と感心していました。

    三日目は、京都市の東に位置し、清水寺の借景にもなっている高台寺山国有林で、防火管理道整備として大カマを使って草刈を行いました。この日は曇りのち雨の天気だったので午後は事務所に戻って、柿原治山技術官説明のもと、パソコンを使ってCADによる谷止め工の標準的な図面の作成をしました。それぞれ見事に完成し、生徒たちもパソコンには興味があったようで、今回の体験で特に興味を持ったことの一つに挙げていました。担当した治山グループから、「治山事業という言葉を覚えてください。治山事業で山を守ることイコール人の命を守ることです。」というメッセージが少しなりとも生徒たちに伝わったかなと思います。 

下刈    CAD   火床
                             草刈                                  CAD                大文字山火床

    最終日は、「五山の送り火」で有名な大文字山の火床に隣接し、銀閣寺の借景にもなっている銀閣寺山国有林のマツ林で剪定作業を行いました。ここでは、試験研究機関やボランティア団体もマツ林再生に取り組んでいます。マツの幼樹を護るために剪定バサミでマツ以外の樹種を一生懸命剪定したあと、大文字山の火床まで登って昼食です。作業のあとの登りは少々きつかったと思いますが、そのご褒美のように、良く晴れて京都市内が一望でき気持ちの良い眺めでした。

    事務所に戻って、使用した長靴や地下足袋を洗って体験終了です。受入のお礼の挨拶で、それぞれ1人ずつ感想を述べている姿は、一回り大きくなったようにも見え、今回の体験が生徒たちの将来に少しでも役に立ってもらえたらと願っています。

お問い合わせ先

京都大阪森林管理事務所 
ダイヤルイン:075-414-9822
FAX:075-432-2375

森林管理局の案内

リンク集