平成25年度 水都おおさか森林づくり・木づかい実行委員会 その他の取組み
水都おおさか森林づくり・木づかい実行委員会では、平成25年度は、毎年開催している「森林(もり)の市」に加えて、「琵琶湖・淀川流域での森林づくり活動」及び「地域材利用拡大のための現地検討会」を開催しました。 (この催しは公益社団法人 国土緑化推進機構「緑と水の森林ファンド」の助成を受けて実施しました) |
琵琶湖・淀川流域での森林づくり活動 ~ 秋の京の奥座敷 貴船の山に木を植えよう 植樹体験ツア- ~
【日 時】 平成25年11月16日(土曜日)
【場 所】 京都市左京区鞍馬貴船町 鞍馬山国有林及び貴船神社
【主 催】 水都おおさか森林づくり・木づかい実行委員会
【参加者】 19名
【概 要】
淀川下流域の住民を対象に、森林づくり活動(植樹)を通じて、水源地域の森林は私たちの生活用水等の安定供給に役立っていることや、森林づくり活動の重要性について理解を深めていただくことを目的に開催しました。
参加者は、大阪府や兵庫県から19名となりました。
当日は好天の秋空に恵まれ、イロハモミジやケヤキなどが彩り豊かに紅葉し、見事な景色でした。
はじめに、貴船神社を訪れ宮司の高井和大さんから、「貴船神社は、雨を降らせるなど“水の供給”をつかさどる神様であったため、時の天皇からも「雨乞い」や「雨やみ」の要請を受けてきました。雨を降らせることも大切ですが、水をしっかり大地に留めることも大切です。木や森は雨水を蓄え下流に少しづつ流します。森林こそが豊かな水を育んでいます。この貴船の山に植樹をして頂きありがとうございます。」とのお話がありました。
その後、貴船の町を散策しながら移動し、上賀茂森林事務所森林官から貴船山・鞍馬山国有林の概要や、京都古事の道について話を聞きました。
植樹会場までは、急峻な山道を40分程歩きました。途中、檜皮の採取林や、スギ、ヒノキの人工林を通りシカの被害状況なども見学しました。会場では、植樹のプロから手順の説明を受けた後、1人5本ずつヒノキを植樹しました。
参加者の8割の方は、初めての植樹体験だった様で、最初は穴を掘ったり傾斜地での歩行に戸惑っていましたが、2本、3本と植えていくうちに次第に慣れた様子でした。
大変景色も良く、歴史と水と森林に触れ、有意義に過ごせた催しとなりました。
【参加者の声】
「景色がきれいであんなのが見れてうれしかった。」 「植樹はとても大変だった。貴重な体験ができた。」
「日本の山をもっと大切にしないといけないと思った。」 「森林ボランティアに参加したいと思った。」 「また、参加したい。」 など、沢山の声をいただきました。
地域材利用拡大のための現地検討会~木の家に住みたい!なぜ今、地域材?~
【日 時】 平成25年12月14日(土曜日)
【場 所】 大阪府河内長野市、大阪府南河内郡千早赤阪村内
【主 催】 水都おおさか森林づくり・木づかい実行委員会
【参加者】 19名
【概 要】
平成23年7月に公表された「森林・林業基本計画」では、平成32年には木材自給率は50%が見込まれています。具体的には、住宅の木造・木質化、公共建築の原則木造化、内装の木質化などに取り組むとされています。
このため、地域材を利用した住宅に関心のある方等を対象に、森林整備の現場や木材市場、木材加工を行う施設の見学の他、実際に木材利用ポイント制度を利用して地域材を使った木造住宅を見学をしました。
雪がちらつく中、まず、大阪府森林組合奥野副組合長の案内で10~90年生の複層林を訪れ、実際にスギを伐倒する様子を見学しました。
次に、大阪府森林組合木材共販所に移動し、山から運ばれた丸太を販売する木材市場を見学しました。参加者は、はい積みされたスギ丸太やイチョウ丸太を前に、メモを取ったり写真に収めたりと熱心に見学していました。
次に、地域の木材(丸太)をメインに、柱や梁など住宅建材を製材する「ウッドベースかわちながの」に移動し、丸太を台車に乗せて帯のこで板材に挽く様子や、大型の乾燥機で木材を乾燥させたり、モルダー加工をする様子を見学しました。
最後に、地域材を使用した木造住宅を見学しました。南河内のスギやヒノキがふんだんに使用され、室内にいながら森林浴をしている様でした。
【参加者の声】
「実際の伐倒を初めて見ました。」 「木の太さが違うのに年数が同じでびっくりした。」
「地元の木を使って家を建てて行きたい。(建築士)」 「木に包まれた家はやはりいいですね。」 「また、参加したい。」 など、沢山の声をいただきました。
【当日の様子】
立木伐採作業の見学 |
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木材市場の見学 |
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木材加工所の見学 |
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地域材を使った木造住宅の見学 |
集合写真 |
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