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石川県との連携強化を目的に現地検討会を開催

 3月15日(金)、平成25年度から安宅海岸周辺の民有林、国有林が連携し、特定流域総合治山事業を実施することから石川県及び石川森林管理署が実施している海岸林造成の課題等について現地検討会を実施しました。また、石川県農林総合研究センター林業試験場が東日本大震災に伴い被災した海岸林の復興を目的に実施しているクロマツ低密度植栽についても現地検討を行いました。

 まず、林業試験場から、低密度植栽に関する調査結果について、現在の基準である10,000本/ha植栽を大幅に減らす低密度植栽が可能であるというデータが、安宅林国有林や県内の民有林から得られたとの報告がありました。

 安宅林国有林では、防風対策を実施すれば最前線でも5,000本/ha植栽で成林が可能であり、防風柵からある一定の距離を置くと風の影響も少なく、さらに内陸では3,000本/haも可能であるなどの説明がありました。当署では、この調査結果を活かし海岸林造成の低コスト化を進めたいと考えています。

 また、民有林で実施しているクロマツのコンテナ苗の植栽試験結果について、新芽の伸びる5月、高温、乾燥が著しい7、8月を除けばほぼ活着することや低コストで効率的な植栽が可能であることなどが報告され、参加者で植樹を体験しました。

 次に、当署から、特定流域総合治山事業に関する当署の実施計画を説明しました。石川県からは、民・国の境界付近に作設する作業道にあっては、お互いが作業しやすいルート選定を行うため、今後、話合いを深めていこうとの提案がありました。

 次に、石川県から、昨年12月に風浪により被災した防潮護岸の復旧の取組みについて説明がありました。この防潮護岸は民有林だけでなく国有林の海岸林も保全するものであることから一日でも早い復旧が望まれるところです。

 今回の検討会は現地での意見交換であったため、海岸林の造成についてそれぞれの職員が日頃抱いている課題を素直に話すことができ、有意義な検討会となりました。

 今後も石川県等と連携を図りながら、このような現地検討会や研修等を通じて石川県の森林・林業の現状・課題を把握しながら国有林としてできることを一生懸命検討し、石川県の森林・林業の再生に向け少しでも貢献できればと考えています。

 


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    風の影響を強く受けているクロマツ造林地での説明

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       風の影響の少ないクロマツ造林地での説明

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プランティングチューブにより植樹を行う当署職員

 

 

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石川森林管理署 
ダイヤルイン:050-3160-6100
FAX:076-222-6215

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